ミスチル20周年
2012年 05月 09日
日本の音楽界のトップを走るモンスターバンド「Mr.Children」が、
2012/5/10でデビュー20周年を迎える。
この20年、どれほど彼らの音楽が多くの人を救ってきたことか。
どれほど多くの人の人生に影響を与えてきたことか。
今もなお新しいファンが増殖し続ける稀有なバンドの、
この10年の軌跡をたどる。
・2001年:ベスト盤発売で解散説流布
ミスチルが初のベストアルバムを出す。
しかも「Mr.Children 1992-1995」「Mr.Children 1996-2000」の2枚組。
これは、もしや解散なのではないか。
そんな予感がファンをよぎった。
そして有終の美でも飾ろうとでもいうのか、
ツアー「POP SAURUS」が開催された。
これまでのミスチルの歴史をたどるように、
初期の曲から今までの曲へと演奏していくセットリストは、
あたかもこれが「フィナーレ(終演)」であるかのような疑いをもった。
でも解散説を吹き飛ばす一筋の光明が見えたのは、
20th single「優しい歌」の存在だった。
シンプルだけど力強い。
これまでの暗い雰囲気の曲調から、
明るい雰囲気への曲調へと変わる転換点でもあった。
・2002年:10周年も桜井さん小脳梗塞で倒れる
デビュー10周年。
昨年の解散説など嘲笑うかのように、
メディアにでまくり精力的な活動を続けていた。
待望のニューアルバム「It’s a wonderful world」も発売。
あのミスチルが「世界は素晴らしい」なんて歌っている。
まさに新たな音楽活動をスタートさせる再出発の1年。
記念すべき1年となるはずが、一挙に暗転した。
桜井さん、小脳梗塞で入院。
全公演中止、年内活動休止。
下手をするとアーティスト生命にかかわるかもしれない。
まさかの事態が起きたのだ。
まだ桜井さん32歳の若さなのに・・・。
しかし奇跡の復活は早かった。
12月に24th single「HERO」をリリースし、
12.21にまさかの一夜限りの復活コンサート、
「IT’S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」を行ったのだ。
ファンクラブでも多くの人が外れた。
私も外れた。
でもどうしても行きたくてはじめてライブ会場で、
「チケットゆずってください」という紙を持って祈るような気持ちで待ったら、
余っていた人が1枚売ってくれてとてもうれしい思い出が今も残る。
・2003年:衝撃のタガタメ
復活が早かっただけにファンの期待も高まったが、
2003年はアルバムもツアーも一切なし。
リリースも年後半までなく、
なぜか9月に衝撃的なメッセージ性の強い歌詞の「タガタメ」が、
ラジオのみでオンエアされるという、
ファンへのじらしはマックスに達したが、
11月に「タガタメ」ではなく25th single「掌/くるみ」がリリースされた。
・2004年:シフクノオトで完全復活
2003年の半ば活動休止のような状況から一転し、
ミスチルが本格的な活動を開始した。
4月に待望のニューアルバム「シフクノオト」をリリース。
アルバムを引っさげた「シフクノオトツアー」も行われた。
一夜限りのコンサートを抜かせば、
2001年の「POP SAURUS」以来、3年ぶりのツアーとなった。
やっとミスチルがかえってきた。
そして年末には26th single『Sign』がレコード大賞を受賞し、
1度目の受賞と違ってテレビに出演して歌い、
まさに完全復活を遂げた1年となった。
・2005年:半年間は活動休止状態も後半活動加速
いよいよ精力的な活動をするのかと思いきや、
2005年の約半年間はほとんど活動なし。
しかし後半は活動急展開!
6月末に27th single「四次元 For Dimensions」リリース。
9月になんと早くもニューアルバム「ILOVEU」リリース。
さらに年内に初のドームツアーまでやるという、
ファンにとっては喜ばしい驚きの連続だった。
音楽的にも衝動が戻ってきて、
力強いミスチル復活はファンが待ち望んだ姿でもあった。
・2006年:シングル2枚のみ。
「ILOVEU」ツアーがドームツアーだけで終わるはずがない、
というファンの期待むなしく、翌年はツアーなし。
シングル「箒星」「しるし」の2枚のリリースで終わった。
・2007年:15周年で活動活発!
デビュー10周年時に小脳梗塞で思うような活動ができなかったせいか、
そのうっぷんをはらすかのように、
2007年はデビュー15周年を記念し、精力的な活動を行った。
3月にアルバム「HOME」を、
5月からアリーナツアーを、
8月からスタジアムツアーを実施!
さらにファンにとってはうれしいことに、
シングルB面に収録されていて、
アルバムには収録されていない、
裏名曲の数々が収録されたアルバム「B-SIDE」も発売された。
・2008年:まさかのアルバムリリース!
15周年の反動が前半はほとんど活動なし。
夏の野外イベントにはやたら出演。
音楽的にもアルバム「HOME」で、
あまりにもおとなしすぎて、優しいサウンドになりすぎて、
ちょっとこの先、どういう曲を出すんだろうと不安になっていたところ、
近年の代表曲ともいうべき「GIFT」「HANABI」をリリース。
そしてまさかのニューアルバム「SUPERMARKET FANTASY」を発売!
これぞ最高傑作のアルバムではないかという、
素晴らしいアルバムを年末にプレゼントしてくれた。
・2009年:ツアーツアーツアー!
アルバム「SUPERMARKET FANTASY」を引っさげ、
2月からアリーナツアーを。
11月からはドームツアーを行った。
うれしい反面、「SUPERMARKET FANTASY」を超える作品を、
この先、作れるのだろうか?とも不安になる。
・2010年:過去の名曲を再現
「過去の曲だけでもライブはできるし、
演奏するのも十分楽しいし、
それでお客さんに喜んでもらえるなら、
このままこうやって新曲を発表しないことも
ひょっとしたらありえるんじゃないか・・・」
(2012年シングル「祈り~涙の軌道」封入のインタビューより)
この頃にもそんな発言を聞いた気がする。
それを体現したのが「Split The Difference」。
過去の名曲の数々をスタジオライブで演奏し、
それを音楽ドキュメンタリー映画として、
映画館で流すという異例の仕掛け。
でも「Split The Difference」を映画館で見て、
そしてDVDで何度となく見て思う。
それでも十分いい。
過去の名曲を今、演奏することで、
昔とは違った味わいというか迫力があるから。
しかし過去の名曲だけでは終わらず、
12月になんとニューアルバム「SENSE」をリリースした。
・2011年:震災を超えて
「SENSE」を引っさげ、2月からアリーナツアー。
その途中で東日本大震災が起き、
アリーナツアーも一部変更や一部中止を余儀なくされる。
義援金を集めるべく4月に急きょ配信限定シングル「かぞえうた」リリース。
4月のツアーでは震災の影響を色濃く引きずっていた感じだったが、
8月から行われたスタジアムツアーでは、
目一杯の輝きを持って存分に演奏してくれた。
・2012年:デビュー20周年!
うれしいことに今年もライブ!
20周年記念にふさわしいツアー「POPSAURUS 2012」の真っ最中!
※ネタバレあり「POPSAURUS 2012」ライブレポート
http://kasakoblog.exblog.jp/17842776/
4月にはシングル「祈り~涙の軌道 / End of the day / pieces」もリリースし、
そしてデビュー20周年の今日、
2枚組のベストアルバム「Mr.Children 2001-2005」「Mr.Children 2005-2010」を発売した。
この10年。
どれだけミスチルの音楽に支えられ、ライブに感動し、
勇気づけられたことだろう。
毎日のようにミスチルライブDVDを流しては、
ミスチルの名曲を聴いている。
ライブにも毎回参加し、すべてライブレポートも書いているが、
本当に毎回毎回感動で、勇気やエネルギーをもらってかえる。
これからもミスチルは新曲出す出さないにかかわらず、
ミスチルの音楽は僕たちを勇気づけてくれる。
その感動の一端を少しでもこのブログで伝えていけたらと思います。
最近は最新シングルの「End of the day」が大好きで、
ライブDVD「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-」を流して、
聴きまくっていますが、
2枚組みのベスト盤も素晴らしい名曲ぞろいです。
http://kasakoblog.exblog.jp/17695361/
・「End of the day」が収録されたシングル
・DVD「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-」
・ベストアルバム「Mr.Children 2001-2005」
・ベストアルバム「Mr.Children 2005-2010」
ミスチルファンサイト
http://www.kasako.com/mrchildren.html