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福島にいます

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神の天罰が下るバベルの塔「スカイツリー」開業で、
朝6時50分に東京駅からスカイツリー行きのバスが出ていましたが、
私はその10分後の福島いわき行きバスに乗り、福島にいます。

福島原発1号機の水位がわずか40センチ、
格納容器下部に穴、漏水か。
というとてつもない恐ろしいニュースがあっても、
メディアは必要以上にバベルの塔ばかりを報道。
そんな私は福島のいわき市にいて、
そのニュースを見ながら、
常夏の楽園、スパハワイアンリゾートで、
異様に腰をふるフラガールのショーを見ているという、
なんともいえないギャップを味わう。

その後、福島原発から約30キロ地点の広野町まで、
普通にJRの電車が通っているので、
その電車に乗って津波被害もひどかった久之浜で下車し、
家族写真を撮った酒屋で話を聞き、
地元で復興活動に力を入れる諏訪神社の高木さんとお会いし、
同じく活動に力を入れているもと本柳さんともお会いし、
その後はいわきに戻って、
いわき市民でいわきの復興支援に取り組んでいる方や、
郡山の放射能問題にも取り組んでいる方とお会いしたりした。

今日、福島でいろんな方と話して思うこと。
それは原発とは、直接人体に影響を与える被害だけでなく、
原発の存在によって、様々な人の心を歪ませ、
人生を大きく変えてしまう、
とてつもない悪影響を社会全体にまき散らす存在なのだ、
ということだ。

原発によっていろんな人に、
心の歪みが生じてくる様を、
見事に描いた小説に「天空の蜂」東野圭吾著があり、
これはものすごい良書なのでぜひとも読んでいただきたいが、
今、福島で起きていること、
いや日本全体で起きていることは、
小説以上に様々な莫大な悪影響を及ぼしていることを、
今日の話で痛感させられた。

あんなこともこんなことも、
すべては原発のせいで起きてしまう。
仮に原発事故によって人体に影響がなくても、
様々な害悪をもたらす存在であることがよくわかる。

そんな話を福島から帰ってから、
とりまとめてレポートしたいと思います。
引き続き水曜日も地元の方に話を聞きます。

「天空の蜂」東野圭吾著

by kasakoblog | 2012-05-23 01:27 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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