原発なしで東電・中電は余裕!関電・九電が不足という皮肉
2011年 11月 02日
浜岡原発なんて止めて問題なかった。
電力不足が深刻なのは、
東京電力エリアでも中部電力エリアでもなく、
暖かいはずの関西電力エリアと九州電力エリアという皮肉。
政府は冬の電力不足に対応するため、
関西電力管内で10%以上、九州電力管内で5%以上の節電を要請したが、
他の地域への節電は見送った。
えっ?なんで?と思いませんか?
東京電力は福島原発がクラッシュして、
原発で使えるのは柏崎刈羽原発だけ。
中部電力は東海地震対策で、菅総理の英断で、
浜岡原発が止まっているにもかかわらずである。
政府が発表した「今冬の電力需給バランス」
九州電力
12月 マイナス1.3%
1月 マイナス2.2%
2月 2.2%
関西電力
12月 0.5%
1月 マイナス7.1%
2月 マイナス9.5%
中部電力
12月 6.8%
1月 6.2%
2月 6.2%
東京電力
12月 6.7%
1月 6.0%
2月 4.4%
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20111101/siryo3.pdf
ご覧の通り、東電エリアは福島原発なんかはっきりいっていらなかった。
なくても足りる。
もちろん火力発電所を動かしているからだけど、
全世界の放射能をばらまき、死の町をつくり、
全国民に健康被害を与え、
天文学的賠償額のために大増税を強要し、
多額の原発交付金が必要とされる、
莫大なデメリットばかりの福島原発なんかなくても、
東京電力は電力不足に陥らず、
節電も必要ないという結論が出たのだ。
多分、電力不足の東北電力にまた融通するぐらいの、
余裕を見せるのではないか。
ただ東電は柏崎刈羽原発が動いている。
でも柏崎刈羽原発が電力の何%をまかなっているかご存知だろうか?
30%?20%?10%?
いやいや、たったの4.7%である(2011年9月末時点)。
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/uchiwake01-j.html
3月、4月のことをよく思い出してほしい。
福島原発がなければ東京電力エリアは、
夏はクーラーもつけられず、
冬は暖房もつけられないぐらいの脅かし方をしていた。
ところがどうだ。
夏は大企業に節電を強いたものの、
計画停電など一切なく、
しかも他社に電力融通していたほど。
そして冬も足りなくならずに節電もいらないという。
一方、3月、4月の頃は、
東京電力が電力不足になるから、
西日本に移った方がいいなんて話もまことしやかにあり、
データセンターを関西に移すとか、
そういう企業も実際にあっただろう。
ところがフタをあけてみれば、
電力不足に陥るのは関西電力と九州電力って何たる皮肉。
いかにマスコミや電力会社や政府が、
口からでまかせをいっていたかがわかるだろう。
そして東電エリアは節電すれば、
柏崎刈羽原発がなくても十分電力は足りるだろう。
節電といったって別にクーラーや暖房なんか我慢することなく。
まだろくに再生エネルギーが普及していないにもかかわらずだ。
少なくとも今冬の電力需給バランスを見る限り、
福島原発なんて百害あって一利ない、
災厄を撒き散らしただけの不要な長物だったと言えるのではないか。
原発がないと電力不足になるなんて、
未だに信じている人がいたら、
目を見開いて客観的データを見た方がいい。
まあ関西電力はないとダメみたいだけど。