
もし夫がいい年して、そんなこと言い出したらどう思うだろう?
多くの人は大反対するのではないか。
とてもまともな道とは思えない。
いくら職場にパワハラ上司がいるからといって、
少し我慢すれば異動になるかもしれないから、
手相師になるなんて辞めておきなさい!
というのがこれまでの常識だ。
しかしもはやそんな常識は通用しない時代になった。
この選択は5年後、10年後になった時、
「大正解だったね」「先見の明があったね」という話になるかもしれない。
昨日、名古屋で私の手相を見てもらった丸井章夫さんは、
36歳まで、人材派遣の上場企業のサラリーマンだった。
30歳で主任、32歳で主事とトントン拍子に出世し、仕事も満足していた。
ところがその後、上司にパワハラ部長がやってきた。
ことごとく衝突し、どんどん職場で疲弊するようになった。
そしてある時、体中が発疹だらけになり、
ついには言葉すらまともに出ない状況に追い込まれた。
パワハラ部長の存在が体にまで影響したのである。
やむなく休職。
しかし子供もおり、辞めるわけにはいかないと、なんとか職場復帰。
でも休職から退職にいたるまでの3年間は、
「人生最悪の時期」と丸井さんが言うように、
一度刷り込まれた会社への恐怖はぬぐいさりがたく、
「このままではダメだ。会社を辞めて好きなことをしよう!」と決意。
2008年10月、36歳で上場企業を辞めて、
前々から好きだった手相師になることを決意したのだ。
どうだろう?一般的に考えて。
今までやってきた仕事で独立するならともかく、
家庭もあるのに36歳にもなって手相師ですよ?!
しかしこの選択によって、丸井さんは人生最悪期を脱し、
今は家族との時間も大切にしながら、
手相師として食べていけているのだ。
なぜそんなことができたのか?
それは私が3月に講演した、
「正社員全滅時代を生き抜くセルフブランディング術」で
話した内容のことを、これまで実践していたからだった。
子供の頃から好きな手相見を、
サラリーマン時代にも続けており、
見てほしいという人がいれば、ちょっとした副業として見ていた。
2006年にはホームページやブログを立ち上げ、
手相について情報発信をしていたところ、
ネット経由で見てほしいというお客さんも増えた。
さらにはmixiで手相のことをずっと書いていたら、
「こんなに詳しい人なら見てほしい!」とのことで、
お客さんが増えていった。
まさにパラレルキャリアを実践していた人。
会社で働きながらも、
好きなことをネットで発信し続けることによって、
好きなことがそれなりの副業として育っていたのだ。
こうしたネットでの活動もあり、
2009年に手相の本が出版することも決まっていた。
だから上場企業だろうが、会社を辞めて、
手相師として独立するという思いきった決断をすることができたのだ。
私が講演で解説したように、
会社が頼りない時代を楽しく生きるには、
会社をすぐ辞めるのではなく、
好きなことを仕事にできるよう、
ネットで情報発信し続けることだ。
それをしていればやがてはビジネスに結びつき、
それこそ私もそうだし、丸井さんもそうだけど、
パワハラ上司に出くわしても、
そこで体の異常をきたしても無理に働き続けることなく、
「この機会に好きなことで独立しよう」という決断ができるのだ。
今はそういう時代。
今までは会社で嫌なことがあったとしても、
終身雇用、定期昇給が約束していたから、
我慢していた方がトクだという判断があった。
でも今はそうではない。
我慢しても報われないのだ。
いつ会社が傾くかもわからず、
会社に奴隷のように尽くしたところで、
給料も上がらない、ポストも上がらない、
終身雇用は保証してくれない、
退職金すらもらえるかわからないみたいなそんな状況だ。
うつ病になったり、体に異変が生じている人もいるが、
それは心や体が生命として危険サインを発している証拠。
こんなふざけた会社にしがみついて我慢して働いても、
何も報われないどころか、あなたの生命に危機すらあるから、
こんなバカげた会社は辞めた方がいいというサインだ。
売上好調で世間的には人気のユニクロでさえ、
経営者が社員を酷使していることを屁とも思わず、
年収100万円でも当然だとか、
グローバル競争では成長か死かしかないとかいう、
人間として最低なことを経営者が平然と言ってのける時代だ。
まあユニクロの経営者はバカ正直なだけ、
こうして公言してしまうからまだマシな方かもしれないが、
そんなこと言わない経営者でも、
社員なんて使い捨てぐらいにしか思っていない。
労働基準法無視しようが、グローバル競争に勝ち抜きさえすれば、
成功だというとんでもない誤解をしている。
そういう経営陣が今の大企業にははびこっている。
そんな会社にしがみついても仕方がない。
でもなぜ多くの人は会社にしがみつくのか。
会社を辞めても自分じゃ食っていけないからだ。
だからブラックだろうが無茶苦茶だろうが、
セクハラだろうがパワハラだろうが法律無視であろうが、
必死になってしがみつく。
「成長か死か」というより「衰退か死か」の道をまっしぐらなのだ。
だからこそ私は会社に頼らず生きていけるよう、
パラレルキャリア、会社に勤めながら、
好きなことをネットで発信し、複業しなさいと講演で話している。
それを何年か続けていれば、
丸井さんのようにパワハラ上司に出くわしても、
自分で食べていける手段があるから、
会社を辞めることができるのだ。
家庭を持ちながら、子供もいて、
36歳で手相師として独立し、
今はそれだけで食べていけている。
それは好きなことをずっと続けてきて、
それをネットで発信し続けていたからだ。
いつ大災害が起きるかもわからない時代。
いつ大戦争が起きるかもわからない時代。
いつまで生きれるかわからない有限の時代に、
今の人生、楽しまなきゃもったいない。
だから好きを仕事にしよう。
36歳で手相師に転身できる人もいる。
それは手相が好きで好きで仕方がなかったから。
だからビジネスモデルがどうのだとか、仕組みがどうのだとか、
これが流行るかもしれないとか、
そんなあてにならない皮算用で副業を始めるんじゃなく、
はじめはお金にならなくても好きなことを続けていく。
それが今の時代を楽しく生き抜く最大の秘訣だと私は思います。
そういえば今日は昨年講演した中学校に呼ばれて、
再び中学生に向けてキャリア教育について考える講演を行った。
つまらない大人にならないためには、
得か損かとかではなく、ラクか大変かとかではなく、
好きな道を選ぶことが大事と話した。
まさに今、大人がそれを問われている。
・「正社員全滅時代を生き抜くセルフブランディング術」講演DVD
http://kasakoblog.exblog.jp/19987729/
・中学校での講演の様子はYoutubeで無料で見れます
http://www.youtube.com/watch?v=QKCn_PuRcDY
・「講演依頼.com」に講師登録されました
http://www.kouenirai.com/search/detail-201304-6198.html
・おすすめ本「あきらめ上手になると悩みは消える」丸井章夫著
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