義理チョコやめて本命か自分か被災地に投資
2012年 01月 22日
まだ1月20日過ぎというのに、
あるスーパーには店の入口に、
バレンタインチョコブースができているのに驚いた。
毎年思うのだが義務感義理チョコなんて、
さっさとやめるべきだと私は思う。
義理チョコ自体を全部否定するつもりはない。
恋人でなくても普段お世話になっている人や親しい人に、
バレンタインという機会を利用して、
チョコに限らず、何か贈り物をするというのは素敵なことだと思う。
でもなんか日本って、
本当にお世話になっている人だけじゃなく、
「この人にもあげたのだからあの人にもあげなきゃ」
「職場でこの人だけにあげるのは変だから全員にあげなきゃ」
「なんとなく“空気を読む”と義理チョコをあげた方が良さそうだから、
仕方がないけど買うか」みたいな、
消極的かつ義務的義理チョコが非常に多い気がする。
そういう義務的義理チョコならやめてしまえという話だ。
義務的義理チョコって、もらう側としてもうれしくない。
普段お世話になっているから感謝の気持ちを込めて、
しかるべき人からチョコをもらったらうれしいだろう。
でも「とりあえず職場の全員に、
バレンタインデーだからあげなければならない」
というあげかたされると、
「そのためにホワイトデーにお返ししなきゃいけないのかよ」
と思ったりもする。
それにあのバレンタインデー商戦専用の、
ぼったくりチョコがあまり好きではない。
量が少ないのにやたら高く、
変に余計なデコレーションしたり、
気取った味付けしているから、
正直チョコとして微妙な味だ。
どうせ義理チョコで職場全員とかに配るのなら、
私が女性陣に勧めているのは、
バレンタイン商戦専用の高価な一口サイズのチョコなんかより、
量がやたら入っている徳用パックみたいなものか、
1人1枚100円もしない板チョコあげた方がよっぽどいいと言っている。
本命からもらうチョコなら、
チョコに「工夫」が欲しいだろうが、
義務感義理でもらうチョコで、
ましてやもらう側も1ヵ月後にお金を払って、
お返ししなければならない、
いわば自分でチョコを買うハメになる、
みたいなことと同じなのだから、
だったら微妙な味で一口で食べ終えてしまうチョコに、
600円とか1000円とか出して買ってもらうより、
仕事中にお腹にたまる、
100円の板チョコの方がよっぽどもいい。
どうせ義務感義理なのだから、
せめて実利的であってほしいと思うわけだ。
でもそんな風にあげる側ももらう側も、
たいしたお世話を感じていないのに、
世の中の慣例だからとしょうもない商戦に金を使ってしまうなら、
義理チョコなんかやめて、
本命にその分、金をかければいいじゃないか。
例えば本命に3000円かけて義理に3000円かけているなら、
義理をやめれば本命に6000円使えるわけだ。
そしたら本当にお世話になっている人や、
本当に好きな人にいいものをプレゼントできる。
別にチョコなんかじゃなくてもいいわけだし。
なんかこう日本ってみんなやめたいと思っているのに、
みんながやっているからやめられず、
本当はこっちにお金をかけたいのに、
大事なことのお金を削って、
どうでもいいことにお金を使ってしまう傾向が強いと思う。
その典型が義理チョコではないか。
なぜ本命にその分、投資しない?
義理なんかもらったって別にそんなに感謝されず、
人によっては「もらって当然」と思う人もいるだろう。
そこにお金をかけるのはナンセンスだ。
だいたい今時、義理チョコをくれないことを、
非難するような風潮にはないと思うし。
もしそんな風に考える輩がいたら、
むしろ真っ先に付き合いを切るべき相手だろうし。
義理だったらなければないで別になんとも思わないのではないか。
義理チョコやめた分の浮いたお金で、
本命に投資するのもいいし、
その分、自分磨きに投資してもいい。
もしくはその分を義援金的なものに使ってもいい。
そういえばもうすでに売切れてしまったとは思うが、
チョコでイラクの子供たちを支援する取り組みをしているのが、
諏訪中央病院名誉院長、日本チェルノブイリ連帯基金理事長、
日本・イラク・メディカルネット代表の鎌田實氏だ。
チョコ募金は2006年から始めた取り組みで、
500円のチョコを買うと、そのお金の一部が、
イラクの小児がんの子供たちへの医療支援に回されるというものだ。
今年は東日本大震災が起きたので、
500円のうち300円がイラクの子供たち支援に、
50円が福島の子供たちの放射能を守る活動に使われるという。
鎌田氏を取材してこの活動を知り、私は昨年末に購入した。


私がいいなと思うのは、ただお金をあげるのではなく、
お金を支払った側にもそれなりの見返り=チョコがあるということだ。
支援金のためにチョコの値段としてはその分、割高になっていても、
募金しただけで何ももらえないということはない。
しかもチョコは北海道の六花亭がつくっている。
味は申し分ないので、チョコを買って、でも支援ができる。
お金が無尽蔵にある大金持ちなら、
チョコなんかいらないから募金だけする、
という人がいるかもしれないが、
多くの人は自分たちにも生活があり、
東日本大震災が起きた直後は募金するだろうが、
金額には限度がある。
でもそこにチョコという対価がついていれば、
募金をするのではなくチョコを買う、
という感覚になるのでお金を出しやすい。
しかもこの支援は直接お金をあげてしまうのではなく、
医療支援などに使われるので、
子ども手当てとか義援金みたいに、
働かない親がパチンコにそのお金を使ってしまう、
みたいなバカなことは起こらない。
同じチョコでも義務感義理チョコなんかより、
よっぽどこういう仕組みのチョコの方がいいし、
別にチョコでなくてもいいけど、
義理チョコ買うお金を何らかの形で、
被災地支援に回した方がよっぽどいいじゃないか。
お金の使い方は人生の生き方そのもの。
どんな風にお金を使うかでその人の人生は変わる。
311が起きて変わらなければならないのに、
いつまでもみんながやっているからと、
無言の空気におされて、誰もしたくないのに、
慣習だからやるなんてバカげたことを、
1つ1つ見直していき、
その分、浮いたお金や時間を何に使うかを、
考えるべき時代になったと私は思う。
義務感義理チョコはやめよう。
それより本命か自分か被災地に投資。
チョコ募金(もう売り切れの可能性大)
http://www.jim-net.net/