2013年 06月 20日
安愚楽牧場と同じ日本の年金制度
儲からないのに金をバラまけば破たんするに決まっている。
ただ破たんしない方法が1つある。
契約者をだまし続けて、資金を出す契約者を永遠に増やし続けることだ。
これを自転車操業ともいうし、ねずみ講ともいう。

和牛商法の安愚楽牧場が破たんした。
繁殖母牛のオーナーになれば、毎年子牛を生むので、
その売却益で儲かるといって多額の資金を集めたのだが、
実際には子牛の売却益はたいしたことなく、
新しいオーナーとなった出資金を既存のオーナーへの配当に回す、
自転車操業、ねずみ講をやっていたために、
ついに金が回らなくて破たんしたようだ。

この手のニュースがあると多くの人はこう思うのではないか。
「そんなあやしげなビジネスに手を出すからいけない」
「うまい儲け話などあるわけはない」

でも安愚楽牧場がやっていることと、
今の年金制度と日本国債は同じだよね。

今の年金制度は若い人が払ったお金で老人を支える仕組みだ。
この仕組みが成り立つためには、
老人より若い人が多くなければならない。

1人の老人の年金を払うのに若者が4人いれば、若者の負担は4分の1だが、
1人の老人を支えるのに人口減少で若者が2人になれば、若者の負担は倍になる。
じゃあその若者が2倍の年金を払ったからといって、
老人になった時に2倍の年金がもらえるかといったらそうではない。
その時、支えてくれる若者が1人しかいなければ、
今の老人がもらっている年金の4分の1しかもらえないことになる。
安愚楽牧場も真っ青の詐欺だ。
<2010年の人口ピラミッド>
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<1960年の人口ピラミッド>
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年金は安愚楽牧場と同じ、
ねずみ講やネットワークビジネスと同じ仕組みを採用していることになる。
安愚楽牧場だって子牛の売却益がなくても、
新しいオーナーが増え続ければ、
そのオーナーの出資金を配当に回しちゃえばいいんだから、
表面上はうまくいっているように見える。
しかしオーナーが増えなければ自転車操業は破たんする。

年金も同じだ。
若者が増え続ける限り、この制度は維持できるが、
もらい手の人の方が多くて、払い手の人が少なくなれば、
当たり前の話だが破たんする。
しかしこの破たんを先送りにするために、
もらい手の金額を減らしたり、もらい手の支給年齢を上げたり、
払い手の負担を増やしたりしている。
これは完全な詐欺だ。

ねずみ講もネットワークビジネスも同じ。
なぜみなさんをしつこく熱心に勧誘するのか。
新しく金を払う人が増え続けない限り、
自転車操業だから破たんしてしまうからだ。
かつ加入者を増やせば自分がより儲かる仕組みになっている。
だから熱心に勧誘するのだ。
そして加入してしまったら最後、
自分が儲かるためにはより多くの貢ぎ手を勧誘しなくてはならなくなる。

自転車操業という意味では日本国債も同じ。
借金するために借金し続けている。
しかも借金には利子がついている。
だから何か公共事業をするために借金するなら、
それによって経済がよくなり税収が増えて財政が豊かになる可能性はあるが、
借金を返すための借金をし続けている限り、
利子がつく分、借金は雪だるま式に増えていく。

しかも日本国債は安愚楽牧場のようの牛のオーナーになるわけでもなく、
単なる紙くずを売られているわけだ。
破たんしたら何も残らない。

ただこのイカサマねずみ講も借金するための金の出し手、
すなわち紙くずを買ってくれる人がいる限りは破たんしないで済む。
自転車操業だ。

私はサラ金に勤めていたが、借金のために借金を返す債務者は、
多重債務者といって、借金をする人間の中でも「最低のランク」とされていた。
なぜならいつかは間違いなく破たんするからだ。

しかし多重債務者の自転車操業やあやしげな和牛商法が糾弾されるわりに、
まったく同じことをしている日本の年金制度や日本国債が問題にならない、
というのが不思議でならない。

お金を右から左へ流す。
その仕組みを破たんさせないためには膨張し続けなければならないわけだが、
人口がどんどん減少している日本は、
いつか安愚楽牧場と同じ命運をたどってもおかしくはない。
儲からないのに金をバラまくシステムはいつか破たんする。

・世代間詐欺の年金制度は直ちに廃止すべし
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by kasakoblog | 2013-06-20 14:54 | 金融・経済・投資


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