病状が奇跡的に回復した驚くべき出来事~薬漬けにされる前に
2012年 11月 07日
薬や手術だけを過信してはいないだろうか?
いや、むしろ「金儲け」「経済」のために、
患者の回復や気持ちより、応急処置ばかりで、
結局は薬漬けすることを優先してはいないだろうか?

ギラン・バレー症候群の再発などにより、
今年3月に死ぬと言われたセラピストの與倉ひとみさん(46歳)の、
壮絶なる人生を以前ブログで紹介したが、
ひとみさんに11月4日に再び取材。
長らく続けている闘病生活の中、
病気の回復には何が必要かを知る上で、
考えさせられるエピソードを紹介したい。
ひとみさんはバレーボール選手の健康体だったが、
19歳の時に原因不明の高熱が続き、
2ヵ月間、生死をさまよった後、
両親が先祖のお祓いをしたことによって、
奇跡的に回復したという話を以前のブログで紹介したが、
ひとみさんが24歳の時に、
養父がじん肺により呼吸不全となり、
15年にも及ぶ闘病生活がスタートすることになった。
じん肺とは吸入した粉塵が肺に沈着することによって起こる病気。
トンネル工事などを行った作業員が、
きちんとした労働環境が整備されていないために、
粉塵を吸い込んだことで病気になってしまう。
国のために工事で働いた人が、
労災も認められず、しかるべき治療も受けられず、
病気になってしまって、働けない状況の中、
家族の治療費負担がかさみ、
どんどん死んでいってしまう患者も多いことが、
大きな社会問題となったが、
国や企業は長らくその非を認めず、裁判になっていた。
ひとみさんは3人の子育てや自身の病気との戦いとの傍ら、
養父の通院・介護・裁判などをサポートしていた。
しかし10年が経ち、養父の病状は悪化。
自分の力では呼吸ができなくなり、気管も切開。
人工呼吸で命をつなぎとめる植物状態となってしまった。
もう意識もなくなり、このまま死んでしまうと思ったところ、奇跡が起きた。
意識が回復したのである。
そのきっかけは養父がずっと懸案だった、
娘ひとみさんを実母に会わせることが叶ったからだ。
養父が植物状態になる半年前。
もうこの先、長くないと感じた養父は、
自分が死んだ後も娘ひとみさんが一人ぼっちにならないよう、
実母と会わせたいとの強い希望を持っていた。
しかし探す手立てがなく、
日本テレビのヒューマンバラエティ番組「嗚呼!バラ色の珍生!!」に、
実母を探してくれるよう、
ハガキを出して欲しいとひとみさんに頼んでいた。
ひとみさんは生後4ヵ月で養子に出されたため、
実母の記憶はまったくない。
養子だった話は中学2年の時に聞かされた。
それまで養父母が実の親だと思っていた。
本当の親のように養父母が育ててくれたこともあり、
自分からどうしても実母に会いたいという想いはなかったが、
養父が強い願いを持っているならと考え、ハガキを出した。
テレビ局から連絡があったのは半年後。
養父が植物状態になり、意識もなくなり、
容態が悪化したタイミングで、ひとみさんのもとに、
「実母が見つかりましたがどうしましょう?」との連絡がきた。
養父は家族以外は面会謝絶状態の状況で、
こんなタイミングで実母に会ってもどうだろうとも思ったが、
むしろ養父のために今こそ会うべきなのではと、
思い返して会うことにした。
ひとみさんの実母は19歳の時に未婚でひとみさんを生んだ。
生後4ヵ月になった時、
実母の両親は未婚で19歳の女性一人では育てられないと判断し、
実母に相談もなく、突然ひとみさんを養女に出してしまう。
実母はひとみさんに会いたい一心で、
娘の居場所を探しあて、
何度か養父母の家に押しかけた。
養父母は気持ちを察して、
快く実母をひとみさんと会わせてあげた。
とはいえ実母が会えるのはほんのわずかな時間。
自分が育てられないことを悔やみ、
養父母の家の庭でそっと泣き、
張ったおっぱいから乳を出していた。
それを養父が偶然発見してしまい、
不憫に思った養父は、
ひとみさんに実母からおっぱいをあげることを許した。
しかしその後、養父母があげるミルクを、
ひとみさんが一切受け付けなくなってしまった。
これはまずいと考えた養父は、
再度、訪れた実母に「もう二度と家に来ないでくれ」とお願いし、
やむなく法的な手続きもした。
実母は自分の存在が娘にとっても迷惑になっていることを知り、
逃げるように別の場所へと引っ越した。
以来、33年間、実母とひとみさんは会うことはなかった。
しかし養父は実母の面会を断ったことを、
致し方がないとはいえ、ずっと心苦しく思っていた。
だからこそ自分が死ぬ前に、
実母をひとみさんに会わせてあげたい。
できるなら実母に謝りたいとも思っていたという。
病院の外で実母とひとみさんが再会した後、
病院の許可を得て、
家族以外は面会謝絶の養父への病室へと2人で行き、
再会できたことを養父に報告した。
すると意識不明だった養父が目を見開き、
奇跡的に意識が回復したのだという。
信じられないドラマみたいな話だけど、
「病は気から」というように、
病気って肉体的な病状を科学的に薬で押さえ込むことより、
時に精神的な原因を物理的に取っ払ってあげることの方が、
はるかに効果があることもあるのではないか。
さらにこの話には後日談もある。
奇跡的に回復した養父だが、
逆に意識が回復したことで、
苦しみの闘病生活が再び始まってしまった。
主治医の先生は、この苦しい表情を、
なんとか和らげることはできないだろうかと考えた。
先生もひとみさんも安定剤やドーパミンを使うことで、
薬漬けにするのは反対だった。
主治医の先生はひとみさんに聞いた。
「養父さんはお酒は好きですか?」
「毎晩、晩酌するぐらい好きでした」
「ちょっとだけ飲ませてみましょうか?」
医者が患者にお酒を飲ますなどご法度なはずだが、
薬漬けにするよりも、苦しい状態を放置するよりも、
ほんの少量、好きな焼酎を飲ませてあげた方がいいのではという、
機転の利いた医師の判断により焼酎を「処方」したところ、
手を動かせないはずの養父の手が、
焼酎を入れたビーカーをつかんで飲み、
表情はみるみるうちに明るくなった。
以後、苦しい表情が和らぎ、
夜はぐっすり眠れるようになった。
好きなお酒がきいたのか、
今まで流動食しか食べれなかったのが、
ちゃんとした食事をとれるようにまで回復。
食事をとれるようになったため、
さらに回復力がつき、病状が格段に良くなったという。
意識不明の状態でもう手の施しようのない患者が、
ずっと長年懸案だった、娘と実母を会わせることを見届け、
薬ではなく長年好きだったお酒を飲むことで、奇跡的に回復する。
一体、治療とは何であろうかと思ってしまう出来事だ。
「上っ面ではなく患者さんのことを真剣に考える、
ホスピタリティ(もてなし)あふれる病院やお医者さんに出会えて、
本当によかった」とひとみさんは言う。
ただひとみさんはこうも言う。
「でも決してそんな病院ばかりではありません。
患者の状態を見ないで簡単に追い返してしまう医者もいれば、
点数稼ぎのために薬漬けや手術をしたがる医者も多い。
患者さん自身が自分の病気に対する勉強をしっかりして、
病気についての知識を身につけることと、
最低でも3人は別の病院の医者に話を聞くことで、
間違った処置をされずに済みます」とアドバイスする。
ひとみさんの養父が奇跡的に回復したのは、
家族以外、面会謝絶が原則にもかかわらず、
患者のためを思い、柔軟に対応し、
家族ではない実母の面会を許したことと、
薬ではなくお酒を飲ませたことだった。
そんなことは普通だったらしないだろう。
なぜなら後から責任問題になったらやっかいだからだ。
だからルール通りに対応し、薬漬けにし、
助かる命を助けられないケースもあるかもしれない。
治療とは何かを考えさせられるエピソードだと思う。
・・・・・
ひとみさんは養父の闘病生活や、
自身が4度も死にかけ、難病に何度もかかっている経験から、
「薬で人は治せない、治せるのは栄養学をベースにした自然治癒だ」
と考えており、それを実践したカウンセリング・施術が口コミで広まり、
プロスポーツ選手や芸能人などから、
カリスマセラピストとして評判になっている。
「私は何度も難病を患っており、今も治療中で、
今年3月に死ぬと言われたぐらいだから、
いつ死んでしまうかもわからない。
だからこそ死ぬ前に、医学に殺されないよう、
私が闘病生活で学んだ実体験や施術方法を、
多くの人に知って欲しい」という想いを持っている。
ただ難病のために手足が思うように動かしにくいため、
私が話を聞いて、ひとみさんの話を文章にまとめ、
多くの人に広める役割の一部を担うことになった。
ひとみさんの今回のエピソードは、
「偶然だ」と思う人もいるかもしれない。
でもみなさんも大小さまざまな病気をしている中で、
ここまで劇的な経験はなかったとしても、
薬ではなく、気になっていたことがなくなったとか、
好きなことができるようになったとか、
そういうことがきっかけで回復した経験はあるのではないか。
私は思い当たることがいくつかある。
ひとみさんは言う。
「多くの人は自分の体や病気のことに無知すぎる。
病気になったら病院や医者を妄信し、
それが正しいかどうかも吟味せずに、
選択肢や治療法や臨床に対して理解できるまで尋ねるという、
「知る権利」を放棄してあきらめている人々がたくさんいます。
だからこそ逆に、
病院や医者が全面的に悪いわけではないのに、
ろくに説明を聞いていなかったにもかかわらず、
訴えたりクレームを言ったりする人もいます」と。
「クスリは反対から読んだたらリスク。
薬だけに過度に依存する医療は、
間違っているのではないでしょうか。
医者だって万能ではなく不安もあります。
医者や病院のせいにする前に、
自分や家族の大事な体を守るために、
病気について患者さん自身がしっかり勉強し、
病気となった原因をきちんと調べることが大事です」
そんな話を今後も取材し、
継続的に発信していきたいと思います。
ひとみさんが命ある限り。
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・3月に死ぬと言われた難病患者の想いと壮絶な半生
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