金融緩和をギャンブル場に例えてわかりやすく解説

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今や経済を活性化させる特効薬として盲信されている、
通貨の供給量を増やしてしまえという金融緩和って、
一体どういうことなのか、イマイチよくわからないという人のために、
ギャンブル場に例えてわかりやすく説明します。

ここ20年間、日本ギャンブル場(日本経済)はすっかり元気がなくなっていました。
お客さんも減り、賭ける金額も減り、ギャンブル場は倒産寸前です。

そこでギャンブル場の支配人(日本銀行)は、
ギャンブル場の景気が良くなるよう、ある秘策を編み出しました。
「みんながギャンブル(経済)に夢中になってもらえるよう、お金を安く貸してあげよう!」
ということでギャンブル場でお金を貸す金利を大幅に下げたのでした。

今まで100万円借りると、1年後に5万円の利子をつけて、
返さなければなりませんでしたが、利子を2万円にまけてあげたのです。

「どうです?今までより3万円もお得に金が借りられますよ!
このお得なうちに借金してギャンブル(投資・消費)やりませんか?」

しかしお客さんは動きません。
「3万円利子が安くなったって、借金は借金。
第一、年々、消費税は上がって生活は苦しくなるし、
将来、年金がもらえるかもわからないのに、
いくら利子が安くなったからといって、
勝つか負けるかもわからないギャンブル(ビジネス)なんかしたくない」と。

困ったギャンブルの支配人は思い切った奇策に出ます。
「よし、ならば利子を無料にしてあげよう!
無料で100万円貸してあげるから、ぜひこのお金でギャンブルしてください!」
とゼロ金利政策をとったのでした。

しかしそれでもお客さんはギャンブルに手を出しません。
消費税は上がる、社会保障費は上がる、年金は不安という中、
いくら利子がゼロでも借金してギャンブル(ビジネス)するバカはいません。
そもそも人口が減少しているこの国でギャンブルをやっても、
やる人が少ないので賞金は減る一方(デフレ経済)。
こうして日本ギャンブル場はどんどん閑散としてきたのでした。

これに業を煮やしたのがギャンブル場に出資しているオーナー(自民党)です。
「支配人、何やってるんだ!ゼロ金利なんてそんな甘っちょろいことで、
このギャンブル場を立て直せるわけがないだろう。
俺の言うこと聞かないと支配人、お前をクビにするぞ!」
支配人(日本銀行)はビビッてしまい、オーナー(自民党)の言う通りにしますと誓いました。

ではオーナー(自民党)はどんな策を用意したのでしょうか。
「ギャンブル場で使う紙幣を刷りまくって、ギャンブル場にいるお客さんに100万円ずつ配れ!」
支配人(日本銀行)は驚きました。
「そんな無茶な。そんなことしたらギャンブル場の財政はムチャクチャになってしまいますよ」
しかしオーナー(自民党)は心配いらないと言い張りました。
「大丈夫。100万円みんなに配れば、その分、ギャンブル場は必ず儲かるから」

それでもお客さん(日本国民)はギャンブル場に手を出しません。
しかしオーナーにはさらなる策があったのです。
「支配人、おまえに紙幣を刷った中から1000万円やるから、
まずおまえがギャンブルしろ。それで賞金を引き上げろ!」

支配人(日本銀行)はギャンブル(日本経済)の胴元(番人)にもかかわらず、
自らギャンブルをせよ(資産買入れ)というとんでもない命令を出されたのです。
でも逆らったら首を切られています。
そこで支配人(日本銀行)はギャンブル場(市場)で、
新たに刷った1000万円でギャンブルを始めたのです。
それにより今までギャンブルをして勝った人には1000万円しかもらえなかったものが、
なんと2000万円ももらえるようになったのです(株価つり上げ)。

するとどうでしょう。
今まで活気がなかったギャンブル場に、
今、ギャンブルをすれば儲かるかもしれないという錯覚が生まれました。
こうして今までギャンブルしなかったお客さんが、ギャンブル(投資)を始めたのです。

ギャンブル場はやる人が増えれば増えるほど、
賞金がつり上がる(株価が上がる)仕組みになっていました。
ギャンブル場のオーナー(自民党)から指令を出された宣伝部隊(マスコミ)は、
一斉に、「今ならギャンブルやれば必ず儲かる!」という特集を組み始めました。

こうしてギャンブル場は活気を取り戻したのです。
今まで年金不安や将来不安のために、預貯金をためこんでいた人たちが、
「今なら儲かる!」とギャンブルに殺到したのでした。

確かにギャンブルの賞金は上がりました(株価上昇)。
中には儲かった人もいました。
しかしギャンブル場が忙しくなって、そこで働く人たちは、
「今が稼ぎ時だ。24時間365日死ぬまで働け!」と言われて、
サービス残業しまくり、休みもとらせてもらえず、心も体も病気になってしまう人が続出しました。

賃金も上がりません。
なぜなら100万円ずつ、お客さんに配ってしまったからです。
それどころかギャンブルの賞金は上がったものの、
ギャンブル場で飲み食いするものはすべて値段が上がり、
しかも消費税が増税されて生活費はより苦しくなってしまいました。
この先、消費税は20%ぐらいにする予定とのこと。
消費税増税で100万円みんなに配った金を回収しようとそういう魂胆なのでした。

しかもそのうち、だんだんギャンブル場での取引が減ってしまいました。
1つはギャンブル場に参加していた外国人が少なくなってしまったこと。
儲けるだけ儲けて日本ギャンブル場を後にしてしまったことと、
外国人は米国ギャンブル場で今まで1000万円、無料でもらっていたのですが、
最近になって「もうお金はただであげない」(出口戦略)と、
米国ギャンブル場の支配人(FRB)が言い出したからでした。

そもそも日本ギャンブル場のお客さんは少子高齢化・人口減少で、
年々お客さんの数が減るばかり。
いくら金をバラまかれて短期的にギャンブル場(日本経済)が儲かったところで、
お客さんの数が減ってしまう以上、
ギャンブル場を拡大することもギャンブル場の職員を増やすことも、
ギャンブル場の職員の給料を増やすこともできません。

むしろ中国ギャンブル場やインドギャンブル場、アジアギャンブル場など、
すでに人口が多い国や、この先、人口が増える国で、
ギャンブル場を開いた方が儲かるチャンスがあります。
ギャンブル場で働く人たち(グローバル企業)の中には、
日本ギャンブル場で働くのをやめて、
お隣の国に行ってギャンブル場を始める人が、
年々増加していったのでした(国内空洞化、海外移転)。
こうしてますます日本ギャンブル場はさえない状況になってしまったのです。

日本ギャンブル場は、お客さんに100万円ずつ配った2年間ぐらい(量的緩和)は、
大変盛り上がって売り上げ(株価)も上がりましたが、
あっという間にまたもとの盛り上がらないギャンブル場になってしまい、
残ったのは配ったお金(国債)の借金だけ。

そのツケはギャンブル場のお客さん(企業・財界・高齢者・富裕層)にはいかず、
すべてギャンブル場で働く従業員の年金カット、社会保障費削減、消費税増税などにより、
まかなおうとしたのでした。

めでたし。めでたし。


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by kasakoblog | 2013-06-26 00:50 | 金融・経済・投資

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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