リスクを説明せず国民に選ばせない原発はまるで詐欺みたいな金融商品

他人の血を輸血すると1000万の1の確率で、
エイズに感染するかもしれません。
100万の1の確率で肝炎になるかもしれません。

確率的にはまず起きない数値ですが、
念のためこういうリスクがあることは覚えておいてください。
こうした万が一のリスクがあっても、
命にかかわる場合は輸血させていただきますが、
それでいいでしょうか。

先日、病院に行った時のこと。
お医者さんがこんな風に、
手術の説明をしているのを聞いた。

そこで思った。
こういう説明をしないから、
官僚や国や電力会社は信頼されないんだと。

起きる確率は数値的にはほとんどないに等しい。
でもゼロではない。
ゼロではないリスクを負わせる以上、
そのリスクを負う患者に説明する。
そしてなぜそのリスクを負ってまで、
使う必要があるのかを説明し、患者さんに選択肢を与える。
これが専門家のあり方ではないか。

原発にはリスクがある。
そのリスクを背負わせてまで再稼働する必要があるなら、
官僚はきちんと国民に説明しなければならない。

1:最悪どんなリスクが発生するのか。
例えば万が一関西で大地震が起きて、
関西地区の原発が事故を起こした場合、
最悪、関西圏は全部住めなくなりますよとか、
最悪、100万人が被ばくするかもしれませんとか。

2:そのリスクの確率はどのぐらいなのか。
その最悪のリスクは10%なのか1%なのか、
0.1%なのか0.01%なのか。
あたかもゼロであるかのような、
そんな印象を与える説明が横行していないか。

3:そんな最悪のリスクを国民に押し付けてでも、
再稼働しなければならない合理的な理由は何なのか。

4:もし再稼働しないとどういう事態になるのか。
その上で選ぶのはあくまで国民であって、官僚ではない。

この4つをすべて洗いざらい正しく情報開示をした上で、
さて国民のみなさん、リスクを背負ってまで動かしますか、
動かさないデメリットを許容できますか、
どうしますかと聞くべきだろう。

ところが今の日本の官僚をはじめとする原子力村は、
この1~4の説明責任をすべてすっとばし、
結論ありきの誘導尋問的な論法で、
とにかく動かしたい、そのために都合のいいデータだけかき集め、
時には捏造、隠蔽し、国民の声も聞かずに勝手に判断してしまう。

1の最悪のリスクについては一切ふれない。
安全だと言い張る。
ところが福島で原発事故が起き、
万万が一のリスクが実際に発生してもなお、
未だに原発の最悪のリスクについては、
一切国民には説明しない。

2のリスクの確率だけ都合の良いデータを作り上げ、
こんな事故は1000年に一度しか起きないとかいって、
なんとかごまかそうとする。

3の再稼働する理由ははっきりいって恫喝でしかない。
原発を動かさないと貧乏になるといったのは石原東京都知事だが、
今、東電管内は原発ゼロ、先週は外気温37度とかいう、
とんでもない暑さにもかかわらず、
昨年と大違いでそんなに節電する様子もなく、
電力供給は問題なかった。
そういう事実は一切言わずに、
動かさなければ貧乏になるといった、
何の根拠もないデタラメを、まるで国民を脅すかのように、
都知事ともあろう人間が軽々しく発言しているわけだ。

別に都知事に限った話ではなく、
原発推進論の経団連をはじめとした連中は、
原発がないと経済が成り立たないとか、
電力が不足するとか、国内が空洞化するとか、
嘘を並べ立てて、それを根拠に再稼働させている。

4:再稼働しないとどうなるかも、
上記のような合理的根拠のない恫喝。
仮にデータが出てきてもそのデータ自体が、
改ざんされていたり、都合の悪いデータを出さないで作るといった、
とんでもない詐欺的な根拠の捏造を行っている。

そしてそのリスクを負うのか否か、
デメリットがあってでもリスクを避けるのか、
国民に選らばせるのではなく、
官僚が勝手に決めてしまうという不思議。
これじゃあ誰も信じないのは当たり前だ。

国と国民は敵同士ではない。
広島原爆の被ばく被害をアメリカが隠蔽したいというならわかるが、
日本の政府と日本の国民は同一の利害を持っている立場なのだから、
国民に情報を隠蔽したり改ざんするのはおかしいわけだ。

原発も医者と同じように、
1000万分の1の確率であろうが、
それによって起こる最悪のリスクをきちんと説明した上で、
動かすのかどうかは国民に判断させるべきだ。

原発はまるで金融機関で販売するたちの悪い投資商品だ。
販売すれば金融機関は儲かるから、しきりに客に勧める。
でも客に買わせるために、はっきりとリスクの説明をしない。
結果後で大問題になる。

問題を回避するために、ちゃんとはじめから説明し、
リスクがイヤなら別の商品を選ばせればいい。
ところがそれをさせない。させたくない。
だから恣意的に限られた情報を集めて、
それをあたかも客観的なデータとして騙す。
あとでトラブルになる。
結果は目に見えているではないか。

しかし残念ながら原発問題は未だ国民に情報を開示せず、
国民が選択できる幅を狭めて、
もう一度、日本を放射能汚染すべく、
原発再稼動への誘導している。

生きている限りリスクはゼロにはできない。
でもそれをあたかもゼロによそおって、
何かを売りつけたりするから問題になる。

本当に自信があるもの、良いと思うものは、
最悪のリスクを必ず説明する。
なぜならそのリスクを伝えても、
その商品を選んでくれると確信しているから。
でも商品そのものに自信がないものほど、
しきりに隠そう隠そうとする。

原発についてきちんと最悪のリスクを説明した上で、
再稼動の賛否は国民に判断させるべきだ。
でないと、広島、長崎、福島に続き、
第四の被ばくが起きるだろう。

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by kasakoblog | 2012-08-06 22:22 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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