ネットからリアルが当たり前の時代に~かさこオフ会レポート
2011年 10月 30日
参加者56人中、はじめて会う人は23人。
参加者56人中、ネットがきっかけで知りあったのは38人――。
10/29(土)に、老舗旅館「鳳明館」の大広間を貸しきって、
17時~22時までの5時間、第2回かさこオフ会を開催しました!
参加者の約7割が私のホームページやブログ、
ツイッター、mixi、フェイスブックを通じて知りあった人。
しかもはじめてお会いする人が参加者の約4割も!
ほんの数年前だったら、
ネットを経由してリアルに会うというのは、
まだまだ抵抗感があり、
こんなに人は集らなかったのかもしれない。
でも最近はネット経由で知りあい、
実際にお会いして、リアルでもつながる、
というのが私自身もすごく多い。
ネットがきっかけで知りあうというのが、
当たり前の時代になったなとしみじみ思います。
ホームページやブログといった一方的な情報発信ツールから、
mixi、フェイスブック、ツイッターなど、
双方向にやりとりが可能なネットツールが普及したからかもしれない。
本来なら出会うことができない、
年代や職業や地域の人たちと、
こうして出会うことができるのも、
ほんとネットのおかげだなと思う。
逆に言うと、ますますネットを使いこなしている人と、
ネットを使いこなしていない人との差が広がっていると感じる。
自ら情報発信なんかしなくても、
ネットツールをうまく使っていれば、
いろんないい出会いに巡りあえるのに!と。
私もネットをやってきたおかげで、
オフ会開催なんてこともできるようになり、
いろんな人と知りあえるきっかけができ、
とてもうれしく思っています。
参加したかったけど参加できなかった方もいると思うので、
かさこオフ会がどんなことをしたのか、簡単にご紹介します。
・メインイベントは自己紹介
「かさこ」をきっかけに集ってきている人ばかりなので、
参加者同士はまったく知らない者同士。
というか私も参加者の「素性」を知らない。
しかも参加者の約半数が1人で参加し、
1人も知りあいがいない状況。
でも「かさこ」をきっかけに、
集っている人たちということは、
何らかの共通項があるはず。
そんなわけで会の大半の時間を自己紹介に使いました。
18:30~20:30ぐらいまで約2時間、
1人1人マイクを回して自己紹介してもらいました。
1人1~2分でも50人もいるとそのぐらいの時間に。
住まいが近かったり、ミスチル好きだったり、
被災地ボランティアをしていたり、
クリエイター系の仕事だったり、
共通項があると「この人なら気が合うかも!」
とつながりやすく、自己紹介を終わった後の1時間半は、
参加者同士で随分と盛り上がっていたなという感じでした。
そこでいいつながりができ、
一緒に仕事をしたり、何かプライベートでつながったりして、
「かさこ」をきっかけにリアルの化学反応が起きれば、
主催者としては何よりうれしいこと。
私自身も私のブログやツイッターを読んでくれている人が、
どんな人なのかを知ることができ、
生の感想を聞くことができるので、とても興味深い会に。
ネットで一方的に発信していて、
1日2000人ぐらいの読者がいて、
たまに感想をメールで送ってきてくれる方もいるし、
ネット上でコメントをくれる方もいるけれど、
圧倒的多数は「サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)」なので、
オフ会というリアルに出会うきっかけで、
どんな人が読んでくれて何に興味を持ってくれたのか、
そういう話を聞けるのが主催者にとってはうれしいことです。
読者に迎合して情報を発信するつもりはないけれど、
読者あっての情報発信でもあるので、
読者を知るという機会があるのは、
発信側にとってはほんとに貴重な機会なんです。
・作品展示コーナー
2010年の第一回かさこオフ会ではでききれなかった、
作品展示コーナーを今回は設けました。
私の全著作(写真集11冊ほか15冊の本)ほか、
猫雑誌に掲載しているものや、
過去にインタビューを受けて載った記事など、
広間中央にコーナーを設けて、
見ていただけるようにしました。
私のブログやツイッターを見ていても、
著書まですべてチェックしている人は少ないと思うので、
活動の一端を知ってもらえればなと。
あとは裏の狙いとしては1人で参加していて人見知りの人が、
あまり参加者に話しかけられず、
手持ちぶさたでぽつんと1人でいる時に、
作品を見るコーナーがあったら、
そこで時間が潰せるなということもあります。
今回、本来なら「かさこマガジン2」を配布する予定でしたが、
間に合わなかったので、
今年、私自身の大きなテーマとなった「東日本大震災」について、
このオフ会のために50枚ほどA4で写真をプリントアウトした、
被災地写真集を作成したので、
それも作品コーナーに展示しました。
・写真プリント&プレゼント
参加者全員に「入場券」みたいなつもりで、
私がこれまで撮影した写真をL判で配布。
その写真は、海外の風景写真もあれば、
食べ物写真もあれば、工場写真や猫写真、サル写真など、
みんなばらばら。
写真集にはなっていなくても、
いろんな写真を撮っていることを、
参加者に知ってもらえればなという意図と、
ぜんぜん知らない参加者同士が、
この写真が話すきっかけになればなという狙いと、
あと最後にこの写真がプレゼントをもらえる、
いわば「当選券」になっている意味もありました。
「静岡ガンダムの写真を持っている人に、
洋館写真集プレゼント!」みたいな。
「かさこワールド」の会なので、
単なるビンゴや単なるプレゼントではなく、
「かさこ」にこだわった会にしたいなというのが、
この写真プリントの発想。
昨年の第一回のかさこオフ会でも、
参加者にプリントアウトを配る、
ということをしたかったけど、
時間的にできず、今回できたので、
よかったなと思います。
参加者がプレゼント発表時に、
写真をみながらドキドキしながら喜んでもらえたみたいなので。
・飲み物・食べ物は宅配
「老舗旅館なんかで宴会やったら参加費が高いんじゃないか」
そう心配される人も多く、私自身もはじめは大丈夫かな、
と心配したものの、場所だけ貸してくれて、
飲み物・食べ物は自分たち手配で構わないとのこと。
今までこんな会合を企画したこともなく、
飲み物・食べ物のパーティー用サービスなんて、
まったく利用したことのない私だったが、
今回をきっかけに便利なサービスを知ることに。
飲み物やつまみは「カクヤス」。
http://www.kakuyasu.co.jp/
配送無料、ネット注文、当日配達、
配達時間を2時間枠で指定など、とにかく便利!
パーティーでなくても家庭でも使えるかも。
重いペットボトルや缶を持ち運ばなくても、
無料で配達してくれるので便利です。
食べ物(オードブル)は「オリジン弁当」と「エブリィ」。
オリジン弁当が宅配サービスをしているとも知らず、
旅館の人から勧めていただきました。
配達できる場所に限りもあるみたいで、
かつ1週間前の予約が必要なものの、
リーズナブルで量が多いのでよいみたいです。
http://www.toshu.co.jp/origin/info/order.html
オフ会当日になり、食べ物が足りないんじゃないかと不安にかられ、
でも宅配サービスの多くが事前予約のため、
どうしようかといろいろ探したところ、
当日でも注文・配達可能なところを発見したのが「エブリィ」。
安くてお腹にたまりそうな料理が多かったので、
ここで追加注文しました。
http://delivery.gnavi.co.jp/e499104/menu.html
ただ私自身、こんな会合を企画したことがなく、
50人も来てどのぐらいの飲み物・食べ物が必要なのかも、
皆目検討もつかず、結果としては頼みすぎてしまいました。
そして実は「かさこオフ会」でお蔵入りになったのがカップラーメン!
はじめの予定では食べ物は少なめにする代わりに、
20時ぐらいになって小腹が減り始めたら、
カップラーメンを出そうと購入してあり、
老舗旅館の大広間の宴会で、
まさかカップラーメンが出てくるとは誰も予想しないだろうし、
でもあったかい食べ物って喜ばれるのではないかと、
ひそかに用意してあったものの、
食べ物が十分足りていたことと、
20時以降はみなさん話に夢中になっていたので、
カップラーメンを出すのはお蔵入りになってしまいました!
・全国各地から参加
参加者の中には、北海道、名古屋、岡山、高松から来てくださった方も!
またかさこワールドで取り上げた人も多数参加してくれました。
例えば、
イヤな上司のおかげで人生好転!~33歳の女性Tさん~
http://kasakoblog.exblog.jp/16078184/
3月から3ヵ月間、避難所に寝泊りして支援した、
響きの森netの加藤さん。
http://kasakoblog.exblog.jp/15120425/
リハビリ職のボランティア「FTF」のメンバー
http://kasakoblog.exblog.jp/15987215/
新曲無料配信システムを立ち上げた、
株式会社ワールドスケープ社長・海保さん(メリディアンローグ)
http://kasakoblog.exblog.jp/13933598/
石を撮る男。かさこマガジンのデザイナー
http://kasakoblog.exblog.jp/12692437/
1999年にチベットで出会った変わった経歴のカメラマン
http://kasakoblog.exblog.jp/14146242/
など。
ユニークな人たちも参加。
拙著「サラ金全滅」で取材した督促OL
http://www.j-cast.com/kaisha/column/kaishuol/
女ひとりで世界一周して著書もある河本ぼあらさん
http://voila3.blog27.fc2.com/
※NHKBS「熱中夜話」で共演がきっかけ
http://blog.livedoor.jp/voila3/archives/52478029.html
工場夜景ツアーに名古屋から参加してくれた女性で、
ヴァイオリン演奏を披露してくれた方!
その他、とってもユニークな人たちばかりで、
とてもおもしろい会でした!
・場が人を選ぶ
昨年の第一回オフ会は会場が、
下北沢のカフェレストランだったせいか、
参加者は20~30代が中心。
ところが今回は老舗旅館の座敷とあってか、
2歳の子供が3人いたりするなど、
参加者の年代は高めで30~50代が多かったな、
という印象でした。
オフィスでも家でもこうした会場でもそうだけど、
場が人を選ぶってことがすごくある。
場所によって集る人たちの属性が、
無意識のうちに選択されるのかなという気がします。
場が集る人数も規定するというのもあり、
昨年のオフ会は会場いっぱいの35人。
今年のオフ会は会場いっぱいの57人。
場所のキャパに応じて自然と集る人数が決まるんだな、
というのが不思議ながらも必然なのかなという気もしています。
狭いオフィスに引っ越すとビジネスが小さくなり、
広いオフィスに引っ越すとビジネスが拡大する、
といったことが起きるように。
・勇気を持ってやりたいことをしよう
多くの人に「オフ会ってしょっちゅうやってるんですか?」
と聞かれたんだけど、実は今年で2回目。
私はこう見えて、かなり保守的で、
行動力より思考力が勝ってしまう人間のため、
やりたいと思ってもいろんな心配がよぎって、
無理じゃないかとあきらめてしまう傾向も実は結構ある。
今年も60人も入る大広間を借りてしまったものの、
人が集らなかったらどうしようとか、
パーティー主催なんかしたこともないし、
飲み物や食べ物は足りるんだろうかとか、
心配や不安も大きかったけど、
でもやりたいことをやればいいし、
失敗したところでたいした「損害」にはならないので、
迷っているんだったら、やってみた方がいい、
ということで今年もオフ会を開催することにしました。
ぜひみなさんも失敗を恐れず、
本当にやりたいことにチャレンジするといいと思います。
仮に失敗したとしてもそれは成功の糧となるのだから。
・ぜひまたネットからリアルへ
参加していただいたみなさま、あらためてありがとうございます。
個別にゆっくり話す時間がなかったので、
ぜひ私と話をしたいという方はメールいただければ、
個別に会う日程をセッティングしたいと思います。
また参加できなかった方も、
かさこという人間がどんな人なのか興味があるとか、
こんな話をしたい、悩みがある、
記事にしてほしい、おもしろい人がいるなど、
なんでも構いませんので、
一度会ってみたいという方は、
ぜひメールいただければと思います。
kasakotaka@hotmil.com
また今回多くの人に集っていただいたのは、
私のブログ記事を気に入ってくれた方が、
ツイッターでつぶやいたり、リツイートしてくれたり、
自身のブログやフェイスブックで紹介してくれたから。
ぜひ今後ともかさこのコンテンツを、
ばんばん紹介していただけたらうれしく思います!
・ブログ
http://kasakoblog.exblog.jp/
・ツイッター
http://twitter.com/kasakoworld
・ホームページ
http://www.kasako.com/
・フェイスブック
http://www.facebook.com/kasakotaka
・ミクシィ
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=1072437