
なぜそんな町に来ているのか。
昨年7月、福島県南相馬市の被災地取材で、
原町二中の避難所に泊まった時のこと。
そこにボランティアとして来ていた、
宮崎県門川町の出口さんと道前さんと仲良くなった。
7月に別れる際「宮崎の門川町にも遊びにきてください!」
といわれていつか行きたいと思っていたところ、
偶然この町の近くの高千穂で講演依頼があったため、
ついでに寄ろうと考え、門川町の出口さん宅に泊めていただいてます。
門川町というとこの辺ではガラがあまりよろしくなり、
荒くれ者の漁師町だという。
出口さんと道前さんはメディア嫌いで、
7月の時にもテレビの取材など露骨に断っていた。
そんな彼らがなぜか私には心開いてくれて、
取材にも応じてくれて本にも掲載許可してくれた。
なぜだろうと思っていたが、
今日、出口さんがこんな話をしてくれた。
「かさこさんはよ、おいどんと同じにおい感じたから、
受け入れることにしたんよ。
おれもそうだけど、相当な変わりもんじゃろ(笑)。
でも変わりもんっていうのは自分に正直な人間だと思う。
多くの人はよ、人から嫌われたくないから、敵をつくらんようにする。
でもおいどんは違う。
変わりもんといわれようが、自分の信念を貫く。
それで100人いるうちの70人が敵になったっていい。
30人の変わりもんの味方がいた方が、
70人の敵なんかには簡単に勝てるじゃろ。
そういう生き方している人じゃないと、
おれはそりがあわんのよ」
会ったには今日で二度目。
しかし出口さんが感じた、
私に対する同じにおいはその通り。
間違いなく同じ“人種”だ。
3月に発売した「検証・新ボランティア元年」で、
門川町の出口さんと道前さんを取り上げたので本を送っていた。
今日、会うなり、「ようあんた見てるね!」と褒めていただいた。
「福島に行った時よ、絆とかいいおるボランティアとかに、
内心むかむかしてったんよ。
それをかさこさんははっきり書いてくれててよ、
その通りと思ったわけよ。
おいらは被災者の人と何度も接しているからよ、
『自分はいいことした』みたいな、
自己満足のボランティアかぶれで、
自立支援じゃない人たちを正直どうかと思っていたから、
やっぱりかさこさんはおいらと同じ思いだったんだって」
そんなわけで今日会うのは二度目だというのに、
出口さん宅に泊めていただき、
道前さんも呼んでずっと飲んでました。
「70の敵をつくっても意識の高い30の味方がいた方が強い」
という出口さんの言葉に大いに励まされながら、
いろんな話をしてました。
「だいたいおいらを批判する70の輩はよ、
口ばっか達者で行動せんのよ。
そんな奴らはあてにならん」
私の文章は賛否両論ある。
でもそれはそれでいい。
気に入らない奴は、わからない奴は、
とっとと消えてくれていい。
私は私の思った通りの信念を貫く。
それに共感してくれる人と、
一緒に日本を変える活動ができればいい。
私を批判する人の多くは、
・今までの価値観に捉われた変わりたくない人
・多くの人に迎合してはっきり物を言うことをきらう日和主義者
・自分で行動しないくせに“正論”を振りかざす頭でっかちな人
といったタイプが多い。
そんな輩はこの大変な時代には生き残っていけないし、
そんな輩はこれからの時代に求められていない。
私は私のやり方で意識の高い人を集めて、変革を進めたい。
そんな人が高千穂にも門川町にもいる。
かさこマガジンの郵送先を見ても、全国に点在している。
そういう人たちといろんな場所でお会いし、
“変わりもの”の精鋭ネットワークを作り、
変わりたくない人たちのせいで、
沈没、全滅まっしぐらの日本を、
立て直していきたいと思います。
・宮崎県門川町チームを取り上げた「検証・新ボランティア元年」