支援した被災者の方が亡くなった
2013年 03月 06日
東日本大震災から2年が過ぎようとし、
世の中の風化モードは激しいが、
私は東京にいたものの、あの衝撃を忘れることはない。
日本が崩壊するのではないかと思ったほど、
すさまじい地震であり、原発事故だった。
その後、何度も被災地取材に足を運ぶようになったが、
私が何度もお手伝いさせていただいた、
福島のいわき市の避難所にいた被災者の方は昨年夏、
病気で亡くなっている。
その方のアパートは海から数十メートルの場所にあり、津波でやられた。
建物の原型は残ったが、ここの集落は全滅に近い被害を受けた。
1・2階のアパートで1階の家具などは、
全部水浸しで使えなくなってしまったが、
2階にかろうじて使える家具があり、
避難所から市内のアパートに引っ越しが決まった際、
津波被害にあった家に入り、
2階から家財道具を運び出し、
移転先のアパートに運んだことがある。
その後もいわき市には何度も足を運び、
ことあるごとにこの方とはお会いしたが、
海そばの町から見知らぬ市内に引っ越しし、
さびしかったのか酒を飲みまくり、
体調を悪くして、結果、亡くなってしまった。
もともと体調がいい人ではなかったので、
亡くなった原因が東日本大震災のせいとは言い難いが、
311がなければ、まだ生きていたかもしれない。
人は自然災害にはかなわない。
運よく災害直後に亡くなってしまわなくても、
その後の環境激変の中で苦しんでいる人はいっぱいいて、
その中で体調を悪くして亡くなってしまう人はたくさんいるだろう。
特に今までずっと同じ環境にいて、
外の環境を知らない人は弱い。
そんなこともあり、私にとって311は、
机上のニュースではなく、
生き方を考える上で大きな体験となっている。
311がなければ会社は辞めなかっただろう。
私は最近、被災地(東北)には行っていない。
私の関心は直接の被災地より、
将来被災地になるかもしれない日本全体に関心が移っている。
ただ私の中で被災地とは日本全体だと思っており、
これから一人一人の生き方を考える上でも、
日本社会のあり方を考える上でも、
重要なテーマについて、
東北だろうが東北でなかろうが関係なく取材をし、
みなさんの生き方に参考になるような情報を提供したいと思っている。
その中の1つとして「原発を止めた町」の映画製作もある。
今年の311は原発を止めた町にいる予定だ。
日本で生活する以上、いつ誰が被災者になってもおかしくはない。
自然災害は防げなくても人災は防ぐことができる。
311の教訓から学び、過去の過ちを繰り返さないよう、
一人一人が考え、行動していくことが重要だと思う。
・「検証・新ボランティア元年―被災地のリアルとボランティアの功罪」
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