輸出大企業が日本のガン~株価で見れば一目瞭然
2012年 11月 01日

それはこの株価チャートを見れば一目瞭然だ。
2008年10月末の株価を基準に、
今の株価が上がっているのか、下がっているのか、
銘柄ごとに比較したグラフである。
200%近くも上昇している「9983」とは、
ユニクロのファーストリテイリング。
40~50%ぐらい上昇しているのが「2651」=ローソン。
一方、大幅に株価を下げているのが、
「7203」=トヨタ自動車、「6502」=東芝、「6758」=ソニーなど、
輸出大企業だ。
日本株式市場は完全に終わっているように見える。
未だに日経平均は1万円すら超えることができず、
長期低迷を続けている。
ホリエモンに端を発した空前の株式投資ブームも終焉し、
年金不安から株式投資を煽った、
金融機関がボロ儲けするための、
イカサマ資産運用の常識も崩壊し、
今や株式投資で儲けようなんて人は少なくなったのではないか。
でも見ての通り、日本株を押し下げているのは、
日本経済の足を引っ張っているのは輸出大企業ばかりで、
内需を中心とした小売業なんかは、
意外と株価は結構上昇しているのだ。
輸出大企業が幅を利かせる日本の経済界が、
輸出企業にはトクになるから消費税増税を推進したり、
原発で儲からなくなると困るから、
原発を何が何でも推進し、
本当は円高になればなるほど、
高騰する資源、エネルギー、食糧が安く買えるから、
円高は国民に大いなるメリットがあるのに、
円高阻止しろとわめいたり、
国益に損なうことばかりを主張し続けている。
でも輸出大企業の圧力に屈して政策が行われたところで、
グローバル展開してばんばん海外に工場移転し、
国内の工場は閉鎖していたりするから、
輸出大企業のための政策をしても、
大多数の日本国民のためにならない。
挙句の果てに、中国の反日デモの影響で、
収益悪化させている。
日本は輸出依存度が極めて低い国。

2010年:総務省統計局
にもかかわらず輸出大企業を過度に優遇するから、
日本社会がどんどん悪くなるわけだけど、
このように株価という視点で見ても、
いかに輸出大企業が日本の足を引っ張っているかは明白だ。
株価の視点から見て輸出大企業はダメだという指摘を、
私に享受してくれたのは、
今もなお株式投資を行い、それなりの成果を上げている個人投資家たち。
11月に発売される書籍「『株式投資は儲からない』は本当か?」
(ソフトバンククリエイティブ)の執筆協力をし、
その際、何人もの個人投資家に取材をしたのだが、
みな口をそろえていうのが、
「輸出企業なんか投資するに値しない。
断然、内需中心の企業の方が成長性があって、
儲かるチャンスがある」といっていたのが印象的だった。
日本株式市場全体としてみれば低迷しているのに、
ユニクロとかローソンは株価が上昇している。
この2銘柄に限った話ではなく、
結構、内需中心の企業は株価が上がっているのだ。
私は勉強のために、以前に株式投資をやったが、
資産が1/10になってやめた。
投資信託をやったが、資産は半分になってやめた。
オールド企業を中心とした投資では、
もはや収益なんて得られないのだ。
超低金利の預貯金ではどうしようもない。
でも年金も不安、自分の雇用も不安。
じゃあ株式投資はどうだろう?
でも儲からないよなと思っていたら、
ぜひこの「『株式投資は儲からない』は本当か?」を、
読んでいただければと思う。
「だから株式投資で損するんだ!」
という初心者がよく間違える投資方法を、
見事に熟練の個人投資家たちが指摘している。
また株式投資する予定はないが、
株価という観点から企業を見ると、
どういう風に見えるのか、
また投資にはまってしまうと、
どんなに恐ろしいことがあるのか、
どういう失敗をしやすいのかが、
この本を読むとよくわかる。
私も取材していて目からウロコの話が多かった。
ぜひ興味のある方は読んでいただければと思います。
・「『株式投資は儲からない』は本当か?」
・消費税10%なら大企業は6兆円のボロ儲け
http://gendai.net/articles/view/syakai/136076
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