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ルーマニアでの日本人殺害を教訓に、海外で危険回避の鉄則

シリアで日本人女性ジャーナリストが死亡した件が大きく報道されているが、
戦地には危険はつきもので、
一般人が戦地に行くことはないので、
同じような目にあうということはないと思うが、
一般人が気をつけなければならないのは、
ルーマニアで日本人学生が殺害された方だ。
こうした事件は別にルーマニアに限った話ではなく、
一般人が海外旅行に行った際に巻き込まれる可能性もある。

ルーマニアで20歳の日本人女子大生が殺害された経緯だが、
報道によると、

・夜にブカレスト国際空港に到着
・到着ロビーで容疑者が「荷物を持ってあげる」と声をかける
・タクシー乗り場に案内し、一緒に乗車
・空港から10分ほど離れたバス停で一緒に下車し、森の中で殺害

ということのようだ。

ブカレスト空港の到着ロビーには、無許可で営業するタクシーや、
ポーターのふりをして声をかける若者たちの姿が目立っていたという。
2人が乗ったのは無許可の「白タク」で、
容疑者は普段から客をタクシーに案内し、運転手から手数料を取っていた。 

海外に個人旅行したことがある人ならご存知だと思うが、
到着した空港でタクシーを装い声をかけてくるというのは、
どこの国でもよくある常套手段であり、
最もトラブルにあいやすい場面だ。

私もこれまで40回以上、個人旅行をしているが、
一番、緊張するのは、現地の空港に到着し、
市内まで行く交通手段を見つけるまでのことだ。

電車やバスといった公共交通機関があればいい。
ただ時間がかかったり、
荷物が多いのでできればタクシーにしたいとか、
夜遅くてもう交通機関がないとか、
公共交通機関はあるけど、
その終着地点からホテルに行くまで遠いとか、
様々な理由からどうしてもタクシーを使わざるを得ないケースも多い。

すぐに正規のタクシー乗り場がわかり、
きちんとした運転手のタクシーに乗れればいいが、
着いたばかりで不安だらけで、
長い日本からの飛行時間でぐったり疲れていて、
思考力が低下していて、
かつ空港に到着しても、入国審査で思わぬ時間がかかり、
予定より大幅に到着時間が遅れて、
一刻も早くホテルに行って休みたいという焦る気持ちなど、
いろんな要因もあり、
重い荷物を背負ってタクシー乗り場を探している間に、
親切そうな人で声をかけてくれて、
市内までのタクシーを手配しようとか、
市内まで行ってやるという人に、
ついついついていってしまいがちだが、
絶対に海外ではやってはならない鉄則の一つだ。

まず100%といっていいほどトラブルにある。
殺害されるケースはまれだが、
正規料金よりぼったくられるぐらいはかわいいもので、
どこかに連れてかれて、
有り金やパスポートをとられたとか、
そういう危険なトラブルにあいやすいのが、
空港での客引きである。
だから絶対についていってはいけない。

どんなに深夜でも正規のタクシーはあるはず。
どんな田舎の空港でも飛行機が到着したタイミングなら、
1台ぐらいはタクシーがいるはず。
そこまで自力で行き、そこでタクシーに乗ればいいのだ。
空港で声をかけてくるのはほとんどが白タク。
声を掛けられたらまず「トラブルへようこそ!」と思った方がいい。

最近では個人旅行でも、
空港から市内の送迎を日本で手配できるサービスもある。
普通にタクシーに乗るより高い料金はとられるが、
到着はじめのトラブルを回避する保険と考えれば高くはない。
不安ならそうしたサービスを利用すべきだ。

殺害された女性は不安な胸中をツイッターで、
「ルーマニア着いてから、1人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、
それが最大の不安というか何というか、たどり着けたら奇跡だと思う」
とつぶやいていたという。
そんな不安な状況で、一人、深夜の異国の空港に降り立てば、
声をかけてくれた人を思わず頼ってしまうのは、
海外旅行によく行く私としてもよくわかる。

でも絶対に空港で声をかけられてきた相手の話にのってはならない。
一番いいのは無視。
話にまともに答えてしまうとどんどん相手に情報を与えることになる。
「あっ、こいつ一人なんだな」とか、
「このホテルに泊まるんだな」とか、
「この国はじめてなら騙しやすいな」とか。
こういう時は英語が話せないふりして無視するのが一番。
(だからこそ日本語つかいはよりやっかいなわけだが)

到着した空港での声かけはもっとも危険な場面だが、
空港に限らず、海外に限らず、どこにいても同じ。

「見知らぬ人に声をかけられたらついていってはいけません」

自分が何か用事があるならば、
自分でしかるべき場所に行き、
そこで自分から話しかければいい。
そういう場合に騙されることはまずない。
(まあ国によってはそういう場所でも騙す手ごわいところもあるが)

海外に行けば貴重な経験が得られる可能性がある反面、
日本のような甘い社会とは違い、
騙す騙されないは日常茶飯事。
楽しい旅行、楽しい海外経験をする上でも、
「空港や観光地で見知らぬ人から話しかけられたら基本無視」を心がけたい。

※こういうことを書くと、それでは旅先での出会いがなくなるという人がいるが、
自分から信用できると思う人に話しかけたり、
相手から話しかけられた場合でも、
どんな場所、どんな場面で、どんな人から話しかけられ、
相手は何を目的に話しかけられたのか、
そういうことをよくよく考えて、人を選べば騙されることは少ない。

ただし最近の海外での騙しの手口は手が込んでいる。
「なんかこれってすごい海外での偶然の出会いかも!」
なんて浮かれていると、思わぬところで足元をすくわれるから、
くれぐれも注意したい。
なぜあなたに話しかけられたのか。
自分って魅力があったのかもなんて妙な勘違いをする前に、
金持ちの日本人だから声をかけられる可能性の方がよっぽど高い。

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by kasakoblog | 2012-08-21 23:03 | 旅行記

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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