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子供が実家への帰省をイヤがる親の3大質問

「まだ定職につかないのか?」
「結婚はまだか?」
「子供はまだか?」

帰省した子供に思わず
投げかけてしまうこの3つの言葉。
こんな言葉を投げかけるから、
次第に子供は実家に帰省しなくなる。
親によりつかなくなる。親と会話をしなくなる。
お盆休み時期になり、帰省する人も多いと思うが、
あなたのわが子は実家に帰ってきてますか?

親が子供を心配する気持ちはわかるが、
大人になった子供は
親の過剰な心配をうざいと思う。
うざいと思わないようなら逆に心配だ。
親離れできていないからだ。

この3つの質問が
なぜ子供からイヤがられるかというと、
子供にとっての幸せを願っての言葉ではないからだ。
ようは親にとっての世間体や
親自身の幸せを押しつけているに過ぎない。

「定職につかないのか?」
「まだアルバイトなのか?」
「また転職したのか?」
「いつまでそんな仕事をしてるのか?」

子供がイヤがる質問は仕事。
仕事内容にしても勤務形態にしても勤務先についても、
前近代的な親の価値観でしか判断していない。
だから子供はうざいと思う。

「定職につかないのか?」って、
おまえら老害が高給取っていつまでも引退しないから、
若者の就職にしわ寄せがきてるだけだろうとか、
内心、毒づいている子供もいるかもしれない。

そもそも正社員になったところで、
親の時代とは違い、
終身雇用も年功序列も昇進も望めず、
社員だからという責任と
長時間労働だけ押しつけられて、
計算してみりゃ、アルバイトの時給程度だったりする。
挙句の果てにブラック企業だったりなんかしたら、自分の命があやうい。

正社員になったところで、
いつまでも古い尺度で会社を判断する。
でも親の世代で名が通っている大企業が、
今後も成長企業であり続けるかどうかは大いに疑問だ。
むしろ親が推奨する大企業ほど、
古い価値観がはびこり、
右肩下がりになっている可能性もある。

だから仕事のことを言われると
カチンとくる子供が多いのだろう。
バイトで何が悪い?
中小企業で何が悪い?と。

子供がイヤがる第二の質問は結婚。
結婚はまだか?と心配するぐらいなら、
いい彼氏か彼女でも紹介してくれと思う。
まだかまだかとせかしているのは、
子供の幸せを願っているんじゃなく、
早く孫を見たいという自分のエゴだけだ。
もしくは「○○さん家のお子さんはまだ独身なんですって」
という周囲の冷たい視線から逃れたいだけだ。

また結婚を考えていても踏み切れない理由に、
金銭的なこともあるだろう。
高齢者の雇用を過保護に守るくせして、
そのツケを若者に押しつけるから、
正社員でも安定的な収入が見通せない。
結婚するなら家が欲しいが、不安定な経済環境の中で、
住宅ローンを組むことほど恐ろしいことはない。
だったら「家の資金を援助してやるから結婚しろ」
とでも言ったら、意外と結婚してくれるかもしれない。

また彼氏彼女はいるけど
互いに結婚する様々なリスクを負いたくなく、
別に同棲してればいいか、
みたいな話になりかねない。
そういえば、同棲してしまうと
結婚がしにくくなるという傾向があると、
結婚相談所で働いている人が話をしていた。

そして最も禁句なのが
3番目の「子供はまだか?」だ。
いくら親でもこれに深く傷つく人もいる。
親の世代みたいにあまり苦労なく、
子供がぽこぽこ生まれた時代とは違う。
女性の社会進出が大きな原因なのかもしれないが、
晩婚化により、子供ができにくくなり、
欲しいけど授からないという人は、
かつての時代よりはるかに多いのではないか。

ゴールがいつかわからない、
ゴールにたどりつけるかもわからない、
不妊治療に苦しむ人も多いのに、
自分が孫が見たいからって
「子供はまだか」というのは無神経な言葉だ。
ましてや親の世代の価値観には、
「子供が作れないのは能無しだ」
みたいな意識が強い。
そういう意識が言い方の節々に表れてしまう。
だから子供は実家に帰りたくなくなる。
もううんざりだ。
親の世間体のための人生じゃないんだと。

就職、結婚、出産。
この3大イベントへの強迫的催促から、
子供は就活、婚活、妊活に明け暮れる。

子供自身が大企業の正社員として働きたいとか、
結婚したいとか出産したいとか思っているならいいが、
時代環境が変わり、必ずしも就職、結婚、出産が、
幸せなものかどうかはわからなくなった。

だから生き方・働き方に
悩んでいる若者が多い。
こうした状況の中で
久しぶりに実家に帰ってきたと思ったら、
「仕事はどうだ?」「結婚まだか?」
「子供はまだか?」と催促されれば、
そりゃわざわざ時間とお金をかけて帰省なんかしたくねえ、
と思うのは仕方がない。

子供に対して、子供の幸せを考えるふりして、
実は単に親の価値観や
自分のエゴを押しつけているだけではないかと、
考え直してみてはどうだろうか?

ちなみに歯磨き粉やシャンプー、
洗剤、薬品などの製造しているライオンが、
なぜか「お盆とストレスに関する意識調査」
というのを発表している。
なぜライオンがそんな調査をしているのか見てみると、
恐ろしい三段論法に基づくものだった。

1:アンケート結果によると、
お盆の帰省で「子供はまだか」といった言葉や、
パートナーの実家への帰省で気を使い、
ストレスを感じる人が4割以上も!!!

2:こうした帰省へのストレスにより、
どこに身体の不調を感じるのか?
という誘導尋問的な質問では、
「胃が痛い」がなんと7割以上も!

3:ライオンが発売している
胃薬が売れていて人気なので、
ぜひお使いください。

自社の胃薬売るためのアンケートかい!

それはともかく、親のみなさん、
子供の幸せのふりを願って、
自分のエゴを子供に押しつけていないか、
お盆休みにあらためて考えたい。


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by kasakoblog | 2013-08-11 03:49 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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