気仙沼にいます
2011年 11月 05日

今日はリハビリボランティア団体の木村さんに同行して被災地取材に来ています。
南三陸から陸前高田まで海岸沿いを行くと次々と津波で壊滅した町が現れる。
もう被災地には何度も来てこの光景を見慣れているはずにもかかわらず、
改めてその被害の凄まじさに言葉を失う。
震災からもう8ヶ月が過ぎようとしているにもかかわらず。
しかしこの場所ではそこら中に、かなりの高台の場所でも、津波想定区域という看板を見かける。
そう、想定内の津波だった。
先日、1000年に一度の大津波のために
どれほどのコストをかけるべきなのかと話す人がいたが、
大津波は1000年に一度なんかじゃなく100年に四度も起きており、
宮城県沖地震は99%の確率で起きると言われていたことを知らないのだろう。
被災地を見ていないから津波の恐ろしさをわからないのだろう。
無知が人災を招く。
もう何度も被災地を訪れているが、
今日、南三陸や陸前高田の「全滅」の光景を見て、私たちは今という歴史を未来に活かさなければならないのだと思う。
被災地を見ていないから過度な楽観論を平然と話せるのだろう。
無知ゆえの人災を想定外や1000年に一度という言葉でごまかしてはいけないと強く思った。