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猛暑で原発は必要?原発ゼロで電力供給余裕だった東電のデータ

死ぬほど暑い日が続いているが、熱中症で死んでしまう人もいるので、
暑さ対策にはぜひ気をつけていただきたいのだが、
まさか猛暑だからやっぱり原発再稼働しないと電気が足りないなんて、
まるでカルト教団の教祖が空中浮遊できると信じている、
アホな信者みたいなことは考えていないよね?

昨年2012年の夏も猛暑と言われた。
しかし東京電力管内は、福島原発6基および新潟の柏崎刈羽原発7基、
合計13基もの原発がまったく動いていなかった。
これまで東電管内の原発依存度は約30%もあった。
30%もの割合を占めていた原発がまったく動いていないのである。
しかし2012年7月・8月に、電力使用率97%以上の「非常に厳しい」レベルは1日もなく、
それどころか、電力使用率95%以上の「厳しい」レベルも1日もなかった。

それがこの結果である。
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猛暑の夏で原発ゼロなのに、
「厳しい」「非常に厳しい」は1日もない。
「やや厳しい」という90~95%の日が、
7月に4日間、8月に3日間あっただけだ。
猛暑の2か月間のうち、55日/62日は、
原発ゼロにもかかわらず90%未満の安定的だったのだ。

しかもいっておくがこのパーセンテージは、1日で最大のピークの時のものだ。
90%以上だった7日間にしても1日中ずっと90%以上だったわけではなく、
ほんの数時間、昼間の暑い時に記録した最高使用率に過ぎない。

では2012年9月はどうだっただろうか?
こちらも「厳しい」「非常に厳しい」は1日もない。
ただ「やや厳しい」という90~95%の日が9日間に増えている。
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しかしこれにはトリックがある。
9月はそんなに暑くないだろうと、
電気供給の分母自体を減らしているのだ。
例えば、9/30は使用率93%もの状況だが、
供給は3781万kWで、電力消費は3537万kW。
7月、8月のように電気はそんなに使わないだろうと、
供給自体を減らしているから使用率でみると上昇している日が多いのだが、
最大供給力に対する使用率ではないところがこの数字のミソだ。

つまり「電力不足だから原発が必要だ」と思っている人は、
さすがにいないと思うのだが、もし思っていたとしたら、まったくのデタラメだ。

「いや、我々は大変な目に合って節電している」という人も一部にはいるかもしれないが、
2030年までに日本の人口は約1000万人減ると予想されているのだから、
これから先、年を経るごとに節電の必要はなくなる。
よほど大量に移民を受け入れる政策をしない限り、
1000万人分の電気需要が消えてなくなるのだから。
製造業は節電で大変だという人がいるが、
国内人口の減少や日本人のバカ高い人件費などを考えたら、
この先もどんどん海外への工場移転は進むだろう。
原発を再稼働しなくても、太陽光発電をいっぱい作らなくても、
日本にいる限り、電力需要はこの先、急速に減っていくのである。
電力不足で原発再稼働必要だなんて冗談はさすがにもうやめてほしい。

ただ原発を動かさないと火力発電の燃料費が増えて、
電気料金の値上げが大変だという声があるが、これもまたおかしい話だ。

いま、世界で何が起きているか。
シェールガス革命でガスの供給が増えまくり、
シェールガス会社が倒産するほど、
ガスが低価格で提供できるような状況になっている。

原子力か太陽光かなんていう二者択一の議論がそもそもおかしいのであって、
欧米の発電については、低価格の天然ガスを使うか石炭を使うかが、
今、議論の中心になっている。
何も危険で割高な原発を使う必要もなく、
まだ未知数の太陽光に過度に頼る必要はない。
低価格の天然ガスを使って発電すればいいだけの話だ。

世界ではシェールガス革命で天然ガス価格が低迷しすぎて困っているのに、
なぜ日本だけが燃料費増加で悩んでいるのか。
それはアホみたいに高い値段で買わされているからだ。
昨年ひどい時にはアメリカの9倍もの値段で買わされているとの報道もあった。

アホみたいに割高な値段で買わされているのは、
原油価格に連動する価格で購入しているためだ。
天然ガス価格は低迷しているのに、原油価格が上昇していると、
ガスも割高な値段で買わねばならないという、
そんなことをしているから高いのだ。

でも電力会社は低価格で燃料を仕入れようなんて企業努力は一切しない。
だって燃料費が上がったら電気代に上乗せしちゃえばいいだけだから。
既得権益まみれの自由化されない電力業界を温存しているから、
世界に比べてバカ高い電気代を国民が支払わなければならない。

また天然ガスが高いのはパイプラインがなく、
輸送費がかかってしまうのだが、
ロシアのサハリには天然ガスがあるといわれ、
日本へのパイプライン計画もあったのだが、
あるエネルギーに詳しい学者によると、
その計画は何度も頓挫させられているという。
それは日本は国策として原発を推進するために、
天然ガスのパイプライン計画は原発権益に不都合だからというのだ。

この手の話はホントかウソかはわからないが、
電力会社や原発メーカーとズブズブの関係の政府が、
国民のためのエネルギー政策より、
既得権益重視の政策にわざと傾斜しているため、
原発事故が起きても他のオプションがとれないという悲劇をもたらしている。

こんなバカげた状況にもかかわらず、
この電力会社を守るために原発を再稼働させたい自民党が、
参議院選挙ではこのままでは圧勝してしまうだろう。
原発動かしても使用済み燃料の処理問題は解決していないのだから、
いずれ息詰まることも問題なのに、
原発再稼働派にこの問いにまともに答えられる人はいない。
まあ自民党が圧勝すれば原発建設と同じく、
どこか過疎の自治体に目をつけ、金でなびく地元政治家と住民を見つけて、
そこに札束で頬を叩いて、原発のゴミを押しつければいいと考えているのだろう。

そういえば、自民党の高市早苗政調会長は、
原発事故による死者はいないといったような発言をしたが、
福島原発事故時に事故対応した元所長の吉田昌郎さんが58歳の若さで亡くなった。
原発事故からわずか2年で、この若さでの死去である。
吉田さんの事故後からの被ばく線量は約70ミリシーベルトだが、
死んだのは原発事故と関係ないと東電は言い張っているようだ。
自民党も「死者はいない」とかいう政党だから、
どんなことで死んでも「原発事故による死者はいない」と今後も強弁し続けるだろう。

もし福島原発事故時に吉田氏が所長でなければ、
今よりはるかに事態は悪化していただろう。
しかし吉田氏は亡くなった。

猛暑で電力は足りているのに原発再稼働しないと、
電力が足りないとか電気料金が高いとか、
経済が発展しないとか問題のすりかえをされていることにも気づかず、
自民党が圧勝すると、原発は不要であっても次々と再稼働されるだろう。

でももう吉田氏はいない。
どこかの原発で事故が起きた時に、
電力会社の本社にもたてついて毅然とした対応ができる所長がいなければ、
また1つ、日本に死の町ができるだろう。

しかし原発事故が起きたことはたったの2年前なのに、
もう忘れ去られようとしている。

※ぜひ読んでほしい本「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」菅直人著
菅直人氏自体は好きではないが、
東日本が全滅していたかもしれない前首相の告白を重く受け取るべき。
http://kasakoblog.exblog.jp/19215975/

また吉田所長関連といえば、
「死の淵を見た男~吉田昌郎と福島第1原発の500日」という本があるが、
この本はあまりおすすめできない。
http://kasakoblog.exblog.jp/19404507/

被ばく死者がいないから原発再稼働しろという最低な自民党
http://kasakoblog.exblog.jp/20676540/

クーラーはガマンするな!その前にやるべき10のこと
http://kasakoblog.exblog.jp/18395776/

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by kasakoblog | 2013-07-09 22:20 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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