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自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと

タイトルは青臭くてダサイ感じもするけど、
20代というよりむしろ30代、40代におすすめしたい本が、
「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」四角大輔著。

今の時代にふさわしい生き方指南本。
いろんなものを捨てることで、
ノイズの少ないシンプルな生活になれば、
ストレスも減り、精神的な充足を得る生活ができる、
というのが本書の内容。

なぜこの本が説得力があるかといえば、
著者自身がレコード会社に勤めていて、
アーティストプロデューサー時代に、
7度のミリオンセールスを記録するなど、
輝かしいサラリーマン時代だったにもかかわらず、
15年勤めたレコード会社を退職し、
2009年にニュージーランドに永住権を取得し移住した人だから。
「とんでもない」というより、
うらやましい生き方を実践している。

60歳過ぎて海外移住生活している人はいるだろうし、
仕事ができなくてドロップアウトした若者ならいるかもしれないが、
仕事面でこれだけ活躍して、
これからまさにというような時に、
あっさりと今の立場や地位を捨て、
自分の好きな生活を実現するは並大抵なことではない。

でもそれを実現したのが、
ここに書かれているあらゆる捨てる技術だろう。

不安だから物を買う。
でも必要な物なんてそんなにない。
使ってないものは今すぐ捨てろ。
この辺は「断捨離」ブームと相通ずるところ。
生活レベルの向上という発想も捨てろと説く。
右肩下がりの経済が当たり前の時代に、
生活をアップグレードしていく、
しょうもない人生すごろくやっても仕方がないだろうという、
これからの時代の生き方の発想だ。

お金や物だけでなく、仕事面でも捨てることを勧める。
例えば、不得意な仕事や、
いろんなことやるのは捨てろといった具合に。
結果、本当にやりたいことだけに集中できる。

日本にしみついたしょうもない常識が、
いかに息苦しい生き方を強いているかにも焦点をあて、
「根性という概念を捨てろ」「みんな平等の精神を捨てろ」
といったことにも踏み込んでいる。

もしかしたら本書を読んでいると、
「えっ、それも捨てるの?」と思うものもあるかもしれない。
しかし今の日本人というか現代人って、
「自由からの逃走」「不安からの逃走」をするために、
いろんな物やつながりや立場や地位を、
自分の周りに「とりあえずとっておく」という発想で、
捨てないで溜め込んでいる。
結果、身動きがとれず、自分のやりたいことが見えず、
自分の大事なものがわからなくなり、
どうでもいい予定やどうでもいい物に囲まれて、
ストレス抱えながら生きているというおかしな状態になっている。

著者は自分のしたいニュージーランドで半自給自足の生活をすれば、
年収150万円でも生きていけるという。
そしてそれを実践している。
さらっと読める本なので、
今の生活がなんとなく息苦しいという人は、
ぜひ読んでみるといいと思います。

しかしそれにしても、
もう完全に生き方のモデルが、
前時代とは変わってきていることがわかる。
昔ならこの経歴なら、
さらに売れることだとか、
企業業績をアップすることとか、
起業だとか経営だとか昇進だとかが、
成功モデルであり幸せの価値観であったはずが、
これだけ仕事ができる人が、
あっさり会社辞めてニュージーランドに移住してしまう時代。

過去の成功方程式や価値観にしがみついているのは、
もう老害だけでいい。
それに引きずられて若者が成功もできない、
失敗方程式にしがみく必要なんてどこにもない。

もはや過去の常識になりつつある、
生き方や働き方を本書でリセットし、
常識に捉われない、
自分がわくわくすること、楽しいことで生きる道を、
模索して欲しいと思う。

おすすめです。

・「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」四角大輔著

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by kasakoblog | 2012-10-03 20:48 | 書評・映画評

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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