一発逆転ホームランを狙うのではなく、ヒットを積み重ねていく人生を
2012年 10月 28日
今まで頼りになったはずの、
国家や企業が頼りなくなった今、
自分でどうにかしなきゃいけない人生になった。
でもとかくそんな時、
人は一発逆転ホームランを狙いがちだ。
例えば、
宝くじで1億円当たったら。
株やFXでうん千万円儲かれば。
ネットワークビジネスで権利収入で荒稼ぎできれば。
今まで自分が何も培ってきていない、
経験や知識のフィールドで、
ワラをもすがる気持ちで、
こうした一発逆転ホームランにすがろうとする。
運がよければ、一生、遊んで暮らせるかも。
みたいな。
でもこういうのはダメ。
自分にベースがないから成功しない。
というか所詮は運次第のものをあてにしたり、
他人に左右されるようなものにすがっても、
不安な将来が解消されることはまずあり得ない。
仮に万が一運よく、
一発逆転ホームランで、
短期間にあぶく銭を稼いでしまったとしても、
多分、金の使い方がわからず、
逆に余計に不幸になるだろう。
今、必要なのは人生におけるホームランじゃない。
三振するか大当たりするかの、
一か八かの賭けをすることじゃない。
先行き不安な世の中だからこそ、
少しずつ着実にアリのようでもいいから、
一歩一歩、自分の力をつけていく。
コツコツ、ヒットでつないでいくような、
そんなイメージだ。
1本1本のヒットはたいしたことはない。
少しだけ人生が前進したとしても、
不安をぬぐうことはできないと感じるだろう。
でもはじめからいきなり、
すべてがうまくいくことなんて、
こんな世の中だからこそあり得ないわけで、
たとえ1本1本の歩みがちょっとでも、
地道にヒットを重ねていき、塁をうめていき、
そして1点ずつ着実に返していく。
そういう人生が求められているんだと思う。
先日、サンクチュアリ出版で、
大学から今に至るまでの人生を振り返ってみたり、
中学校の講演のために、
小学校から大学に至るまでの自分の人生を振り返ってみたり、
昨日は大学生から就職活動を考える上でのインタビューということで、
取材を受けて、話をしていた時に感じたのは、
私の人生って1本1本小さなヒットを積み重ねてきて、
ここまできたんだなという思いだ。
何か決定的な出会いがあって人生が一変した、
ということはあまりない。
写真集10冊を出版できたG社での出会いは、
わりと奇跡的な一発逆転ホームランに近いものの、
でもそこに至るまでの過程は、
やっぱり地道なヒットを1本ずつ積み重ねていった結果だと思う。
大学生の頃、毎週のように府中の競馬場に通い、
朝から晩まで競馬にお金をかけていたことがあった。
その時の賭け方はまあひどいもので、
毎レース毎レース、穴ばかり狙っていた。
一発当たれば100円が1万円になるとか、
そんなものばかり賭けていたので、
ほとんど当たるわけもなく、損をしていた。
こういう賭け方をしていると、
どんどん負けがこんでくるので、
よりホームランばかりを狙うようになってしまう。
前のレースで1000円負けたから、
次のレースで1000円儲けても仕方がない。
前の負けを取り戻し、うんと儲けるには、
オッズの高い勝負をしようと、
より当たる確率の低いものに賭ける。
結果、また1000円負けて、
今度はトータル2000円負けたことになるから、
よし、それ以上にもっと儲かる賭け方をしようと、
どんどん穴ばかり狙うようになる。
1レースの勝負で大穴当てて大逆転しようとばかり、
考えてしまうのだ。
人生も同じ。
負けを取り戻そうと、
当たりもしない賭けにでてしまい、
当然当たらないからまたハイリスクな賭けに出てしまう。
結果、どんどん負けがこんでいくことになり、
精神衛生上もよくない。
この世にうまい話なんかない。
他人や運に頼っている限り、人生は切り開けない。
自分の力で、今できる1歩を踏み出していくこと。
着実に少しずつでいい。
大勝ちを狙うのではなく、
負けないようにすること、
少しだけでも1ミリだけでも、
前に進むことを考えるべきだと思う。
1つ1つのヒットがたいしたことなくても、
それが10年も続くとものすごい力になっている。
将来不安だからといって焦ったところでどうにもならない。
少しずつでいいから、
過去の成功方程式の道から方向転換し、
自力で歩ける新しい成功方程式を模索し、
道が定まったら1日1ミリだけでも前に、
進む努力を積み重ねていくといいと思う。
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