中の人と外の人の評価の違い~自分過小評価と他人過大評価
2012年 04月 10日
自社はそんなにたいしたことはない。
にもかかわらず世間一般から見ると、
「○○さんってすごい!」「○○社ってすごい!」
と思われて、その温度差にとまどうことはないだろうか?
内情を知らない「外の人」から見ると、
他人がとてもうらやましく思えたり、
その会社がとっても素晴らしく見えたりする。
ところが実情を知っている「中の人」からすると、
世間から思われているほど立派でも何でもなく、
結構バタバタしていたり、
そんなにたいしたことはないと感じていたりもする。
「うちの地区は教育レベルが高いなんて言われているけど、
内情はひどいもんですよ」
ある地区は教育レベルが高いといわれており、
わざわざ住所移転してまで、
その地区の学校に通わせようとしている人がいるが、
そこに住んでいる人からすると、
「そんなに素晴らしいわけではない」と考えている。
「うちの町内会はすごいっていうけど、
ぜんぜんたいしたことないですよ」
ある地区の町内会は他の地区から見ると、
団結力が強く、積極的にいろんな催し物を、
やっているように見えるが、
中にいる人にとってはそんなに立派なものではないと考えている。
「中の人」は自分のことを過小評価する傾向があり、
「外の人」は他人のことを過大評価する傾向がある。
その評価のギャップがあまりにあると判断を誤ることになる。
あなた自身は自分が思っているより他人の評価は高いのだから、
もっと自信を持ってやればいいと思う。
逆に他人に過大評価されている部分は、
うまく弱い部分を見せて協力や支援を受けやすくすればいい。
一方「隣の芝生は青く見える」がごとき、
人はどうしても他人や他社を過大評価してしまう傾向がある。
他人や他社を評価する際は、
「中の人」の声をできるだけ聞いて、
本当の実力を見定めないと、
後で「こんなはずじゃなかった」みたいなことになりかねない。
みんな誰だって立派そうに見えても、
実はいろいろな問題や悩みを抱えていたりもするから、
自分を過小評価し、他人を過大評価する必要はない。
「外」から見るのと「中」から見るのとでは、
評価のギャップが存在しやすいことを考えて、
自己評価や他人評価をしていきたい。