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ミスチルライブレポート「POPSAURUS 2012」2012.4.21西武ドーム

Mr.Childrenデビュー20周年を記念した、
「POPSAURUS 2012」ツアーに行ってきましたが、すさまじいライブでした!
ミスチルライブは1995年のスタジアムツアー「空[ku:]」から、
ほぼ毎回行っていますが、
ここまで出し惜しみなくあらゆる曲を目一杯やったライブはなく、
今までのミスチルライブの中で文句なしの最高のライブでした!

※下記よりネタバレ・ライブレポート。

<セットリスト>
1 エソラ
2 箒星
3 youthful days
4 LOVE
5 GIFT
6 Everything(it's you)
7 デルモ
8 End of the Day
9 終わりなき旅

10 Dance Dance Dance
11 ニシエヒガシエ
12 フェイク
13 365日
14 しるし
15 くるみ
16 Sign
17 1999年、夏、沖縄

18 ロックンロールは生きている
19 Round About ~孤独の肖像~
20 Worlds end
21 fanfare
22 innocent world

・アンコール
23 ラララ
24 彩り
25 光の射す方へ
26 蘇生
27 祈り~涙の軌道

アンコールが5曲とかあり得ないし、
ミスチルライブで必ずある“狂夜”モードが2回あるなんていうのもはじめてで、
18時に始まって終わったのが21時半。
ミスチルでは珍しい3時間半ものライブ!
これでもかっていうぐらいに、たっぷり名曲やりました!

<1:怒涛のオープニング3連発>
20周年記念ライブの一発目に何を持ってくるのか。
10年前に行われた「POPSAURUS 2001」から連想するに、
きっと「優しい歌」ではないかと思っていた。
(ネットでもそのような予想が多かったらしい)

10周年時はミスチル初のベストアルバムが2枚発売され、
引退危機説みたいなものも噂された中、
ベストアルバム後に出されたシングルが「優しい歌」で、
「POPSAURUS 2001」の最後の曲も「優しい歌」で、
「引退なんかせず、これからも新しい曲をやっていくぞ!」
というメッセージのように感じ、感動したのを覚えている。

だから10周年前からのつづきで、
「優しい歌」から始まる10年とか思ったのだけれど、
1曲目は度肝を抜く選曲だった。
なんと「エソラ」!

暗いニュースが多い中で、
ミスチルが奏でる音楽も、
時代に呼応するかのように、
決して明るいものが少ない中、
この「エソラ」がかかると、
一瞬で世界がカラフルに満ちたものに様変わりするほど、
希望と楽しさと明るさに満ち溢れた曲。

20周年ということを考えれば、
近年の代表曲ともいえる「エソラ」はやるとは思っていたけれど、
アンコール前の終盤、盛り上がりのところではなく、まさかの1曲目とは!

鳥肌立った!
そしてなんかこう「エソラ」を1曲目にやることで、
今日は目一杯、楽しんでいいよって、
心を解き放ってくれたかのよう。

2011年に行われた「SENSE -in the field-」みたいに、
「かぞえうた」から始まったりすると、
それはそれでいいとはいえ、
なんかこう震災のことは忘れてはいけないみたいな、
ライブを楽しむのにひっかかりができてしまうんだけど、
「エソラ」から始まるこのライブは、
彩りに満ち溢れた楽しい世界!
ということを宣言してくれたみたいで、
とってもうれしかった。

明るい勢いそのまま2曲目は「箒星」!
文句なしのノリのいい曲で、
ライブではとっても盛り上がれる曲!
2009年の「SUPERMARKET FANTASY」ツアーの時に、
終盤の最高潮に盛り上がるところで、
「fanfare」→「箒星」→「名もなき詩」→「エソラ」と、
怒涛の4連発の中の一角を占めていて、
他の3曲に比べれば「箒星」って、
それほど聴いてはいないと思うんだけど、
このライブで「箒星」聴いた時に、
「この曲、なんかすげえ!」と思ったんだけど、
その感動再びというか、ライブでやると威力抜群、盛り上がれます!

この勢いのまま疾走感ある「youthful days」!
「箒星」と曲調が似ている感じもあり、
2007年の「HOME」ツアーでは、
「youthful days」→「箒星」という順序で、ライブ序盤で歌われた。
「youthful days」ってミスチルらしい曲で、
盛り上がれると同時に、
ミスチルのライブにいるって再認識させてくれる、
安心感みたいなものも感じられる曲。

<2:聴かせる3曲!>
怒涛のオープニング3連発終わって、
ちょっと一息MCはさんで、
桜井さんがアコギを持って登場したので、
何の曲だと期待したところ、なんとなんと「LOVE」!

1993年発売の2ndアルバム収録の曲をやるとは思ってもみなかった。
5月に発売されるベストアルバムは、
2001年~2010年までの曲だから、
2001年以前の曲はあまりやらないのかなと思ったら、
昔の曲もやってくれるんだという驚きとうれしさ。

そして「LOVE」を聴いてしみじみ思うのは、
昔のミスチルの曲って最近のミスチルの曲より、
むちゃくちゃ何度も聴いていて、
すごく体に沁みこんでいるんだなということ。
最近「Versus」とか、
初期ミスチルのアルバム聴くことはまずないけれど、
ライブで演奏が始まった途端、
聴いたあの頃の自分に一挙に戻れる心地よさみたいなものが、
すっと湧き上がってくる。

また、今になって「LOVE」みたいなミスチル初期の曲を聴くと、
むしろ初期の頃の歌の方が新曲みたいで新鮮だなと。

桜井さんが「新曲なんか出さなくても、
過去の曲だけでも十分ライブはできるし、
それで十分楽しめるし」といっている意味がすごくよくわかる。

驚きの「LOVE」が4曲目にきたことで、
ひょっとして「POPSAURUS 2001」の時みたいに、
ミスチルの歴史をなぞるように、
古い曲から新しい曲やるのかなと思ったら、
今度は最近の代表曲「GIFT」!

この曲も名曲。
はじめ聴いた時、「今ミスチルが奏でる“終わりなき旅”」
だと思ったけれど、
「終わりなき旅」ほど悲壮感なく、
だからといって甘っちょろい理想論を歌っているわけでもなく、
リスナーのための応援歌というか、
迷い悩める自分をそっと背中から押してくれるような、
優しいけどでも力強い曲。

そしてまたこの曲は、
「君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう」というように、
このライブのMCで桜井さんが、
「ファンとともに作ってきた20年だった」と言ったように、
励ましているはずのミスチルが、
ファンによって励まされているみたいな、
そんなお互いにとっての贈り物のような曲で、
とっても素敵でライブで聴くと心に沁みわたります。

次はまたしても驚きの古くて素晴らしい名曲、
「Everything(it's you) 」!
大好きな曲だけど、最近ライブでやっていない。
2004年「シフクノオト」ツアー以来?!
DVD「Split The Difference」で、
久々にやっているのを見て、
あらためてその名曲ぶりを堪能したがライブで聴けるとは!

この曲もそうだけど、
ミスチルの歌詞がたまらなく心に響くんです。
常に過去や現実に捉われ、もがき苦しんでいる中、
新しい希望の扉を探しているみたいな、
そんな心情がたまらなくいいんです。
迷い悩んで生きている多くの人に寄り添って、
それを楽観することもなく悲観することもなく、
でも希望は捨てないみたいな歌詞が、
心を揺り動かされると思うんです。
6曲終わってミスチル、マジ最高!としみじみ思う。

<3:ばらけた3曲>
怒涛の6連発を終えて、もうこの時点でも、
かなりの満足感だったセットリストを終えてMCに。
「次の曲はライブでほとんどやっていない、
なんかのイベントで間違って一回やったかもしれない」
という前ふりから、
「フラジャイル」とか「さよなら2001年」とか、
シングルB面で隠れた名曲やってくれたらなと思いつつ、
演奏されたのは「デルモ」!

あ~「デルモ」か~。
ここまで6曲、まったく息ができないぐらいほどの、
どれも素晴らしすぎて凝縮された時間だったので、
ちょっと一息ほっと休憩。
映像も曲の歌詞に合わせた感じで、
いいといえばいいんだけど、
何も「デルモ」じゃなくても、久々の昔の曲とか、
意外な隠れた名曲のシングルB面とか、
やってほしかったなと思いつつ、
でもかなりここで休憩できたのでよかったかなという感じ。

さて「デルモ」からどう展開するのかと思ったら、
なんとここで最新シングルの「End of the Day」!
一番、聴いてみたかった曲!
もうこんな序盤で!
しかも「デルモ」の後の唐突感!
さらに照明も白とか青の、
曲調に合した明るい感じじゃなく、
結構、赤とか紫の暗い感じが多かったような気がして、
う~ん、もったいない使い方!
と思いながらも、「デルモ」でずっこけたテンションが、
一挙に最高潮に!

もうほんとこの「End of the Day」が最高なんです。
歌詞も曲もかっこいい。
「fanfare」後とかで終盤にぐっと盛り上げるとか、
そんな使い方したらめっちゃかっこよかっただろうにな。
毎日のように何十回となく「End of the Day」リピートしてます。
私の周囲の知人何人かに聴いても、
最新ミスチルシングル3曲の中で一番いい曲。
歌詞も素晴らしい。
ライブでも盛り上がる。
今後のライブでも期待の曲です。

「End of the Day」で一挙にまた序盤のラッシュのように、
盛り上がり曲連発か?と思いきや、
ここで一転して「終わりなき旅」!
出し惜しみしないな~と思いつつ、
また桜井さんの気合い入れたギターの弾き方がかっこよく、
申し分ないミスチル代表曲なんだけど、
みんなで歌ってと合唱部分が多くって、
私個人的にはせっかくの名曲は、
桜井さんの歌声聴きたい、
みんなの合唱はいらないかなという気がする。
最近、ライブで合唱パターンが多いんだけど、
「この名曲こそ桜井さんが歌ってよ!」
っていうのが多いなと。

<4:キタ!狂夜モード第一弾!>
序盤6連発から一転して3曲ばらけてきてしまって、
さあさあどうするんだと思ったら、
会場の照明が暗くなり、あやしげなデジタル音が鳴り響き、
きましたきました、待ってましたのミスチルライブ狂夜モード!

私が勝手に狂夜モードと呼んでますが、
ミスチルライブには必ず後半戦に、
「ニシエヒガシエ」を筆頭に、
激しいロック調の曲を立て続けにやる場面があるんです。

久々の「Dance Dance Dance」!
そしてきました、花火がどん!と上がる!!!
この演出も鉄板!

最近はやや少なくなったものの、
ミスチルライブといえばもう絶対に欠かせない、
といっていいぐらい、
「Dance Dance Dance」「ラヴ コネクション」
「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック」
「ニシエヒガシエ」の組み合わせがくるんです。

しかしあらためて「Dance Dance Dance」って、
最高潮に盛り上がれて曲も歌詞も素晴らしい名曲だなと感じながら、
最新アルバム「SENSE」の1曲1曲よりも、
ミスチル全盛期のこの頃の曲って、
濃密で凝縮されていてほんとすごい曲だなと思う。
いや、ほんと最高です、「Dance Dance Dance」!

そしてお次は鉄板の流れ、
ミスチルライブで多分もっとも頻出度の高い「ニシエヒガシエ」!
新曲として出された当初は、
「ミスチルは一体この先どんな方向性に行ってしまうんだろう?」
と心配して、CDでそんなに聴いてもぐっとこないんだけど、
ライブで聴いたら化ける化ける、
今ではすっかりミスチルライブに欠かせない代表曲で、
ライブで最高潮に盛り上がれる曲です。

この流れでくれば当然次は「フェイク」!
この曲ができたおかげで、
ミスチルライブの狂夜モードにバリエーションができて、
「Dance Dance Dance」「ラヴ コネクション」の頻出度が減って、
「ニシエヒガシエ」「フェイク」の流れが増えた。
この曲もまたライブでは盛り上がる曲。
さあみんなでハイジャンプしよう!!

このままのすさまじい流れで、
「Worlds end」「fanfare」なんて、
流れが素敵じゃないかと思ったら、
クールダウンして「365日」。
いやこの曲、今によみがえった「抱きしめたい」みたいな感じで、
とってもとってもいいラブソングなんだけど、
この狂夜モードをぶち切ってしまう形と、
正直完全ネタバレの映像からはじまるパターンは、
ここ最近のライブ4連続続きで、
ちょっと新鮮味がないかなという感じ。

さすがにライブ4連続なので、
曲前の映像は原発とか沖縄とかが増えていて、
最近に合わせたものにはなっていたけど、
ちょっと連続して同じ演出で、
やり過ぎかなというのはぬぐえないかな。
名曲だけにもったいない。

クールダウンしたまま「しるし」。
「しるし」も悪くはぜんぜんないんだけど、
この曲調のものが最近多いかなと。
ライブ終わった後に、後ろの観客の人が、
「しるし」と「くるみ」と「Sign」がごっちゃになってた、
って言っていてまさに!って感じはあって、
せっかくいろんな曲あるのだから、
もっとバリエーションつけたセットリストの方が、
メリハリあっていいなと思いつつ、
でも「しるし」の「ダリーンダーリン」の繰り返しは、
すごく耳に残っているフレーズで、
ずるいな!と思いつつやっぱり名曲です。

<5:ステージ前で3曲演奏>
ここで舞台前に伸びた花道の最先端部にメンバーが来て、
観客席のすぐ近くで演奏を。
そうそう、今回もキーボードは小林武史さん。
もうすっかり最近のライブは、
キーボードは「サポート」ではなく、
ミスチル第五のメンバーとなった小林武史さん自らが演奏。
ほんとこの人、すごい。
いつ時間作ってるんだろうとか思う。

前ステージの1曲目は「くるみ」。
この曲もすごい名曲なんだけど、
西武ドームは4月にもかかわらず、真冬並みの寒さで、
狂夜モードの時には寒さが吹き飛んでいたけど、
しっとり系の曲が続くと寒さが急に感じられてくる。
ステージはもっと寒いようで、
桜井さんが手がかじかんでギターが弾きにくいっていうぐらい、
ほんと西武ドームは寒かった。

次は「Sign」。
これもまた名曲ではあるんだけど、
意外とフックがなくって、
ミスチルの中ではそんなに聴かないんだよな。
きれいすぎるというか。
「しるし」「くるみ」「Sign」の似たようなしっとり系3連発で、
西武ドームの寒さも半端なくなってきて、
すっかり体が冷えてしまって、
早くどっかでモード切り替わらないかなと切に願っていた。

ステージ前の最後の曲は、
「昔からのファンには人気があるけど、
最近ファンになった人は知らないかも」という前ふりで「1999年、夏、沖縄」。
これは「デルモ」と違って、
意外性がある選曲だけどライブ映えするとってもいい曲!

はじめこの曲をCDで聴いた時には、
吉田拓郎のモノマネか?!と思ったくらいだったけど、
でもライブで聴くと心に刺さるとってもいい曲!

7分以上ある長い曲なんだけど、
だんだん盛り上がってきて聴き入ってしまった。
「最後の曲が終わり~」というフレーズから、
ひょっとしてこの辺で、
アンコール前のステージが終わってしまうのか?
ともちょっと心配した。

<6:二度目の狂夜モード!最高潮の5連発!>
ステージ前の3曲が終わり、
そろそろアンコール前のステージが終わるだろうが、
どんな展開でくるんだろうと思いきや、今日二度目の狂夜モード突入!

一発目はマジかっこよすぎの
「ロックンロールは生きている」!
こういう曲がアルバムに1曲入っているだけで、
「ミスチルはまだ終わってないな」とほっとする、
尖った感じの素晴らしい名曲。

なんでこんなかっこいい曲つくれんだろう、
甘ったるいラブソングだけじゃなく、
こんなふり幅もって曲かけるミスチルって、
やっぱり日本一のバンドなんだなと思ったりもしながら、
最高にノリのいい「ロックンロールは生きている」を堪能しまくり、
西武ドームの寒さがにわかに遠のく。

この勢いでいったら、
「Worlds end」→「fanfare」→「彩り」でしめる!
みたいな感じと予想していたら、
ありがたいことに昔の狂夜モードの、
懐かしい1曲「Round About ~孤独の肖像~」をはさんできた!
いや、ほんと「Atomic Heart」の頃のミスチルって、
すさまじい曲作ってたんだなと思う。
この曲もライブで盛り上がること必至。
「ロックンロール~」の流れからも最高!

そして待ってましたの「Worlds end」!
個人的には毎回やってほしいぐらい狂夜モードに欠かせない曲。
素晴らしい流れの中で登場。
息苦しい現代社会の中で、もがき苦しみながら、
精一杯、自分の翼を広げて自由に生きていくみたいな、
とっても時代にマッチした歌詞と曲調がたまらない。

終末観あるのに未来があるみたいなすごい名曲で、
「Worlds end」をはじめてライブでやった時に、
桜井さんが間奏でばっと両手を水平に手を広げた姿が、
すごく脳裏に焼き付いている。

なぜかミスチルには「旅」が似合う。
「終わりなき旅」にしてもこの「Worlds end」にしても。
実際に世界を旅行するうんぬんではなく、
多分一人一人の人生の旅とシンクロし、
ミスチルの曲がリスナーの内なる衝動みたいなものを、
ばっと燃え上がらせてくれて、
だからライブで聴くとすごい気持ちいいんだろうなと。

この流れできたらもう「fanfare」しかないでしょう!
というところでやっぱりきた 「fanfare」!
もう最近のライブでは文句なしに一番盛り上がります。
よくぞまあこんな“とちくるった”曲を作ったもんだと感心する。

この吹っ切れようが半端ない。
この曲も会場の雰囲気を一変させる、
すさまじい力を持っている。
ほんと最高なんです、この曲、ライブで聴くと!
盛り上がりがすさまじい。

ここで盛り上がってわりと静か目な曲でしめるのかな、
と思いきや今度は「innocent world」!
「Atomic Heart」から3曲もやってる。
言わずと知れた名曲。
みんな間違いなく知っているだろう曲。
「innocent world」でアンコール前の演奏終了。
なんと3時間!

<7:最後もすさまじかったアンコール5曲>
アンコールで桜井さんがギターとハーモニカを持って1人で登場。
ギター弾き語りで一人で何やるんだろう?!
「名もなき詩」とかやったらしびれるだろうなとか、
一夜限りのツアーとなった「wonederful world on DEC 21」のように、
アンコール後にギター弾き語りでやった「虹の彼方」とか、
鳥肌立ちまくって大変なぐらい感動したけどなと、
極度の期待をしてたら「ラララ」。
「ラララ」は悪くないんだけどちょっと期待しすぎたかも。
アンコール前の5連発の後の一休憩といった感じ。

もう残すところあと2曲だとすれば、
最後はまず「さようなら」というフレーズも入っているし、
「祈り~涙の軌道」だとすると、あと1曲はなんだ?
と思ったら、ついにやってくれた「彩り」。

この曲、ほんと素晴らしい。
派手さも激しさもないのに、
日常の心に沁みる、まさに「POPSAURUS=ポップの恐竜」ともいうべき、
ミスチルの中でも名曲中の名曲!
いや、ほんと最後にふさわしい曲!
と思っていたらなんとアンコールは3曲だけでなく5曲。
最後の曲の前になんと2曲も素晴らしい曲を!

1つ目が「光の射す方へ」!
この曲も一時かなりライブで多用されていたぐらい、
ライブには欠かせない曲なんだけど、
最近ちょっと出番が減ったかなと思ったけど、
やっぱりこの曲いいです。
CDで聴いた時はミスチル王道のシングルというよりも、
ちょっと外れた路線かなと思ったりもしたけど、
だんだんと曲が進むにつれて盛り上がっていく感じが、
ライブにはぴったりなんです。
思えばアルバム「DISCOVERY」から4曲も。

通常だとアンコールは3曲で終わってしまうのに、
「光の射す方へ」の盛り上がりのまま終われないじゃないかと思ったら、
なんとここで「overture」が流れるじゃありませんか!
うわー!もう1曲!「蘇生」!!!
素晴らしいしすさまじい!

ミスチル最盛期は時代に合わせたかのように、
また彼らが売れて騒がれる苦悩との戦いみたいな感じで、
皮肉めいた暗い曲調が多かったのに、
「このさえない現実を 夢みたいに塗り替えればいいさ」
という歌詞のごとく、この「蘇生」で、
ぐっと世界を明るく前向きに捉えようっていう曲調が出てきて、
この「蘇生」は何度聴いても励まされます。

そしてこれがほんとの最後。
ファン予想通りの最後の曲はニューシングル「祈り~涙の軌道」。

シングル3曲入っていて、文句なしに2曲目「End of the day」がよくって、
次は3曲目がよくって、「祈り~涙の軌道」は3番目かな、
なんて思ったりしていたけど、
でも「さようなら さようなら さようなら」3連発とか、
すごく耳に残る歌詞で今はすっかりお気に入りの曲に。

この曲をライブで聴くとさらに間違いなく大好きになります。
ミスチルの場合、意外と静かでおとなしい曲の方が、
ライブで聴くとすごくいい曲に聴こえて、
それから何度もCDで聴くようになるということが多いんだけど、
この「祈り~涙の軌道」もその1つ。

ほんといい曲です。
くせになるスルメソング。

終わってみれば3時間半、27曲のすさまじいライブ!
こんなにたっぷり出し惜しみなく、
最新曲から古い曲までやったライブは、
今までにほとんどなく、さすが20周年記念!

好きになったミスチルがもうデビュー20周年。
デビューから聴いていたわけではないけれど、
ミスチルが好きになってから17年ぐらい。
20年の歳月ってすごい。
どれだけ人の心を感動させる名曲の数々を、
ミスチルは紡ぎ出してきたんだろう。
その膨大な曲群のすごさに圧倒された3時間半だった。
まだまだいっぱいやっていない名曲あるし。

ミスチルってすごい。
ミスチルで人生励まされたって人、
何万人、何十万人、いや何百万といるかもしれない。

せっかくミスチルがくれた感動という「GIFT」を、
一人一人がエネルギーに変えて、
このさえない現実を夢みたいな世界に変えられるよう、
今度はリスナー一人一人が、
自分の得意分野を活かして、
感動できる何かを作り出すことが大事なんじゃないか。
私もミスチルのように、
多くの人を感動させるようになりたい、
それがもしかしたら、素晴らしい音楽をつむいできた、
ミスチルへの最大の恩返し=社会への還元ではないかと思い、
まずはその手始めに、私の文章力を持って、
このミスチルライブの感動を、
多くの人に伝えられたらいいなと思っています。

5月に発売されるベスト盤も楽しみ!
Mr.Children 2001-2005
Mr.Children 2005-2010

・ミスチルファンサイト
http://www.kasako.com/mrchildren.html

・かさこツイッター
https://twitter.com/#!/kasakoworld

by kasakoblog | 2012-04-23 22:10 | ミスチル

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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