2012年 05月 20日
世界のトップは財政再建と経済成長の両立なんて言ってる・・・世界経済崩壊のカウントダウン
ギリシャがユーロを離脱するのではないか。
もう3年ぐらいずっと引きずっている欧州債務危機。
また最近にわかに情勢があやしくなり、
日経平均株価は8600円台にまで落ち込んだ。

欧州危機を回避するため、
この世界を動かしているトップたちが集まったG8首脳会議では、
財政再建だけでなく経済成長の両立とか言い出した。

こいつら、ダメだ・・・。
こんなこと言っている連中が世界のトップだなんて。
もはや現在の経済システムは崩壊する運命にあるのかもしれない、
と思えてきた。

そんな大げさなと思うかもしれないが、
たまたま今日送られてきた本田健氏のメールマガジンには、
「2012年 金融システム崩壊後の時代を、
幸せに軽やかに生き抜く8つの秘訣」との講演の案内が。

そのメルマガには、
・ギリシャのユーロ離脱をきっかけに、
欧米の金融破綻が起こり、世界経済システムの崩壊が起こる

・その後は新しい通貨システム、
(例えばフェイスブックの「いいね!」の有料版のようなもの)

と書かれていた。

ああやっぱり見る人が見れば、
当たり前の話だけどそういう結論になるよね、
と自分の考えが間違っていないことを再認識した。

本田健氏はさておき、
なぜ財政再建と経済成長の両立がおかしいのか。
それは財政が悪化した理由が、
無駄な経済成長=景気対策政策を行い続けていたからだ。

ギリシャもそう、ヨーロッパもそう、
アメリカもそう、日本もそう。
なぜ先進国は借金まみれになったのか。
それはちょっと景気が悪くなる度に、
「景気対策をしろ!」「経済成長戦略を立てろ!」
と国民がわめき、そのために税金使って、
さまざまな景気対策、経済成長戦略を行ってきたから。

その対策が有効に機能すれば、
税金使ってもその分、景気が良くなって、
税収が増えてその対策費用を回収できるはずだが、
そうはならなかった。
だから借金だけがどんどんかさみ、
財政が悪化していき、
本来、公共が行うべき、
社会保障や教育分野が削られるという、
本末転倒なことが起こっているわけです。

なぜ先進国の経済成長戦略がうまくいかないのか。
言ってみれば70歳の病弱な老人(先進国)に、
元気がなくなったから(景気が悪くなったから)、
元気にさせなければいけないと、
税金使って大金はたいて、“麻薬”を買って、
無理やり飲ませるようなものだからだ。

それによって一時的に元気になるかもしれないが、
根本的な解決には何もなっていない。
だからまた元気がなくなる。
すると国民から借金して“麻薬”を買う。
一時的に元気になるがまたダメになる。
また借金して買う。
その繰り返し。

いつしか“麻薬”なしでは生きていけない体質になり、
借金だけがかさんで、ちっとも元気にならないどころか、
依存体質で何もできなくなるという、ひどい状態になってしまう。

それが今の先進国債務危機の本質。
でももういい加減、借金はこれ以上できなくなった。
返せるメドがないからだ。
だから辛いかもしれないけど、
もう“麻薬”=景気対策はしない。
依存体質から脱却して、
大きな成長はないかもしれないが、
残りの余生を平穏に暮らす方法に転換し、
貴重な税金は“死にそうな老人”に使うのではなく、
これからの時代を担う“子供”に使えるようにしよう、
というのが財政再建重視路線だ。

だから痛みを伴う。
景気対策の恩恵を受けてきた連中は大反対する。
今、“麻薬”がなくなったら死んでしまう。
それで自分たちが少しでも生きながらえるために、
「財政再建と経済成長の両立」なんていわせて、
また借金して“麻薬”を買おうとしているわけだ。

結果どうなるか。
一時的に危機は回避できても、
その借金のツケは若い世代に回される。
それで社会保障は減るは、年金は減るは、
挙句の果てに消費税増税するはで、
若い世代に負担を強いる。
これが今、世界のトップたちが言っている、
「財政再建と経済成長の両立」政策でしょう。

ちなみにギリシャなんて2004年にオリンピック開催した国ですよ。
バカな都知事が大金はたいて、
選ばれもしない五輪開催地に立候補し、
オリンピックやれば経済の活性化になるなんて、
未だに思っていて、そんなアホな知事が再選されてしまう。
でもオリンピックだって“麻薬”に過ぎない。
2004年にオリンピック開催した国が、
その5年後には財政破綻するかもしれないという、
危機に追い込まれている現状を見れば、
先進国で開催する五輪が、
一時的なカンフル剤になっても、
長期的な経済成長につながらないことは明らかなわけです。

でも国民にとっても企業にとっても、
身を削って借金を減らすのはイヤだ。
それならエコポイントとかエコでもなんでもない、
詐欺政策を考案して、
今の自分に恩恵があるよう、
税金ばらまいてくれた方がうれしいわけです。
それで国民や企業が、
「財政再建だけでなく景気対策もやれ!」
「経済成長戦略も作れ!」とわめくから、
政治家もそれに従うわけです。

結果どうなったかといえば、
借金まみれでにっちもさっちもいかなくなった、
先進国債務危機が起きているという状況なんです。

でももういくらなんでももたない。
ここらで経済システムを一度チャラにし、
抜本的に一から作り直さないと、
若い世代ほど損をすることになる。
だからギリシャのユーロ離脱がきっかけで、
現経済システムが崩壊することは、
短期的にはものすごいマイナスだが、
長期的にはものすごいプラス材料。

いつまでも死を先延ばしにするより、
ここで一度リセットし、
早めに蘇生できる体制にまい進した方がいい。

しかし国民も企業も政治家も、
今、痛みを伴うことをしたくないから、
経済成長の両立なんて、
また同じ失敗を繰り返そうとしている。

どんどん借金という雪だるまは大きくなる。
いつか耐えられなくなる日は近い。
逆に早く耐えられないとあきらめ、
新たな経済社会を作らないと、
ほんと大変な混乱時代になってしまうと思う。

・そんな時代に生き抜くヒント
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲著

「2022―これから10年、活躍できる人の条件」神田昌典著


by kasakoblog | 2012-05-20 23:31 | 金融・経済・投資


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