2012年 06月 02日
ドラクマゲドン襲来か。危機に強い最強の日本円
2008年のリーマン・ショックに匹敵する金融危機が、
今年起きるのではないかと言われている。
その名も「ドラクマゲドン」である。

冗談を言っているのではない。
経済・金融情勢にうとい日本人はともかく、
今、世界中の人たちが注目しているのが、
「ドラクマゲドン」が起きるのか否かなのだ。

ドラクマゲドンとは、
ギリシャ通貨のドラクマと、
映画アルマゲドンを掛け合わせた造語で、
2011年11月にギリシャのテレビ番組で紹介されたらしい。

借金まみれでどうしようもなくなったギリシャが、
すべての借金を踏み倒してやり直しをはかるために、
欧州の共通通貨であるユーロを離脱し、
ギリシャの独自通貨ドラクマに切り替える可能性が高くなっている。
そうなるとギリシャ経済が大混乱に陥るだけでなく、
ヨーロッパのほかの借金まみれの国にも、その悪影響が飛び火。
ポルトガルやスペインの債務危機も勃発し、
ヨーロッパ経済ががたがたになり、
結果、アメリカもアジアも世界中が危機に巻き込まれるのではと、
今、世界は戦々恐々としているのだ。

なぜ人口1000万人程度の小国ギリシャが破綻しただけで、
世界中に影響があるのか。
それは今の金融資本主義経済がネズミ講みたいなものだからである。

みんなもちつもたれつでやっている。
日々、金を回し続けなければやっていけない。
誰かがその動きを止めたとたん、
すべての動きがとまってしまう。
お互いがお互いの借金を支えあえ、
お互いがお互いの物を売りつけ支えあっている。
極論すれば自立した国などないから、
どこかの経済活動がおかしくなってしまうと、
その歯車に組み込まれた国が連鎖倒産していき、
全世界に影響を及ぼしてしまうわけだ。
そうリーマン・ショックの時のように。

こんな恐ろしいドラクマゲドンが、
襲来するかもしれないというのに、
ドラクマゲドンという言葉も知らず、
のんきにスカイツリーという名のバベルの塔に、
浮かれていていいのだろうかと思うかもしれないが、
浮かれていてもいいのかもしれない。
なぜなら欧米発の金融危機が勃発した際、
日本円の現金は世界最強の資産となるからだ。

昨日アメリカの株式市場は今年最大の下げ幅を記録。
それにつられるかのようにヨーロッパ株も軒並み安値をつけた。
日本株も当たり前だけど下がっている。
日経平均が9週連続下げ続け、16%以上も下落した。
9週連続下げ続けるというのは、1992年以来20年ぶりの異常事態である。

そんなに下がっているんじゃ、
スカイツリーに浮かれている場合ではないんじゃないか!
と思うかもしれないが、安心材料がある。
危機になって超円高が進んでいるのだ。

欧米株の下落を受け、一時1ドル=77円台、
1ユーロ=95円台をつけた。
超円高の到来である。

円高になったら大変じゃないか!と思うかもしれないが、
それは一部の輸出企業が自分たちの利権を守るために、
ひたすらマスコミを使って洗脳しているに過ぎない。

円高になると大変だから政府は為替介入しろ!
とバカな国民が多いせいで、
為替介入してしまうと40兆円もの含み損を抱えてしまう場合もある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120207/plc12020721530029-n1.htm
効果もない介入して、挙句の果てに含み損膨らましても、
大損するだけで何のメリットもない。

自国通貨の価値が強くなって何が悪いのだろうか。
しかも日本は天然資源も食糧もろくにない、
輸入頼みでないと生活ができない国だ。
輸入するには自国通貨が強い=円高の方が有利である。
資源を安く買えるからだ。

リーマン・ショック時もそう。
今回の欧州危機もそう。
欧米発の危機が起きると、
世界中の投資家がうさんくさい株式市場から資金を引き上げ、
不安定なドルやユーロから資金を引き上げ、
逃避先として日本円を買う。
よって円高が進行し、危機時に日本円を持っている人が「最強」になる。

ところが日本では金融機関がボロ儲けするために、
国民を損をさせようと、
「リーマン・ショックのような危機が、
この先、何度も起きる可能性があります。
だから日本円で資産を集中するのはよくありません。
国際分散投資しましょう」と持ちかけ、
結果、危機が起きると、分散投資した株価は急落、
さらに円高によりドル建て資産やユーロ建て資産も急落し、
危機が起きると資産を半減させてしまうというようなことが起きている。

預金金利が0%に限りなく近かろうが、
危機に強いのは日本円の現金。
もし欧米発の危機に備えるというなら、
国際分散投資なんか絶対にしたらダメで、
日本円のキャッシュを持つことが、
最強・最善の対策になるのだ。

すべての株が右肩下がり。
ショックに強いといわれる金(ゴールド)も、
換金売りでキャッシュに変える動きが多いので、
危機時には下がる場合こともある。

すべての資産が右肩下がりになる中、
唯一、危機になればなるほど右肩上がりになるものがある。
そう、それが日本円なのだ。

マスコミの洗脳によっていつも見慣れたドル円チャートは、
円高になると下がっている風に見えるので、
下がる=悪いというイメージを持ちがちだが、
円ドルチャートに置き換えるとまったく違ってみえる。
e0171573_11122892.jpg

見てください、このチャート。
日本円がどんどん右肩上がりで強くなっているのがわかると思う。
チャートやグラフなんてまやかしで、
ドル円チャートにするから円高=下がっている=悪に見えるのであって、
ひっくりかえしたら日本円がどれだけ素晴らしいかがわかるだろう。
右肩上がりする資産をわざわざ売って、
右肩下がりするドルやユーロを買う必要なんかないし、
株を買う必要もないのである。
危機対策のためには。

とはいえ日本円も万能ではない。
1つは危機がリーマン・ショック程度なら、
日本円は最強になるが、
ドラクマゲドンが全世界の経済システムを根底から覆すほど、
大きなショックになるとすると、
紙切れにすぎない通貨はすべて信用力を失い、
日本円の価値も下がる可能性がある。

もう1つは日本の既得権益を必死に守ろうとする、
政治家・官僚・企業・国民の動き。
時代や社会が変わっているのに、
今までのやり方を変えたくないから、
政治の働きかけて、
新しい動きの目を叩き潰し、
既存の崩壊するビジネスモデルが有利になるよう、
そのシステムを維持するため莫大な税金を注ぎ込んでいる。

そのため経済対策と称して税金を注ぎ込んでも、
金を使うだけで一向に経済は元気にならない。
でも未だに既得権益を必死で守る国民がいるため、
経済を元気にする新しい方向性のために税金は使われない。
しかもそのツケを消費税増税に押し付けようとしているから、
ますます経済は失速する。
結果、日本もギリシャのようになり、
日本発の危機が勃発した場合は、
日本円は最強ではなく、ドラクマのように最弱になる可能性はある。

それはそれで別のリスクヘッジを考えねばならず、
日本発の危機に備えるなら国際分散投資は、
ある程度有効性を持つ可能性はある。
ただし日本発の危機が起きたら、
ギリシャ危機どころの騒ぎではなく、
それこそすべてのペーパー資産が紙切れになるかもしれないので、
いくらリスクを分散しても、
リスクを回避できないかもしれないが。

ただ今のところは欧米発の危機=ドラクマゲドンが先。
短期的には日本円の現金を持っている人が、
世界では最強になる可能性が高い。
よって外貨建て資産や株式などのあらゆるリスク資産は、
今後も急落する可能性をはらんでいる。

万が一、世界の大方の予想に反して、
ギリシャがユーロを離脱しないことになれば、
逆に日本円の価値は弱くなり、
あらゆるリスク資産が上昇するかもしれないが、
現時点で逆張りするのは懸命ではない。
そうなったらそうなったで資産を振り向ければいいのだから。

金融危機が頻発するそのリスクヘッジと称して、
大事な日本円現金を外貨建て資産や、
株式などのリスク資産に振り向けましょうという、
あやしげな金融機関のセールストークは、
ギリシャ危機直前の今の状況にはまったくあてはまらないことを、
頭に入れておきたい。

・ロイター:ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE84J00O20120520?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0


もし何かAmazonで買い物する方いらっしゃれば、
下記よりお願いできれば助かります。
Amazon


by kasakoblog | 2012-06-02 11:12 | 金融・経済・投資


<< あなたの人生の残りは何年?      被災地の今と1年後の写真比較~... >>