なんとレンタルになっていたので、借りてきてみた。
大絶賛できるかといったらそうでもないし、
残念ながら決して後味がいい映画とは言い難いものの、
でもやっぱりこの映画は日本人で今、日本に住んでいるなら、
見なければならないものだと思う。
あと原発再稼働やむなしとか思い込んでいる情弱な方は絶対見た方がいい。
かえってアレルギー反応を起こして、
原発反対派をバカにするかもしれないけれど、
ここに描かれている内容の多くは決して誇張ではなく、
わずか2年前に現実の日本社会で起きたことだと思うから。
2011年に福島原発事故が起き、
2年が過ぎても汚染水をどうにかしないと、
海に垂れ流していますよという、
とんでもないことがトップニュースにもならず、
平然とニュースの片隅に流れている中、
やっぱりもう一度、原発問題を考えなきゃならないわけで、
この映画のいいところは、福島事故が起きた後、
別の場所で原発事故が起きたという想定になっているところで、
別に原発は福島だけの問題じゃないってことを、
考えるきっかけになってほしい。
特に再稼働を容認してしまう目先の金しか考えない人間に。
人から聞くところによると、東日本大震災をきっかけに、
震災や原発をテーマにしたドキュメンタリー映画が、
供給過剰というぐらいに数多くつくられたが、
ほとんどの映画は苦戦したという。
ドキュメンタリーではないが、この「希望の国」のみが、
原発をテーマにした中ではかなり善戦しているという。
他の映画を見ていないのでなんともいえないが、
確かにこの「希望の国」は、133分もあって、
途中ややだれるところもないとはいえないが、
でも一挙に見れる惹きつける内容になっている。
世間ではお盆休み、夏休みのせいか、
会社員の方の休みが多いせいか、
多少、仕事以外の時間が作れるようになったので、
ここ最近、毎晩のように子供が寝静まると、
今年何度もロケに行って撮影した、
原発計画を止めた町の人たちのインタビュー動画を見て、
買ったばかりの動画編集ソフトAdobe Premiereと悪戦苦闘しながら、
映画「シロウオ~原発計画を断念させた町」の、
骨格らしくものを作ろうと大枠の編集を行っている。
ただなんせ映画制作に携わったこともなければ、
むちゃくちゃ映画好きなわけでもない。
とりあえずドキュメンタリー映画で参考になりそうなものを、
6本、借りてきて、編集の参考になればと思って見ている。
まさか「希望の国」がレンタルになっているとは思わず、
ドキュメンタリーではないが原発をテーマにした映画だったので、
借りてきて興味深く見た。
「希望の国」はいろいろ考えさせるという意味で、
素晴らしい映画だとは思うけど、
多分、原発推進派の情弱な人たちや、
福島から離れている西日本の人たちには、
劇画チックすぎて、「ほんとかよ、大げさな」と、
この内容が信用されないのではないかと思う。
そのような意味では、私が今作ろうとしている映画は、
和歌山県と徳島県の実在する人物に登場していただき、
福島原発事故が起きるはるか昔に、
原発は危険だから反対運動を行い、
実際に原発計画を阻止させた町の人の肉声なので、
映画編集の技巧的な面では稚拙かもしれないが、
映画という空想世界ではなく、
より身近に感じてくれるきっかけになるのではないかと期待している。
そんなわけで私が制作している原発をテーマにした映画は、
年内上映を目指してやっと編集らしき作業に先週から入っているが、
まずはこの映画「希望の国」は日本人なら見ておくべきだと思います。
今の日本の現実の問題として、
イデオロギーを超えて、多くの国民が幸せになるために、
今後原発をどうするべきなのか、考えるきっかけになるだろう。
先日、緊急地震速報の誤報があったものの、
最近になってまた東北沖近辺で地震が多発している。
また大きな地震が起きれば、砂上の楼閣に過ぎない福島原発が、
どんなことになるかもわからない。
その時、どこに逃げるべきなのか。
もう311の時のように国に騙されてはならないというのが、
まともな人の感覚だと思う。
でもじゃあどこに行けば安全なのかというと、これが実に難問だ。
単純に東日本が危険で西日本が安全だという人もいるが、
最近もまた中国によるPM2・5の大気汚染がひどいようで特に西日本はひどい。
ましてや西日本にある原発が再稼働されると、
避難した先もやばい可能性もある。
じゃあ海外に逃げるかというと、
海外で安全な場所があるかというとこれまたかなりの難問だ。
でも本当に日本がやばくなって、
一時的にでも海外に避難しなくてはならない事態は想定しておくべきで、
もしそうなったら、マレーシアかフィリピンあたりがいいのかなとか漠然と思っている。
マレーシアは行ったことはない。
フィリピンは昨年はじめて訪れたけど、意外によかった。
もちろん危険のない人生なんてないわけだけど、
でもどのリスクをとってもいいのか、
このリスクだけはとってはならないのか、
高いリスクでもそれに見合ったリターンがあるのかは考えるべきだ。
ましてや福島原発事故が起きて、未だ海に汚染水を垂れ流している状況の中で、
日本人なら真剣に原発リスクについて考えるべきだろう。
そんなわけで決して大絶賛するといった内容のものではないけれど、
いろんなことを考えるには十二分な映画なので、
「希望の国」をレンタルで見たらいいかと思います。
私の原発映画の方もがんばります。
多くの人に原発リスクについて考えるきっかけになればと。
<映画とは関係ないが、福島関連の過去の取材記事>
・原発20キロ圏内レポート~あなたの家や町が立入禁止になる恐怖
http://kasakoblog.exblog.jp/17660549/
・一生、家に帰れない帰宅難民インタビュー~原発の恐ろしさ~
http://kasakoblog.exblog.jp/17677403/
・福島避難民の告白「子供と一緒に暮らせるのが何より幸せ」~移住した山形で再会
http://kasakoblog.exblog.jp/19234554/
<あんまり更新してない映画ホームページ>
http://www.kasako.com/eiga1.html
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