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毒ギョーザのおかげで生協の偽装がまた発覚

中国産冷凍食品に殺虫剤付着で、
全国各地のスーパーなどで、
同製品の検査を行っているわけだけど、
その過程で、中国とはまったく関係のない新たな偽装が発覚した。

生協のオリジナル商品の缶コーヒー、
「COOPコーヒーオリジナルブレンド」がなんと14年間、
原料の誤表示を続けていたことがわかった。
使っていないブラジル産豆をブレンドと缶に表示。
中国毒ギョーザ問題をきっかけに、
消費者が豆の原産地を問い合わせてはじめて発覚した。
なんとこの14年間、東北6県の生協ですでに807万本も販売している。

まあ他の食品偽装に比べたら、ブラジル産豆が入ってなくって、
100%インドネシア産だからってどうってことないじゃないかと、
すっかり食品詐欺に慣れてしまった日本国民は思うに違いない。

しかし、みなさんはもうすっかりお忘れだと思うが、
日本で食品偽装が大騒ぎになったのはじまりの事件が、
北海道ミートホープ社の偽装ひき肉事件である。
連日連夜のようにミートホープ社だけを大々的に報道するメディアは、
かなり異様だったのでさすがに忘れっぽいみなさんも、
あの事件は覚えていると思う。

では、この時、ミートホープの偽装ひき肉を混入した、
生協連の独自ブランド商品「CO・OP牛肉コロッケ」が、
全国で販売されていたのをご存知だろうか?
この事実が発覚するや、
生協に苦情が3日間で800件以上寄せられたという。
一部の生協では偽装ミンチコロッケを食べた購入者に、
全額返金するという措置までとった。

生協側は、
「残留農薬や原材料の種類、仕入先などをチェックしているが、
ひき肉原料のDNAを鑑定する機材まではなかったと説明。
大変申し訳ない。教訓にして一層の品質管理強化に努めたい」
と言っていた。

偽装ミンチ騒ぎで生協は懲りたはずだったが、
こうしてまた偽装が発覚した。
先日の日記にも書いたが、
とくしま生協で発見された殺虫剤付着中国冷凍食品は、
店で殺虫剤をまいたせいだった。

コーヒー表示偽装にしても、殺虫剤付着食品販売にしても、
もちろんどちらも人体に影響はない。
ただ問題なのは、人体に影響があるかではなく、
偽装ミンチで管理体制を強化したはずの生協が、
毒ギョーザ問題が発覚するまで、
こうしたことにまったく気づかなかったということだ。

偽装ミンチコロッケを生協が販売していた時、
ある消費者は「生協を信頼していたのに」といったそうだが、
こう不祥事が続くと、生協が安全安心な食べ物だと、
疑ってかならない方がバカだという話になる。

ダメな奴はいつまでたってもダメ。

一度や二度の失敗は誰にだってある。
偽装ミンチコロッケという大失敗で、
大ひんしゅくを買い、反省したはずの生協だが、
こうもたて続けにずさんな実態が出てくると、
これって偶然問題が起きたんじゃなく、
生協組織の問題として必然として起きたんじゃないかと、
思わざるを得ない。

ちなみに中国ギョーザ問題で、
人体に及ぼすほどの悪影響を出したのは兵庫と千葉だが、
千葉で健康被害を起こしたものと同じ製造日の冷凍ギョーザを、
日本の捜査当局が今後の証拠になる可能性もあるとして、
JTフーズに保管要請していたのもかかわらず、
生協連が検査も行いまま、
来日した中国の調査団に渡してしまって大きな問題になっている。

ここまでくると生協のずさんさは犯罪の域。
非を認めたくない中国に、
事件の解明となるかもしれないギョーザを渡してしまうなんて、
中国とグルになって何かを隠蔽しようとしているんじゃないかとさえ、
疑われても仕方がない。


思えば「生協の白石さん」なんて本が、
100万部近いベストセラーになったのはちょっと前のこと。
まったくおめでたいことである。

by kasakoblog | 2008-02-19 17:15 | 一般

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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