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日本の正社員制度は護送船団方式~クビ切りしやすくすべき

「正社員を解雇しやすくすべき」。
安倍政権の有識者会議でこんな声が上がっている。
こういうのを聞くと、1にも2にも、
「正社員の雇用を守れ!」「格差社会だ!」
なんて批判する人がいるが、私はとんだお門違いだと思っている。
もっと正社員のクビを切りやすくしないと、
まじめに働いている正社員までもが被害を受けてしまう。
だから私は派遣社員を増やす方向もいいと思うし、
正社員のクビ切りしやすくするのもいいことだと思う。

はっきりいって日本の正社員制度って護送船団方式。
護送船団方式とは、

最も速度の遅い船舶に合わせて航行するところから、
特定の産業において最も体力のない企業が落伍しないよう、
監督官庁がその産業全体を管理・指導しながら、
収益・競争力を確保すること。
(Yahoo辞書)

かつて日本の金融業界が無駄に何社も乱立し、
非効率だったことからこの言葉が使われ、
結果、金融業界はメタメタになり、
今ではすっかり淘汰されて、
メガバンクが3つしかなくなったわけだけど、
日本企業の正社員制度は簡単に解雇できないがために、
まさにこの護送船団方式になっていることが、
国家も企業も国民も不幸にする元凶になっていると思う。

どういうことか。
正社員はなかなか解雇できない。

・明らかに無駄飯食っている役立たずの社員が跋扈。
・利益に貢献するより、社内政治に長けたごますり人間ばかりが残る。
・ろくにパソコンもスマホもネットも使いこなせない、
老害社員が高給とって社内でいばっている。

・若者の新規採用減少
・若い世代の給与抑制圧力
・役立たず社員のためにできる社員がカバーしなくてはならない
・まじめに働いている社員のモチベーション低下

結果、企業内に活力が失われ、
非効率な生産体制が残され、
グローバル競争や国内競争に勝ち残れず、
安易に新商品を乱発するか、
安易に価格を値下げすることで乗り切ろうとし、
社員にサービス残業を押しつける。

というどうしようもない状態になっている。
他国より長時間・低賃金で働かされているわりに、
労働生産性が低いのはこのためだろう。
日本は資本主義社会といいつつ、
極めて非効率な社会共産主義的社会の側面が強い。
規制に守られたずさんな電力会社や、
未だに意味不明の会社が乱立する電機業界などは、
最たる例かもしれない。

私は仕事柄、企業取材が多いが、
ダメな企業ってたいした案件でもないのに、
4人も5人も打ち合わせに出てくる。
しかもそれぞれの役割分担がはっきりしない。
こんな無駄なコストをかけているのを見ると、
社内にはお荷物社員であふれかえっているから、
こうして何人も打ち合わせに無駄に出席し、
仕事した気になっているんだろうなと思ったりする。

この状況を打開するには、
お荷物社員のクビを切りやすくすることだ。
正社員だから解雇ができないために、
お荷物社員が幅をきかせている。
こういう人をバサバサ解雇し、
社内の新陳代謝をよくし、
活力を生むような体制にしないと、
お荷物社員のせいで、まじめに働いている社員までもが、
とばっちりを食ってしまう。

もちろんクビを切りやすくしたところで、
今のどうしようもない非効率な日本企業は、
お荷物社員のクビを切るどころか、
お荷物社員が権力を持っているがために、
自分より能力のある社員や、
口うるさくても会社にシビアな意見を言ってくれる、
貴重な社員からクビを切りかねないわけだが、
そうなればダメな企業は早々に潰れることになり、
それはそれでいいことだ。
いつまでも腐った企業を守っているから、
日本全体に閉塞感が漂い、将来に希望が見出だせない。

やれ格差がどうのなんていうけど、
アメリカや中国やインドの格差に比べれば、
日本の格差なんてまだまだたいしたことはない。
格差社会=悪という名のもと、
足を引っ張る社員のために、
みんなが犠牲になるというお粗末な状況を改善しないから、
外国企業に負けてしまうのだ。

護送船団方式の日本の正社員制度はもう限界。
究極的には正社員という制度そのものがなくなり、
企業には経営層とそれを取り巻く数人のスタッフ、
あとはすべて業務ごとに、
契約社員なり派遣社員なり外注なりに切り替わり、
仕事ごとの契約スタイルに代わる時代が、
10年以内にやってくるのではないか。

お荷物社員は生き残れない。
がんばったものだけがきちんと報われる。
そうするためにも正社員のクビは、
切りやすくさせても構わないと思う。

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by kasakoblog | 2013-03-15 08:43 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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