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個人メディアの意義と持続可能性

「大手メディアに話をしても取り上げてくれないんです」
今回、福島のいわき市に行ったのは、
拙著「検証・新ボランティア元年」を読んでくれた、
津波被災者の方からメールがきたことがきっかけ。
地元の津波被災者より市外の原発被災者ばかりが、
優遇されているおかしな現状を訴えたいとのことだった。

これまでいろんなメディアに訴えたが、
取材に来ても取り上げてくれないことも多いという。
大手メディアの記者が熱心に話を聞き、
これは記事にすべきだと思っても、
組織ゆえ上司がその記事の重要性に気づいてくれなければ、
扱いが小さくなったり、取り上げられない場合もある。

新聞や雑誌、テレビ番組の場合は、
報道できるものにスペースの制約があるため、
他に大きなニュースがあったら、
そちらに記事や番組に割かれてしまう可能性もある。

またメディアも私企業のために、
ニュースの重要性より、
読者受けするかしないかが重要な判断材料となり、
被災地の深刻な実情より、美談を取り上げたり、
明るい絵になるニュースを優先したりする傾向がある。

だからこそ私のような個人メディアなら、
きちんと取り上げてくれると考え、私に話をしてくれた。
そう思うと私のしている個人的な取材活動とブログでの発表は、
大手メディアにはない存在意義があり、
また個人ジャーナリストが雑誌に発表するということとは違う意義があり、
(雑誌に発表する段階で掲載付加、修正、改変の可能性がある)
どこからかギャラや購読料がもらえるあてもないのに、
自費で取材・執筆を続ける甲斐があるなと思っている。

ただ問題はお金。
フリーになったこともあり、
定期的な収入がないわりに、
時間があるため方々で自費取材ができてしまう。
その記事に大きな反響があったところで、
それにかかった取材費などは回収できるあてはない。
何事もそうだが、どんなに素晴らしいことをしても、
それがビジネスとしてお金が入ってこないことには、
活動の継続性は担保できない。

このため最近、個人ジャーナリストで流行っているのが有料メルマガだ。
フリーのジャーナリストなどが次々と、
有料メルマガを発行している現状はみなさんもご存知の通りだ。

でも私は有料メルマガは一歩間違うと、
本末転倒になりかねない危険性をはらんでいると思う。
例えば政府が隠ぺいした重大な情報があり、
それを一ジャーナリストがつかんだとして、
多くの国民にいち早く知らせないと、
国民が危険にさらされるといった場合、
特定召集の有料の読者しか知ることができないとすれば、
社会に与える影響は少なくなり、
ジャーナリストとしての本来の意義がなくなってしまう。

だから私は記事は誰もが読めるオープンなもので、
無料の方が望ましいと思っている。
そしたらそれを見た読者がリツイートしたり、
友達にURLを教えるなどして、
多くの人にその重大な情報を読んでもらえることになるからだ。

でもそれでは収入がないため、
ジャーナリストとしての活動が続けにくくなる。
そこで収益源として考えられるのが広告だ。

既存のメディアの多くは広告収入に依存している。
テレビが無料で見れるのもコマーシャルのおかげだ。
しかし広告収入に依存するとどうなるかといえば、
今回の原発事故で見事に明らかになったように、
既存メディアは大っぴらに電力会社を批判できない、
といった事態に陥ってしまう。
お酒やタバコを批判しないのもそう。
広告に依存しているからだ。

そう考えると広告とジャーナリスト的な記事は、
元来相容れないもの同士ということになる。
広告収入が入ったせいで、
筆が曲がってしまい、本来批判すべき対象を批判できないなら、
これまた本末転倒だ。
今のテレビ局をはじめとする既存メディアのように。

そこで今、期待しているのが、
ソーシャル・パトロン・プラットフォームといわれる、
Growなどのサービスだ。
ブログの文章やイラスト、音楽、マンガ、ゲームなどの作品を、
Webで公開しているクリエーターに、
ユーザーが任意のお金を払って支援できるサービスだ。
言ってみればフェイスブックの「いいね!」ボタンの有料版みたいなもの。
「これはいい記事!」と思ったら、
じゃあ100円払ってあげようとか10円払ってあげようとか、
そういうサービスだ。

これはいずれ普及すると思う。
ただまだ時間がかかるだろう。
特に日本のような文化には、
このようなサービスが根付くには、
かなり時間がかかりそうだという感じもする。

ある方から「ブログにアフィリエイトを入れれば」と、
アドバイスをいただいたこともある。
でもアメブロの無料版とかすごくみっともないじゃないですか。
記事の前後にやれキャッシングなどなんだの、
あやしげなテキスト広告リンクがいっぱいあって読みにくいって。
それを自らやってしまったら記事読むほうも読みにくいだろうし、
それこそキャッシングなど社会的に害悪なものを、
自分の記事によって間接的に勧めることになるのは、
ポリシーとしてやりたくない。

でも現実問題、何かで収益源を確保しなければならない。
そこで今、考えているのがAmazonのアフィリエイトだ。

Amazonのアフィリエイトは自分が貼ったリンク経由で、
人が物を買うと3%程度の手数料が入る。
1000円の書籍を買ってもらったとして30円だからたかがしれているが、
でもまあちりも積もればなんとやらである。

Amazonのアフィリエイトでいいのは、
1:読者に損をさせるわけでないこと
(私経由のリンクで買うと物の値段が高くなるわけではない)
2:自分が勧めたい商品の個別リンクを貼れる
(私が読んでよかった本やCDなど)
3:私が推奨しない商品を勧めなくてよく、
そのリンク経由でAmazonで買ってくれれば、
物は何でもよくて手数料が入る
4:このアフィをやったところで、
私の記事が捻じ曲がる危険性はない
という点だ。

そんなわけで今後しばらくの間、実験的に、
毎回記事の最後にAmazonのリンクを貼りたいと思います。

Amazonでもし何か買う場合に、
このリンク経由で物を買っていただけると、
私に3%程度の手数料が入ります。
それを取材活動費のたしにできれば、
1:読者は購読料を払ったり、投げ銭(Grow)したりせずに済む
2:うざいテキスト広告リンクだらけにはならない
3:私にとっては一定程度の収入が見込め、
そこから取材費を捻出して無料で記事を公開できる
と考えています。

「どうせAmazonで買うなら、
それでかさこさんに収入が入る方がいい」
と考えていただける方は協力していただければ幸いです。

ただ前々からブログで書いているように、
国家は崩壊し、各国の通貨はなくなり、
フェイスブックのいいね!が通貨になるような時代がきて、
Growのような投げ銭文化が数年後には当たり前になっていれば、
きっとそうしたものが、3%程度のアフィなんかより、
はるかに記事に見合った対価を得られるのではないかとは思っています。

大手メディアのスピード感のなさや、
既得権益の圧力を受けやすい体質、
読者に迎合しすぎて当たり障りのない内容ばかりといった現状を打破し、
個人クリエイターが自由にいろんな情報を発信できるようになれば、
今のような偏った報道がだいぶ変わるのではないかと考えています。

もし何かAmazonで買い物があるなら、
下記よりお願いできれば助かります。

Amazon

by kasakoblog | 2012-05-24 02:08 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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