原発計画を阻止した三重県、和歌山県の取材を今しているのだが、
木曜日の午前中に訪れた三重県の大紀町には今から60年以上も前の地震、津波の記憶から、
そこら中に海抜表示や津波避難の看板があり、
海そばには20メートルの津波避難タワーがある。
役場も高台移転するなど、防災対策に力を入れている。
311が起きる前からの話だ。
昨日は阪神淡路大震災から18年目を迎えた。
東南海地震や東北沖の地震、津波など、過去に何度も被害を受けている場所もある。
にもかかわらず、人は忘れやすい生き物。
いつしか災害の悲惨さを忘れ、目先の利便性を優先し悲劇を繰り返す。
福島の原発事故はずさんな管理の東京電力だから事故が起きただけ。
天下の中部電力なら原発事故は起こさないと未だに思っている人もいる、
と、三重県の芦浜原発計画を阻止した人のからそんな話も聞いた。
和歌山県の日高原発計画を阻止した人は、福島原発事故が起きたのを見て、
何十年も反対運動をやって大変だったが、がんばって原発計画をとめてほんとよかったと語った。
311で地震津波大国日本はもう原発をやめるべきだと気づいたはずなのに、
過去の過ちから学べない人がいるから、自然災害が起きてまた大変な被害を繰り返す。
しかし紀伊半島には原発は一つもない。
電力会社の露骨な買収工作が行われたにもかかわらず、反対する住民がいて追い出したのだ。
引き続き原発を阻止した町を取材し、
詳しいレポートを後日書いていきたいと思います。