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米軍撤退で中国に領土を奪われたフィリピン~尖閣諸島と米軍基地問題

フィリピンの領土だった島を、
中国はまんまと奪ってしまったことがあるのをご存知だろうか?
1995年、フィリピンから米軍が撤退したタイミングで、
中国はフィリピンの領土である島というか、
小さな岩場にしか見えないのだが、
ミスチーフ礁という島に上陸し、
中国漁民を守るためと家を強引に建ててしまった。

その後、その岩場の周囲を開発し、続々と建物を建築し、
今や風量発電やヘリポートまで作ってしまった。
完全に中国により乗っ取られてしまったのだ。

そういえば日本では米軍基地の沖縄県外移設が大きな問題となった。
事業仕分けなどを行い、はじめはマニフェスト通り、
やっていたように見えた鳩山政権は、
普天間基地の移設問題でマスコミが大騒ぎし、退陣となった。

次期首相は小沢氏かと思ったが、
検察が無罪にもかかわらず冤罪で騒いだせいで、
官僚の思惑通り、消費税増税を唱える菅氏に首相が変わった。
しかし菅氏は浜岡原発を止めてしまうなど、
原発洗脳教の信者ではなかったので叩かれ、
消費税増税+原発容認の野田氏に首相をすげかえ、
まんまと官僚は民主党政権のマニフェストを骨抜きしに、
まるっきり自民党と変わらない政策を、
野田首相に全部やらせてしまった。
しかも復興予算と称して、
事業仕分けとかで切られそうだったものとか、
被災地・被災者に関係のないものまで混ぜ込ませることまで成功。
民主党政権崩壊とは官僚によるクーデターに他ならない。

それはともかく、普天間基地問題が取り上げられた時、
世論は「沖縄がかわいそうだ」「米軍基地なんていらない」
といった方向性が強く、県外移設や国外移設すべき、
みたいな論調が多かったように思う。
しかしその時にも書いたけど、
沖縄に米軍基地があることに意味がある。
大阪なんかにあっても意味はない。
なぜなら日本にとって脅威は中国だからだ。
地理的に沖縄に米軍基地があることが重要なのだ。

もちろん沖縄に米軍基地が必要だからといって、
アメリカ人が犯罪行為をしていいわけではないし、
騒音対策をするのは当然だし、
事故ばかり起こしている不良品を受け入れる必要なんかない。
ただ米軍基地は沖縄にあることが、中国への牽制につながる。

思えば、日本で普天間基地県外移設・国外移設の
議論が巻き起こった数ヵ月後に、
中国の船が尖閣諸島近海で海上保安庁の船に体当たりした。
その映像を「sengoku38」こと、
当時の海上保安官の一色正春氏が、
Youtubeにアップしたことが大きな話題となった。
それ以降、国内世論は「中国ぶっとばせ」的な、
強硬論が多くなったような気がする。

でも日本は実際はともかく、
憲法という建て前上、軍隊は保持せず、
国際紛争を解決する手段としての武力の行使は、
永久に放棄することになっている。
まあ法律なんて実にいい加減なもので、
政治家、官僚、学者の手にかかれば、
いかようにでも解釈できるし、
非常時になれば憲法違反なんて、
平然と行う可能性はあるわけだけど、
でもひねくれた解釈をせず、
素直に憲法9条を読めば、
尖閣諸島に中国人が上陸して占領しても、
何隻もの漁船が体当たりしてきても、
逮捕はできても、
武力による威嚇、武力による行使はできない。
もちろん「尖閣問題は国際紛争ではない。国内問題だ。
だから憲法9条では、国際紛争を解決する手段として、
武力による威嚇、武力による行使を放棄するといっているだけであって、
国内の犯罪者に対して警察力を放棄したわけではない」
と解釈すればOKなのだろうが。

いずれにせよ微妙な解釈であり、
いくらならず者であっても、
中国人に対して武力を使ったら、
これは大変な国際問題になると気遣うあまり、
日本独自に強硬手段をとる政治家や官僚はいないだろう。
挙句の果てにもし米軍を沖縄から追い出してしまえば、
まさにフィリピンの二の舞。
米軍撤退を期にフィリピンの島を中国が乗っ取ったように、
中国は尖閣はもちろん、次は与那国島、次は石垣島、
次は沖縄本島といった形でエスカレートしかねない。

そんなことあるわけない、荒唐無稽だというかもしれないが、
中国が荒唐無稽なことを平然と行い、
それを既成事実化してしまう恐ろしい国であることは、
フィリピンの島乗っ取りや反日デモの過激さ加減を見れば、
容易に想像つくだろう。

だからこそ日本は、
沖縄県外に米軍基地を移設することはできない。
そんなことしたら中国に乗っ取られるから。
フィリピンのように。

でも考えてみると、尖閣諸島の問題が起きたおかげで、
米軍はオスプレイの試験飛行を強行できたわけだ。
しかし沖縄に米軍基地が必要であっても、
アメリカ人が犯罪したり、
不良品を押し付けられることは断らなければならない。
でもアメリカは日本が尖閣諸島で、
中国に対して強硬に出られず、
アメリカ頼みなのを知っているからこそ、
米軍の尖閣諸島防衛は、
日米安保条約の範囲なのかどうかというカードをちらつかせ、
その代わりアメリカの国益になる、
オスプレイ配備や原発再稼働などを行わせる。
見事な外交戦略としかいいようがない。

そう考えるともしかしたら、
アメリカが中国に尖閣諸島で騒げって話を持ちかけたってことも、
考えられなくはない。
中国はあわよくばこれを機会に、
国際社会や不満がたまっている中国国内に、
尖閣諸島が自分たちの領土であることを示して、
強い政治を見せつけたいことが叶う。
アメリカにすれば日本に防衛危機を感じさせることで、
アメリカの無理難題を押し通すチャンスにもなる。

外交とか戦争ってこういうもの。
日本みたいに視野が狭くて、
中国がムカつくかムカつかないかとか、
対二国間の問題で考えていてはいけない。
周辺国家を巻き込んで、それぞれの国益をちらつかせながら、
間接的に第三国を動かし、自分たちの利益に運ぶようにする。
そういう点で日本は非常に弱いと思う。

ただこういう事態が続くことを思うと、
現時点で中国の脅威から身を守るには、
沖縄の米軍基地を県外に移設することなどあり得ないが、
いいか悪いかは別問題として、
私自身が望んでいるわけではないが、
憲法を改正して、徴兵制復活し、
自分たちの国は自分たちの軍隊で守るということをしないと、
アメリカにやりたい放題されて、
米国債売れば復興予算なんて増税しなくても捻出できたり、
アメリカのせいで原発ゼロが白紙撤回されたりせず、
中国になめられずに済むのかなと。

ただ私としては、そんな前近代的な国家観で、
ああだこうだする時代に後戻りするのではなく、
国家とか国籍とか国境なんかなくし、
無人島や岩を領土だと争うのはやめにして、
世界で大きな枠組みを作れないものなのかなと思う。

そういえば中国では、
デモの後、営業を再開したユニクロで服を買い、
松屋で牛丼を食べているようだ。
中国人いわく「愛国心と買い物は関係ない」
「政治と食事は関係ない」だそうだ。

そういう感覚の人が増えているほど、
ボーダレスな企業進出と国際分業化が進んでいる。
世界各地で起きているデモは、
ナショナリズムの揺り戻しではなく、
国家という枠組みの不要論であると考えたい。

でも残念ながら未だに国家という枠組みにしがみつく人が多い。
中国ムカつくといいながら、
中国で組み立てられたiPhoneを使い、
日本ムカつくといいながら、
日本の部品が使われたiPhoneを使う。
もう生活の隅々までグローバル化が進んでいるのに、
そんなことにも気にせず、
ナショナリズムにしがみついている人が多いと、
むしろ世界は第三次世界大戦みたいな悪い方向に、
なってしまいかねないと危惧している。

・国家がなくなる時代がやってくる
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by kasakoblog | 2012-09-25 01:11 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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