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インド劇場~アジメール

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「今まで旅した30カ国の中でどこがおすすめですか?」
とよく聞かれるのだが、
「いいと思うかどうかは別として、
ぜひインドには一度行ってみるといいですよ」と、
会う人、会う人に勧めている。

先月5月に3度目となるインドに行ってきたが、
最近ニュースでもてはやされているような、
中国とならび称される「経済発展する新興国」なんてイメージには程遠く、
やはりインドはインドでしかなかったという印象で、
日本では考えられない奇々怪々なことが起こり、
たいした観光名所などなくても、
町を歩いていればうんと楽しませてくれる。
まさにインド劇場だ。

インドのイスラム教の聖地にアジメールという町がある。
ここにはたいした観光名所はないのだが、
滞在していたプシュカルという町から、
バスで30分ぐらいで行けるにぎやかな町だというので、
数時間滞在していただけなのだが、
まあそのたった数時間のことにいろいろなことが起こる(笑)。
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バスでアジメールの町に到着し、
黄金のジオラマがあるジャイナ教寺院を見た後、
イスラム教徒の巡礼者でにぎわうバザールに行こうとした。
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リキシャー(三輪自転車タクシー)を捕まえて、
「バザールに行ってくれ」というと、
リキシャーは20秒ぐらい走って、
「ほら、着いた!40ルピー(70円)よこせ!」という。
見ると、小さな商店があった。

いやいや、歩いても数十秒で行ける小さな商店に、
わざわざリキシャーに乗って、
しかも40ルピーも払って行かないでしょ!と、
リキシャーにツッコミを入れつつ、
町の中心のバザールへ行ってくれというと、
しばらくここがバザールだ!とか、
バザールに行くならもう40ルピーくれないといかない、
とかごねていたのだが、
なんとか説得すると、イヤイヤながらバザールに連れて行ってくれた。
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そしてバザールに着くとびっくり!
お祭り騒ぎかと思うほどの、人、人、人!
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巡礼者が多く、聖廟手前の門あたりには、
ものすごい人でごったがえしていた。
バザールや門周辺を歩いていたが、
あまりにも人が多いので一本路地裏へ。
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人通りも少なく、とっても歩きやすかった。

そこでのどがかわいたので、
路地裏のチャイ屋さんで、
1杯3ルピー(5円)のチャイを飲む。
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1人分、その場でミルクを沸かして、
チャイを作ってくれるのだが、実にこれがうまい!
インドでの最高の贅沢って、
暑いインドの路地で熱いチャイを飲むこと。
インドに来てよかったなと思える、
数少ない(笑)瞬間だ。
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ベンチに座ってチャイを飲んでいたのだが、
チャイ屋の隣に座っている親子が、
路地裏でチャイを飲む外国人の私に興味津々で、
「チャイ飲むまでちょっと休ませてくれ!」
と思って目をあわせないようにしていたんだけど、
興味をおさえられず声をかけてきて、
「写真を撮ってほしい!」といわれて、
やっぱりそうきたかと思って、
チャイを飲み終える前に撮影をすると、
いろんな人たちが寄ってきて、
すっかり撮影会になってしまう。
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仕事で来たんじゃないんだけど、
なんだか無償で仕事を強いられているような、
そんな錯覚に襲われながら、
インドの人たちを撮影する。
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バザールを離れてぶらぶらあてもなく歩いていると、
観光名所らしき古い建物がある場所に出た。
せっかくだから入ってみるかと、
入場料を払って見学する。

5月のインドはとにかく暑くて、連日40度近い日々。
建物をちょっと見学しただけでも、
汗だらだらで暑くて仕方がないので、
日かげのベンチで少し休もうと思ったら、
インド人男性7人組が近づいてきて、
「どこから来たのか?」「何人か?」「年はいくつか?」
と質問攻めにあう。
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ひょっとして写真を撮ってほしいのかなと思い、
「写真を撮りましょうか?」と声をかけると、
「待ってました!」といわんばかりに並んでくれた。

これで終わるかなと思ったら、
今度は思わぬ申し出が。
「あなたとぜひ一緒に写真を撮りたい」
「えっ、私と・・・」

そしてなぜか7人みんな1人ずつ、
私と2ショット写真を撮ることに。
そんなに珍しいのか、日本人はとか思いつつ、
男と2ショット撮ってうれしいのかなとか思いつつ、
それで満足したようで、
にこやかに団体様は去っていった。
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いやーもう人に疲れた。
プシュカルに帰ろうと思ってバス停の方に向かっていると、
リヤカーでドラム缶を運んでいる屈強な男2人が、
すれ違いざまに私を呼び止める。
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何事かと思うと「写真を撮ってくれ!」といわれ、
なんか金請求されたり物買わされたりするわけじゃないよなと思いながら、
写真を撮ると、これまたにっこり、
「ありがとう!」といって去っていった。
撮った画面を確認するでもなく、
あとで写真を送ってくれというわけでもなく、
それで満足なのかと謎に思いながら。
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さらに歩いていると、急ににぎやかな演奏隊の音楽が。
道を占拠し、なだれこんでくる行列は、
プシュカルでも見た結婚式の行列。
10人ぐらいの楽器隊の後に、
民族衣装を着た女性たちが20人ぐらい連なっている。
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時折、道路の真ん中で、交通妨害もなんのその、
みんなで道を占拠し、立ち止まったりもしながら、
ゆっくりゆっくり歩いていく。
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たどり着いた先は大きな家の中庭で、
今度はそこで踊りが始まる。
20分ぐらいして終わると、
また道路に出て行くといった感じだった。
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アジメールにいたのは3~4時間ぐらいだったが、
その間にこんなことがいろいろと起きる。
ほんとにインドっておもしろいところです。
予定調和なことが少ないっていうか、
勝手にいろんなことに巻き込まれていくというか。

これまでいろんな国に行きましたが、
インドは圧倒的に他の国より刺激が多いところです。
狭い日本という島国の価値観や、
日本社会が当たり前という生活から、
一歩、外に出てみると、
日本がいかに恵まれているかとか、
日本での悩みがいかにちっぽけなものだとか、
いろんなことを考えられるきっかけになるはず。

世界にはいろんないい場所がいっぱいありますが、
刺激という点ではインドはずば抜けている。
ぜひ一度行ってみることをおすすめします。
多分、インド人に負けると思いますが(笑)。

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by kasakoblog | 2012-06-23 03:39 | 旅行記

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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