甘え、依存、過保護、言い訳からの脱却
2012年 04月 19日
弱さを見せることで、
人に甘えることができたり、
依存することができたり、
過保護にされた経験があるからだろう。
そんな人がちょっと社会の厳しさに直面すると、
自分のことは棚に上げて、社会や他人を批判したりする。
でもそこに並べられた文句は、言ってみれば言い訳ばかり。
過去がどうだ、環境がどうだ、社会がどうだ、
病気がどうだ、他人がどうだと。
そこで期待しているのは、
弱さを武器にした自分に対する甘やかしの言葉。
「その通り、あなたが正しい!」
「なんてひどいことを。そんなかわいそうなめにあって」
そうやって甘やかされることによって、
自分の努力はどこか遠くに消え、
他人に依存することで生き長らえようとしてしまう。
もちろん人は一人では生きていけないわけで、
誰にも甘えていけないということはない。
しかし過度な甘えや依存は、
その人自身が自立できなくなる。
優しさだけでは人は生きていけない。
時には「それは違う」「あなたは甘い」と、
厳しく接して目を覚まさせてあげないと、
延々、他人の迷惑を省みず、
依存する対象を変えるだけで、
いつまでたっても自立できない。
そういう人が努力していないかというとそうでもない。
意外とがんばってみたりはしている。
しかしその努力の方向が間違っている。
間違った方向にどれだけ力を注いでも事態はよくならない。
空回りしてしまうのは、
狭い視野と思い込みが先行し、
自分の力や特徴を客観視することができず、
他人や社会からどう見られているかを気にせず、
相手の気持ちを考えず、自分の欲望のまま、
思いついたまま即行動してしまうからだ。
だから何度も何度も失敗する。
そしてその時に厳しく怒った人は遠ざけてしまい、
人から嫌われたくない「優しい人間」ばかりを取り巻きに集め、
「かわいそうだね」といってもらうことで自己満足し、
結果、人として成長する機会を失ってしまう。
社会経験の少なさや人と接することの不足、
家にこもってばかりでネットの住人になり、
過保護に甘やかされて暮らしていると、
どうしても世間と自分との接点を見いだせず、
うまくいかなくなってしまう。
でも人が生きていくこと、
すなわちお金をもらって仕事をすることって、
自分ができることを徹底的に棚卸し、
他人から自分はどう見られているか、
何を期待されているかを聞きまわり、
自分と社会の接点を見つけて
その能力や個性を活かして、
社会に貢献する作業をすることではないか。
その作業が対価としてお金になり、仕事になる。
他者や社会からお金をもらう以上、
自分がやりたいことではなく、
相手が望んでいることは何かを考えなくてはならない。
それを自分の能力を活かして実現するから、
お金をもらえるのであって、
仕事に何を求められているかをイメージせず、
ただ自分の思い描いたままするだけでは、
それははっきりいって仕事ではなく趣味だ。
金をもらうレベルの話ではない。
むしろ金を払ってやることだ。
人には弱さもあり強さもある。
どんなに強そうに見える人だって、
弱い気持ちがあったり、自分に言い訳したくなったりする。
でもそこで甘やかされると成長できない。
どこかで厳しく突き放され、怒られないと、
人は意外とわからない。
その時、人は自分の弱さに気づくことができ、
状況を客観視し、物事を自分事として主体的に前向きに、
捉えることができるか否か。
それが最終的に人の成功や幸福に関係してくるのだと思う。
いつまで甘えてるんだろう。
いつまで依存しているんだろう。
いつまで言い訳しているんだろう。
いつまで自分の弱さを武器にしているんだろう。
最近、私の周りには、
私の「強さ」と「優しさ」と「影響力の大きさ」ゆえに、
私に寄りかかって依存しようとする人も増えてきた。
私を利用することは一向に構わないし、私も人を利用する。
でもそこはあくまでイーブン=対等の関係であって、
自立した個人同士の結びつきでないと、
一方的に寄りかかられているだけでは、
継続的な関係性は成り立たなくなってしまう。
何かに依存することから脱却しない限り、
いつまでたっても不幸の連鎖から抜け出せない。
依存ではなく自立。
ぬるま湯ばかりに浸かってないで、
時には厳しい場に身をさらして、
自分の現時点での力を知り、
何が強みで何が足りないかを把握し、
社会に活かす方法を考えたい。
自分と社会との接点を見出し、
自分の力が何かの役に立てば、
それぞれいろんな力を持った自立した個人といろんな形で組んで、
いいものを作って楽しく生きていけると思う。
私に興味を持ってくれた方とは、
リアルでどんどんお会いします。
そしていい形でどんどんコラボしていきたいと思います。
ただ私にすがれば、
何かおこぼれに預かれるのではないかと考える人とは、
多分、継続的なつきあいは難しいと思います。
自立した個人のネットワークが組織を駆逐し、
国家を駆逐し、クリエイティブに世界を変えていく。
そんな方々と活かし活かされつつ、
連携をしていきたいと考えています。