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常態化する下請けいじめ問題

学校のいじめが問題になっているが、
社会に出てからも陰湿ないじめは多い。
特に多いのが下請けいじめだ。

本来、仕事をお願いする/受ける取引において、
どちらかに上下関係はないはずだ。
仕事を発注する側がお金を払うからといって、
それに乗じてお金を払った以上のことを要求するのは、
明らかなルール違反だが、
下請けいじめが常態化しているのが日本の現状だろう。

世の中、人をいじめて喜ぶ人間は意外に多い。
だいたいそういう人間は、自分に自信がなく、
生きがいや趣味もたいしてなく、仕事もろくにできず、
弱い者いじめでしか自尊心を満足することができない、
心の貧しい人間だが、
そういう担当者にぶち当たってしまうと実にやっかいだ。

ただ下請けいじめはいじめられる側、
すなわち下請け側の態度次第でいじめはなくせると思う。
というよりも下請け感情丸出しで、
クライアントは神様のごとく扱い、
明らかに業務の範囲を超えていることも、
機嫌をとるためにへいこらやっていると、
心の貧しいいじめ人間は、いじめ心をエスカレートさせる。
そう、こいつはターゲットになりそうだと。

下請けを部下と勘違いして、
あれやれこれやれと要求してくる。
それをサービス精神でやっているとどんどん付け上がる。
「本来ならそれは業務の対価には含まれていない、
サービスでやっていることですよ」と下請け側が思っていても、
発注側はどんどん増長する。
たまにそれを断ろうものなら「だったら仕事を切るぞ」と脅す。
こうしてジャイアントとのび太の関係は、
どんどん固定化し、逃れられないものになっていくのだ。

いじめというのは相手を下等なものと見下すから生まれる。
いじめられる側が、相手に気に入られようとへいこらすると、
相手はどんどん人間ではなく、都合のいい奴隷のように見ていく。
相手を人間だと思わないから、理不尽なことを要求できるのだろう。
またひん曲がった心の人間は、
嫌なことをやらせることに快感を覚えている。

だからそういう変な相手に出会ったら、
きちんと相手に自分が対等であることをわからせるために、
例えば「ちょっとジュース買ってきてよ」みたいに言われた時に、
「自分で行けば」ってその一言をはっきり言わなければならない
ここで気に入られたいからとか、嫌われるんじゃないかとか思い、
「はい!行ってきます!」なんて答えると、
勘違いしたクライアントは増長し、
業務以外のことを平気で頼むようになり、
次第にそれは悪質ないじめへと変質していく。

以前、サラリーマン時代にあったことだが、
年上の男性の「下請け」には絶対に横柄な態度はしないのに、
年下の女性の「下請け」には態度が横柄になる人がいた。
もちろんそれは単に「年下」「女性」という要素だけでなく、
その「いじめられる側」があまりにも下手な態度ばかりで、
自分が悪くもないのに、すぐ「申し訳ありません」と言うから、
というのも「いじめ」関係を助長させる要因だった。

いじめる人間ってすごくいやらしく、
いじめると反撃してきそうな強そうな人間には、
絶対に面と向かって文句は言わない。
しかしこいつは弱そうだし、
何でも言うこと聞きそうだと思う人間に対しては、
いいターゲットにできると思い、
別人のごとく態度が横柄になっていく。

こうなってくると下請けいじめは深刻になる。
例えば明らかにミスの原因はクライアント側にあるのに、
普段、いじめるーいじめられるの上下関係ができあがっているから、
そのミスを下請け側になすりつけようとする。

その時、下請け側が毅然とした態度で、
「それは御社の責任です」ときっぱり言えばいいのに、
仕事がなくなるのを怖いから、
「確かに私たちも悪かったかもしれませんが・・・」
みたいなあいまいな態度をとると、
完全に下請け側の責任に転嫁される。

挙句の果てに当初、約束したギャラを支払わず、
「おまえらミスしたんだから値引きして当然だろう」と、
勝手に発注金額を変えてしまう。
それに逆らおうものなら「二度と仕事をふらない」と脅す。
こうしていじめ関係は固定化・常態化していく。

こういうクズな人間は多いが、
そういう人間を生み出している一因は、
下手に出すぎている下請け根性丸出しの態度をする側にもある。
費用対効果も考えず、何でもほいほい聞くことが仕事だと、
勘違いしている人間が多ければ多いほど、付け上がる人間も増える。

やりづらいのは下請け根性丸出しの担当者から仕事を引き継ぐ場合だ。
担当が変わってクライアントの態度に驚くわけです。
「えっ?こんなことまでうちでやるんですか?」
「はっ?前任者はちゃんとやってくれましたよ」
こういうのってほんと迷惑だ。
個人で仕事をしているなら、
勝手に奴隷根性丸出しでやってくれてもいいが、
会社でこれをやられると変わった担当者が大迷惑だ。
前任者があれもやってくれたという話になると、
悪しき前例ができ、なかなか断りにくくなる。

でもこれまで仕事をしてきた経験から思うに、
こういう付け上がったクライアントは、
どんなにでかい仕事だろうが、どんなに重要な取引先だろが、
金輪際、付き合いませんと仕事を受ける側が絶縁宣言すべきだ。
絶対にその方が中長期的に見て会社のためにもなるし、
間違いなく売り上げも利益も上がる。
理不尽なクライアントに使っている莫大な時間は多大な損失。
その時間が浮いたら、小さくともまともな客先と仕事ができるからだ。

編集・制作の仕事をしていると、
時折「うまい」話が転がり込んでくる。
でかい仕事でも売り上げもいい仕事なのだが、
今まで付き合ったことがない会社から突然依頼が来るケースだ。
しかも前に同じものを制作していて、
「なぜ、前、作ってたところに頼まないんですか?」というと、
「対応が悪かったから」というのだが、
たいていこういう仕事って、クライアントの横暴さに嫌気がさし、
前の受注会社が降りてしまったケースが多い。
それでどこも仕事を受けてもらえず、
ネットかなんかで探して仕事を依頼してくるのだ。

このような仕事をこれまで3度、
サラリーマン時代に受けたことがあるが、どれもまあひどかった。
ある案件は、毎晩いやがらせのごとく、
夜中24時、25時ぐらいに電話かけてきたりして、
今から打ち合わせに行くからといい、
翌朝、修正したゲラを出せという。
そのくせ来たクライアントらは意見がまとまっておらず、
会社に来てああだこうだといっている。
あまりにもあきれて、私とデザイナーは、
「話がまとまったら起こしてください」
といって寝袋で寝ていて待っていたこともある。

一つも仕事を発注せず、
にもかかわらずさんざんリサーチだけさせる、
出版社の担当者もいた。
いつも口癖は「いつか仕事をお願いしますから」といい、
さんざん部下のごとく、企画段階の調査をさせ、
もちろんお金は一銭も払わないし、
それどころか調査した企画が通ったのに、
制作を別の会社にお願いするなどしていた。

特に女性スタッフに対する態度がひどかったらしく、
企画のリサーチだけでなく、
あれこれ用事を言いつけていたらしく、
社内で「あの出版社の担当者とは付き合うべきではない」
と反乱が起きたこともある。

なんでもかんでも我慢して要求を聞いていると、
それが当たり前だと思うようになる。

理不尽な下請けいじめをする、心の腐った人間は多い。
こういう人間を社会から追放するためにも、
下請け根性丸出しでへいこら言うことを聞いてはならない。
そうすれば下請けいじめは徐々に減っていくと思う。

・申し訳ござませんを多用するな!
http://kasakoblog.exblog.jp/13812626/

・ギャラを言わずに仕事を頼む会社は要注意
http://kasakoblog.exblog.jp/15191248/

・脱・下請け意識~発注元を増長させるな
http://kasakoblog.exblog.jp/15215593/

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by kasakoblog | 2012-07-17 21:55 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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