


福島県田村市にきています。
原発被災地で放置されてしまった、
犬や猫などの保護活動を行っている、
にゃんだーガードさんの取材をしているためです。
被災地では避難所や仮設住宅にペットを持ち込めないとか、
原発事故のためにペットを連れてこれなかったなど、
被災地に取り残されてしまったペットが多くいる。
そうした動物を保護し、飼い主を見つけたり、
または里親を見つけたりする動物保護ボランティアもある。
人間は自分の意志で動けるし、
お世話が必要な人は少ないが、
ペットは人が世話をしていないと生きていけない。
ましてや人がいなくなった死の街では、
食べ物もなくなり大変な状況になっているという。
私が2泊する予定のにゃんだーガード第二シェルターには、
現在、犬が1匹、猫が32匹。
ちょっとした猫カフェ状態で、
旅館を改装し、それぞれの部屋に、
数匹ずつわけて猫が暮らしている。
春休みのせいか学生ボランティアさんも多く、
昨日は20人ぐらい来ていた。
震災から1年が過ぎ、
有終の美といわんばかりに、
大金使って一発打ち上げイベントでもして、
震災支援活動を休止してしまうボランティアも多く、
また意味があるかはわからない、
イベント好きのボランティアも多い中、
人が世話しなければ生きていけないペットがいることを、
どこか頭の片隅に知っていただければと思う。
私はペットは飼ったことはないし、
動物より人間が大事だとは思うし、
家畜は食べる(殺す)ために育てているから、
やむを得ないこともあるかもしれないが、
ペットというのは人によっては、
人間と同様、重要な家族の一人でもある。
人間の傲慢と身勝手により事故が起きたせいで、
放置されたペットたちを、
誰かが救わなければならないのは、
動物をペット化している人間の責任ではないかとも思います。
このシェルターのある場所ですが、
放射線量は0.20~0.30マイクロシーベルト/時と、
皮肉なことにここより原発から遠い、
郡山や福島市より低い数値になっている。
もちろん、福島原発はもう二度と収束させることしかできないほど、
人間の手に負えない状況になっているので、
いつまたここも放射能汚染されるかはわからないが、
それまでに人間と同様、
救える命は助けて保護するのは必要なことではないかと思います。
そんなわけで私も取材だけでなく、
猫のトイレそうじや餌やりや、
シェルターの屋根のペンキ塗りやごみ掃除などもしています。
取材先:にゃんだーガード
http://nyanderg.web.fc2.com/
取材中、随時ツイッターでつぶやき中
https://twitter.com/#!/kasakoworld