2歩、3歩先を読んでから行動せよ
2012年 02月 08日
その衝突の原因を考えてみると、
私が2歩、3歩先を読み、このままで行くと、
必ずトラブルになるからやめなさいというが、
相手は目の前のことしか考えていないから、
2歩、3歩先の話をしても絵空事として真剣に考えない。
そこでケンカになったケースが多いように思った。
例えばある出版社との衝突。
海外取材前にこちらが段取りしているのに、
直前になって何度も取材先をコロコロ変えるようになった。
このまま何度も何度も変えられると、
現地コーディネーターにも取材先にも迷惑がかかるし、
何より私が時間とお金を割いて取材をしてきても、
ムダになる可能性が高いと判断し、
そのことを説明したのだが相手は理解できなかった。
相手は目の前のことしか考えていない。
その時の気分であっちがいい、こっちがいいというだけ。
でもそうやって振り回していると、
あとで収拾がつかなくなるということをわからない。
だから見切りをつけた。
でも相手は私がなぜこの段階で怒って、
見切りをつけたのかがわからない。
例えばある経営者。
どう考えても最近体調が悪く仕事に集中していない。
このまま急にばたんと倒れられたら、
間違いなくこの会社の業績はがた落ちする。
下手したら会社は解散せざるを得なくなる。
だから早く事業承継を進めろといったが、
結局、自分の退職金欲しさと株の資産を社員に渡したくないため、
真剣に承継プランを考えず、
とりあえずなんとかなるだろう、
というか最終的には自分さえよければそれでいい、
と考えているのか、
社員への承継は無理だと宣言し、
何の対策もしないままでいる。
事業承継を進めた私に対しては、
「おまえはおれに早くやめろというのか」
と怒り出す始末。
結局、見ているスパン(期間)が違うから衝突が起こる。
私が考えているのは3年先、5年先、10年先のこと。
でもこの経営者が考えているのは1カ月先、半年先でしかない。
例えばあるボランティア。
福島に泥かきにいくといったのでやめた方がいいといった。
まだその頃は放射線量もちゃんと発表されていない頃で、
ガイガーカウンターを持っている人も少なかった。
ガイガーカウンターもなく、
どれだけの放射能物質が飛散しているかもわからず、
そもそもそこを泥かきしても、
津波被害で住んでいる人は少ないんだから、
自分の健康の危険をおかして福島の泥かきをする意味はないと。
その後、放射能汚染のことが次々と明らかになり、
大気の線量が低くても、雨どいや土壌などが、
高い放射線量になっている場合が多いことがわかった。
掃除は下手をすると、土壌に積もった放射能物質を、
かえって拡散していることにもなりかねないことが、
後々わかってきた。
でもその時はそんな報道もなかったし、
ガイガーカウンターを持っている人も少数だったため、
「福島で泥かきしたってどうってことないでしょ」
みたいに軽くあしらわれた。
こうして目の前のことしか考えていない人と、
2歩先、3歩先を考えている私とでは意見が衝突するわけだ。
商品開発やサービスなんかでもそうだけど、
半歩先ぐらいがヒットするんです。
2歩先、3歩先まで行くと、多くの人は理解できず、
売れずに終わってしまい、
もう何年かするとそれが売れるみたいな。
長期的な視野で物事をみるとか、
俯瞰して物事をみるとか、
そういう視点がない人があまりに多い。
みんな目の前のことに精一杯で、
その場を切り抜けさえすればいいと思っている。
でもちょっと俯瞰してみれば、
それが後々とんでもないリスクになる可能性があるわけで、
そこまでふまえて今の行動がいいのかどうか、
考えなければならない。
今の官僚傀儡野田政権なんかそうでしょう。
まるでかつての自民党のように、
バカの1つ覚えのごとく、消費税増税消費税増税といっている。
で、消費税増税すればすべては解決するんですか?
10%じゃ足りない。
じゃあ20%で足りるのか。
30%にすればいいのか。
消費税増税分は年金にあてるとの報道もあったが、
老人が多くて子供が少ない人口構成では、
どれだけ消費税増税したって、
年金制度の解決にはならない。
50歳半ば以下だと年金で支払ったより、
もらえる額が少なくなるという、
世代間詐欺であることが証明された試算が出たが、
結局、なぜこんなことになるかというと、
20年先、30年先のことを考えず、
今、財源が足りない分を何かでしのげばそれでいいって、
そう思っているからでしょう。
目の前のことしか考えていない人と、
先のことを考えている人とでは、
だから意見が真っ向から対立する。
私の読みがすべて正しいとかいっているわけではなく、
先行きの予測があたるかどうかは別問題として、
一人一人が目の前のことを行動する前に、
長期的な視点と俯瞰した視点を自分で持ち、
今これをすることがいいのだろうか、
この行動でこの先もよくなるのだろうかと、
考えてみることが大事という話。
そういうことを考えるクセをつけていけば、
あの時、そんなことしなきゃよかったと、
後悔することが少なくなるだろうし、
せっかく自分ががんばったのに、
後からまったく評価されなかったとか、
そういうことがなくなるだろう。
目の前のことをする前に、
2歩先、3歩先を考えるクセをつけたい。
