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自分で自分をアピールしなきゃ誰もわからない

「仕事は黙ってちゃこないってことが、
わからない人が多いんですよね・・・」
10年前にフリーになった時、
営業に行った編集プロダクションに、
10年ぶりに再び営業に行った。
フリーになったからだ。

それまで年賀状やかさこマガジンは送っていたが、
この10年間、まったくお会いはしていなかった。
でも相手は私のことをよく覚えてくれており、
ブックカフェの取材の時はよくやってくれたと言ってくれて、
私の方がブックカフェ取材の仕事が、
この編プロからのものであることを、
すっかり忘れていたところだった。

「確か編プロに就職が決まったっていって、
おしいなって思ってたんですよ」
なんてことも覚えてくれていた。

お互い、旅系の仕事をしているので、
いろいろと情報交換をしていた。
そんな中で出てきた話が、
クリエイターの営業マインドの話だった。

フリーランスの編集者、ライター、カメラマン、
イラストレーター、デザイナーなどなど、
「職人」的な職種の人は営業が不得手で、
せっかくいい腕を持っているのに、
仕事がなくて廃業してしまうという話になった。

そんな時、編プロの社長が言った。
「仕事は黙ってちゃこないってことが、
わからない人が多いんですよね・・・」

まさにその通りだと思う。
今やクリエイターだろうがなんだろうが、
自分の腕がよければ仕事が入り続けるという人はまれだ。
もちろん口コミなどで人の紹介で、
仕事を得る機会もあるが、
限られた人脈の中で特定のクライアントとばかり付き合っていると、
そこが切れちゃうと急に仕事がなくなっちゃう、
といったことになりかねない。

今や自分の腕だけ磨いていてもダメ。
きちんと自分がどんなことができて、どんな強みがあるのか、
しかるべき相手に営業・宣伝できる人でないと、
腕のいい職人でも生き残っていけない時代になった。

それは仕事に限った話でなく、あらゆることに言えること。
今回の被災地・被災者だってそう。
支援を必要としていることを、
うまくネットやメディアを活用したところは、
莫大な資金がいとも簡単に集まる。
一方、すごく困っているのに、
情報発信をしない、または下手、
もしくはその効果を理解していない場所には、
支援が集まらず、復旧・復興が遅れることになる。

日本人って「言わなくても誰かがわかってくれるだろう」
という幻想にしがみついているきらいがある。
でも自分からアピールしなければ、
案外、人は他人に関心がないからわからない。
何を求めているのか、何に困っているのか、
何ができるのか、どんな仕事が欲しいのかなど。

「なんだ、そんなことだったら、
早く言ってくれればいい人、紹介したのに」
みたいなことがよくわかる。

今日は岩手県陸前高田市の佐々木一義市議会議員と、
電話で取材をする機会があったが、
阪神・淡路大震災との比較でこんな話をしていた。
「東北の人らはお上が言うことを信じて、
じっと我慢、耐え忍ぶって感じだけど、
関西の人らは自己主張がちゃんとできるから、
東北と違って復興が早かったんじゃないですかね」

ただ黙って我慢していても、
今の世の中、なかなか空気を察して、
あれもこれも手助けしてくれる人は少ない。
はっきり自分はこれが欲しい、
これが困っているといわないと、
今は素通りされてしまう。

未だに被災地のある家でゴミなどが片づかず、
人手不足で大変だからボランティアに来てください、
という話をたまたま聞いた。

えっ、まだそんなところあるんですか?
何か今までの活動報告とか、
どこにどれだけのガレキなどがあって、
このぐらいの人手が必要なのかとか、
そういう支援を求めるブログでもホームページでもないんですか?
と聞いてもまともな返信が返ってこない。

困っているなら困っている状況を、
ちゃんと写真とか映像とか文章で表現して発信しないと、
「ただ支援に来てください。とにかく人手が足りないんです」
だけでは大勢の人を集めることができない。

ならば私が行ってその町や家の状況を写真に撮り、
そこの被災者の方に話を聞いて、何に困っているのか、
私のブログで載せれば、多くの人がそれを見て、
私が一人手伝いに行くより、多くの人がボランティアに、
来る可能性がありますよといっても、
「被災者は取材をのぞんでいない」と突っぱねてしまう。

何かを求めるならちゃんと情報発信しないと人も金も集まらない。
営業・宣伝しないといつまでたっても人手不足で問題は解決しない。
そのために優秀な“広報”的存在がいないのなら、
私のような個人メディアをうまく利用すればいい。
実際、私のような存在の利用価値を、
よくわかっているボランティア団体は、
私を好意的に受け入れて、人手不足や資金不足の状況を、
取材してもらってネットで発信してくれるよう頼む。
私がそこで紹介し、その記事をいいと思った方が、
リツイートしてくれたりすると、
その団体がやっている活動が知られて、
そこから新たな支援が生まれる。

だからこそ今回の震災では支援内容の良し悪しはともかく、
ネットやメディアをうまく活用したボランティア団体が、
多くの人手や資金を集めて“活躍”した。
いかに情報発信が重要かを理解しているのだ。

黙っていれば人はいつかわかってくれるだろうなんて、
シンデレラを待つ姫様みたいに、
「いつか白馬にまたがった王子様が迎えに来てくれる」
なんて思ったってよほどその人に魅力やオーラがなければ、
だいたいの人はそのまま通り過ぎてしまう。

ちゃんと自分で自分の存在をアピールしないと。
自分がしたいこと、してほしいことを発信しないと。
相手に伝えなければ、自分が何を考えているかなんて、
多くの人はそんなにあなたに興味ないんだから。

日本では自己主張が強すぎると嫌われる傾向にあり、
確かに一部の人は営業マインドを勘違いして、
相手の話をまったく聞かずに、
自分のことをべらべらしゃべる機関銃トークのような人は、
まったくの逆効果だが、
だからといって相手が話しかけてくれるまで、
困ったことがあるのにじっと黙っているなんて、
わがままでプライドが高い子供みたいなことを、
大人になってまでしていてはダメ。

ちゃんと自分を周囲にアピールしないと。
アピールすれば必ずそれにマッチングするものが現れる。
「自分の夢を100人にいいふらすと実現する」というのもそういうことと同じ。

そして話し下手なら私のように自分マガジンを作ればいい。
今まで自分がやってきたことと、
これから自分がやっていきたいことが、
ぱっと相手に見てわかってもらうような小冊子。

営業下手なクリエイターが多いので、
そういう人たちのために自分マガジンアドバイザーと、
必要とあらば、編集、執筆、撮影、デザイン、印刷まで、
仕事として請け負うかとも思っている。

自分をアピールしなきゃ生き残れない時代。
多少嫌われるぐらいでしゃばるぐらいが、
日本人にはちょうどいいのかもしれない。

by kasakoblog | 2012-03-13 23:19 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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