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平均主義が敗北する時代

今まで日本では「平均をめざすこと」が、
社会で生きていく上での「最強」の方法だった。
1つには、出すぎず、へこみすぎず、
みんなと同じという一体感からくる、
社会の摩擦を最小限にしてスムーズに世渡りができるという意味。

もう1つは、何か特定のものにベット(賭ける)するより、
平均を狙った方が確実にリターンが得られやすいということだ。
特徴をつけすぎてごく少数のマニアに売るより、
万人受けを狙った方が売上高の規模拡大が着実に見込めるみたいな、
そんな話だ。
それは企業の商品・サービス戦略だけでなく、
日本人の生き方にも色濃く根づいていた。
特異なことするより無難にいけみたいな。

でももうそれでは生き残れない時代に変わってきている。
平均主義が成功するには、
同質な価値観を持つ人間が、
右肩上がりで増え続けることが大前提だからだ。
そう、高度成長期のように。

しかし日本は、いや日本だけでなく先進国は、
右肩上がりで増え続ける時代は終わってしまった。
ましてや物であふえかえっていて、
そんなに買いたいものもない。
こうした状況のなかで無難なもの、
平均的なものを出したところで、
まあそんなには売れないだろう。

人の個性も同じ。
昔は会社の命令を何でも言うことを聞く、
金太郎飴みたいな社員集団が好まれたから、
変に個性のある人間を採用するより、
可もなく不可もない平均的な人間が好んで採用されたが、
いまやもう平均人間では、なんでもやだけどなんにもできない、
特徴のない人材価値は急激に下がっている。

平均主義の敗北は投資の世界でも見られ始めている。
投資の世界にはインデックス運用かアクティブ運用か、
という二大手法がある。
インデックス運用とは、ただ機械的に市場平均に賭ける方法。
何も考えず、個別の企業選びなんかせず、
日経平均のような市場のインデックスに賭けていれば、
経済は間違いなく右肩上がりで成長するから、
平均値に賭けていれば必ず上がるはずだという「神話」だ。

このインデックス神話は随分もてはやされたが、
最近かなりあやうくなっている。
なぜなら先進国が全滅する勢いで、
右肩下がりが20年も30年も続く時代がやってきたからだ。

日本の失われた10年、20年があったように、
ヨーロッパでもアメリカでも、かつての日本と同じように、
これから何年も右肩下がりの経済が続く、
失われた時代がやってくるのではないかと言われている。
つまり日本だろうがヨーロッパだろうがアメリカだろうが、
平均値=インデックスに賭けたところで、
えんえん右肩下がりなら、今、投資しても下がるだけで、
まず儲からないことになってしまう。

そこで今、見直されているのがアクティブ運用だ。
インデックスと違い、平均値は狙わない。
自分の信念や目利きを信じ、
何に投資すべきかを徹底して選別し、集中投資を行う。

ただしアクティブの場合は勝ち負けの差が大きい。
それどころかいろいろ苦労して、
投資対象選びをしているアクティブ運用なんかするより、
何も考えずにインデックスに投資した方が、
アクティブより運用成績がいいという実績があった。
つまり自分でいろいろ考えた、手間ひまかけた投資より
何も考えずに「機械」に任せて投資した方がよかったのだ。

しかし市場が下がり続ける右肩下がりが当たり前の時代に、
平均値に賭けても負けるだけだ。
もちろん自分の頭で考えていろいろやっても、
この先、負けるかもしれない。
しかし自分の実力次第では右肩下がりの時代でも勝てるかもしれない。
投資の世界でも平均最強主義が崩壊しつつあるのだ。

日本人の同質性、空気を読みすぎなほどの行動、
出る杭は叩き潰し、でしゃばりは許さない風潮では、
みんな地盤沈下して泥舟で沈み込むようなもの。

早くそれに気づいて、
右肩下がりの時代に必要とされる人材になるには、
手間ひまかかるし、失敗する可能性も高いけれど、
平均主義を脱して、特異(得意)主義に方向転換しなければならない。
どこに頼んでも同じような、無難な平均的な企業や人間は、
どんどん経済社会から切り捨てられる。
一方、一点突破だとしても
ある特定分野で特異な才能や知識やノウハウを持つ企業や人間は重宝される。
そんな時代になるだろう。

では平均主義を脱するために何をしたらいいか。
簡単である。
どんなくだらないことだろうが、自分の好きなことを極めることだ。
中途半端な趣味程度の好きではなく、
自分が楽しいだけでなく他人も喜ばせるだけの、
徹底した好きへのこだわりと持続的な活動。
さすれば道はいかようにでも開かれるだろう。

一点突破できる強みを持つ人間になれば、
今後、右肩下がりの時代でも、
しっかりと食い扶持を確保できる。
未だに平均をめざしている人や、
平均的行動に合わせようとしている人は、
いち早く自分の好きなものを徹底することに、
力をシフトした方がいいだろうと思う。

もはや平均主義は死んでいる。


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by kasakoblog | 2011-12-06 01:47 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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