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元Jリーガーに学ぶ、個人と組織のあり方が変わるフリーエージェント社会2

かさこ:Jリーガーで活躍できなかった林さんは、
なぜか引退してからサッカーがうまくなったんです。
中田英寿のチームに入れてもらうこともできたんですよね。
なぜ引退後にサッカーがうまくなったのでしょうか?

林:Jリーガーを引退して、サッカー指導と社会科の先生をしていました。
サッカー指導をして感じたのは、
状況を見て、最善のプレーを選択する、判断力が何より重要だということ。
社会科の先生として高校生を教えている時にもこう感じました。
受験のためにただ年号や地名を覚えるだけでは、
受験に合格できても、社会で生き抜いていく力は身につかない。
暗記した知識をもとに、それをどう今の社会や自分と結びつけて、
自分なりに考え、行動できるかが大事なんじゃないかと。
それを私は教えるべきなんじゃないかと。
だから社会の授業では答えのない質問をして、
まじめで頭がいい生徒ほど嫌がられました(笑)。

でもそこでやっと気づいたんです。
なぜ自分はJリーグで活躍できなかったのかと。
ただコーチや先輩の言うままに、知識を暗記しただけで、
でも自分で考えて判断しないから、
実戦に活かす知恵に変えられなかった。
自分が活躍できなかったのは、
優秀なコーチのおかげで今までより、
知識や技術が身についているはずなのに、
そこに頼りっきりいなって、
自分で状況判断や自発的な行動をしていなかった。
だから下手のだと。
引退後、そのことに気づいてサッカーをしたら、
サッカーがうまくなったんです(笑)。
体力的には落ちていても、
頭で考えれば十分補える。

かさこ:これ、よくわかります!
私は中学・高校とバスケットボールをやっていたけど、
ぜんぜんうまくなかった。
ところが数年前に久々にバスケットボールをやったら、
体力は落ちているのにうまくなっていると感じたんです。
学生の頃は若さにまかせて、ただやみくもにプレーしていた。
でも今は体力頼みのプレーはできないから、
いい意味で手を抜かないとやっていけない。
すると力まずに全体の状況が見えてきて、
無理に突っ込むより、こっちにパスした方がいいんじゃないかとか、
今なら自分でシュートだなとか状況判断ができるようになり、
うまくなったんですよね。

林:知識や技術だけを詰め込まれたとしても、
自分の頭で考える力がなければ、試合では活躍できませんよね。

かさこ:どうも日本は知識偏重というか技術偏重で、
全体感とか状況判断の部分が弱いように感じます。
受験勉強至上主義が強すぎるあまり、
知識を覚えたことで満足してしまう。
社会人でもビジネスを受験勉強の延長線上で考えてしまい、
お勉強ばかりして実践で役立たない人も多い。
俺は職人だからただモノづくりしていればいいとか、
それではダメなんですよね。

林:最近はネットがあるので、
逆に情報がいっぱいありすぎて選べないという状況になっています。
かさこさんはたくさんの情報の中から、
どのように取捨選択をしているんですか?

かさこ:ネットだけでなく人づてで聞いた話と組み合わせて考えるとか、
といったようなことをしています。
例えばおもしろい本がテレビで紹介されていて、
それを鵜呑みにするとつまらなかったりもする。
でもテレビでもおもしろいといっていて、
リアルな知人がおもしろいといっていたりすると、
この情報は本物かなと。
Aさんがこの本はおもしろいといっていても、
それだけでは信じず、Bさんもこの本がおもしろいと、
2人、その本を勧める人がいたら、
これは「本物」の情報だなといったような判断をしています。

林:サッカーでは試合という限られた時間の中で、
刻一刻と状況が変わっています。
ボールをもらった瞬間、どこにボールを出すか、
それとも自分でドリブルするのか、シュートするのか、
いろんな情報把握をしながらも、
すぐに判断しなければならない。
そこで役立つのは普段からチームメイトと、
密にコミュニケーションすることだったりします。

かさこ:どんなに個人技能が優れていても、
全体の状況が見えなかったり、
他の選手と協力して状況を打開するという視点がないと、
個人も活躍できないし、チームも負けてしまいますよね。

林:その通りです。黄金期のヴェルディ川崎はまさにプロの集団でした。
みんなが仲良しというわけではないけれど、
自分たちの目的、やるべきことを知っていた。
だからこそ、それに向かって一致団結できたと思います。

かさこ:ここはものすごく大事なポイントですね。
ビジネスを行うプロ集団なのに、お互いの傷をなめあう、
お仲間サークルになっては発展も成長もない。
仲良しである必要はないんですよね。
依存しあうのではなく自立した個人が融合するみたいな。

林:うわべの仲良しで、愚痴を言って、傷を舐めあうのなら、
それは本来の仲間ではないし、それが集まったところで、
良い組織にはならないと思います。

かさこ:日本人は自己主張せず、周囲に譲ってしまう傾向もありますよね。
以前の日本代表のサッカーを見ていると、
ここでシュート打てばいいのに、パスしてとられてしまうとか。
妙な気の遣いあいがあったように感じます。
自信がない表れなのかもしれない。

林:FC東京に入団した時の僕ですね。
ブラジル時代は自己主張が普通の環境でしたが、
知らないうちに、それができない自分になっていました。
Jリーガーに入って、周囲の選手が有名人ばかり。
自信がないから、周囲を気にすぎて自分を見失ってしまう。
結果、活躍できなかった。

かさこ:反面、勘違いした自己主張というか、
自分の役割さえすればそれでいいっていう人も多い気がします。
全体を見ないで突っ込んでいく人も多い。

林:自立した個人が融合した組織。
個々の能力や特徴は違えど、
同じ方向性に向かって働く「共生的自立」が何より大事だと思います。
一人ひとりには最低限の知識や技術ももちろん必要ですが、
自分の頭で考え、行動する自発性と、
組織が勝利するために周囲を活かす協調性も大事なんです。

かさこ:個人が組織に依存してしまう関係でもなく、
組織が個人の自発性を奪ってがんじがらめに縛り付けることでもなく、
一般企業社会もサッカーをはじめとするスポーツ界のように、
自立した個人が集まって、
一つの目標を実現していけるような枠組みが必要なんだと思います。
つまりフリーエージェントな社会。
個々の能力を最大限に生かして組織が活性化するような、
共生的自立が大事な社会になっていくのではないか思います。

そうした時代に個人が生き抜いていくためには、
何かに依存したり事なかれ主義で、
組織にいることだけで満足してしまうのではなく、
①自分の得意とする分野を伸ばしておくこと
②全体の状況を見た上で、他人と協力しながら、
自分の力がどう活かせるかを判断できること、
という2つが重要ではないでしょうか。

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by kasakoblog | 2012-06-28 01:33 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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