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未来世代の不良債権リニア新幹線ゴリ押しでJR東海がJAL・東電の二の舞になる危険~すべては国民のツケに

リニア新幹線計画って、こんなに狂気な計画だとは思いもしなかった……。

リニア新幹線についてどう思うか?と聞かれて、
「何が何でも絶対に反対だ!」という人は少ないのではないか。
だって税金を使うわけではなくJR東海が全額負担するわけだし、
夢の超特急ができるなら一度くらいは乗ってみたいぐらいの感覚ではないか。
私もそうだった。

このため、
「来年から建設着工予定のリニア新幹線計画をなんとして止めたい。
しかし国民の関心はあまりに薄い。
ブログを拝見し、この問題についてぜひブログで書いてほしい。
現地を案内しますので」と、建設予定地の南アルプスそば、
長野県大鹿村に住む浮島仁子さんからメールをいただいた時、正直ぴんとは来なかった。
だから「取材はしますが、リニア反対という記事を書くとは限りませんよ」
と返信したのだが、それでもいいというので行ってきた。

ちなみにリニア新幹線建設にかかる費用は約9兆円。
来年から建設をはじめ、今から14年後の2027年に品川ー名古屋間開通。
今から32年後の2045年に品川ー大阪間が開通予定という計画だ。
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新宿から高速バスで諏訪湖を通り、駒ケ根を通り、飯田の手間。
松川インターで降りてそこから車で約1時間。
四方を山に囲まれた自然豊かなTHEニッポンの田舎といった大鹿村に到着。
春になると様々な花々が咲き乱れ、現代の桃源郷とも呼ばれる美しい村になるという。
人口は1100人あまり。
南アルプスの登山口があることから、登山客が多い。

浮島さんはトンネル建設予定地になると思わしき周辺を案内してくれた。
現場を見せることで反対理由が理解できるのではないかという狙いだろう。

「かさこさん、こんな狭い山道に、これから約10年、膨大なトンネル工事のために、
狭い山道である村民の生活道路にダンプが行きかうことになるんですよ。
怖くてこんなところに住めなくなってしまう。実質上、村人は住めなくなってしまう」
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「この村は中央構造線が南北に縦断しており、
周囲の山は脆弱な地質のため、大崩壊地や地すべりが起きている。
こんな危険な場所にトンネルを作ったら、さらに危険な場所になりかねない」
と、村を貫く小渋川沿いの山々を見て回り、
崩落、地滑りが起きている様子を度々、写真に撮ってほしいと言われた。

「リニア反対を訴えるには言葉だけでなく写真が重要。
私が撮影した写真では、こんなところにリニアを建設するのはおかしいということが伝わらない。
かさこさんが撮影してくれれば、多くの方に建設計画の無謀さを訴えられるのではないか」
との狙いもあって、私に依頼したという。

確かに地元住民にとっては死活問題だ。
桃源郷の村にダンプが行きかい、地滑りが起きている山で、
トンネル工事を10年もはじめるなんてとんでもないことだと。

でも、と思う。
日本社会全体の利益を考えた時に、
もし東京と大阪を短時間で結ぶ交通インフラが何が何でも必要ならば、
多少、小さな村が潰れてしまうことは致し方がない。
小さな村を潰さないことを最優先にしたら、
日本全国、どこにも道路や鉄道は作れなくなってしまう。
もちろん、先に住んでいた人を追い出すわけだから、
きちんとした補償をするなり、その事業の必要性を丁寧に説明することは欠かせない。

また地滑りが起きている山だからといって、
地下に掘るトンネルが危ないのかは、正直、私にはよくわからない。
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そもそも見せられた大崩落地の一つは、
1961年(昭和36年)に起きた集中豪雨によるものだ。50年以上も前の話だ。

確かにトンネルを掘るのは大環境破壊かもしれない。
でも私は環境保全至上主義者ではない。
そんなに環境が大事なら人間が死ぬしかない。
人間は多かれ少なかれ環境を壊して暮らしている。
すべてにおいて環境を最優先したら、人間は生活できなくなり、何も作れなくなってしまう。
リニアのトンネルが環境破壊なら、
道路のトンネルだって鉄道のトンネルだって環境破壊でやめるべきだろう。

重要なことは、人間に悪影響を与えない環境破壊をしないこと。
生態系が根本的に変わって人間が暮らせなくなってしまうような、
環境破壊をしないことではないか。
だから環境に取り返しのつかない破壊的な被害を与える原発は何が何でも反対だが、
CO2を多少出そうが火力発電所にまで反対はしない。
原発反対派の中には「火力発電所も環境破壊だ」というが、
だったら電気使わず生活しろよと言いたくなる。
多少の環境破壊になったとしても、致命的な環境破壊にはならず、
人間社会が便利になるなら、それに反対する理由はない。

だから私は地元の村人がかわいそうだから、
リニアはやめるべきだとはまったく思わない。
逆に村人の中にはリニア建設であぶく銭を稼げて喜んでいる人もいる。
二束三文の田畑が建設予定地の資材置き場になると高値で売れるとか、
工事関係者がこの先何年も宿泊して安泰だとか、
地元の建設業に大きな仕事が入ってくる可能性もあるだろう。
地元には「反対なんかして金儲けのジャマをするな!」という意見もあるだろう。

また環境破壊だからやめるべきだとも思わない。
例えば東海道新幹線だって、トンネルいっぱい作って環境破壊しているわけだが、
環境破壊しているから電車を止めろという人はいないだろう。
日本社会には欠かせないインフラだからだ。
もしリニアもそうであるなら、重大な環境破壊を起こさない限り、
何が何でも反対する必要はない。

でも浮島さんからリニア計画についていろんな話を聞き、
また橋山禮次郎著の「必要か、リニア新幹線」という本を読んだりすると、
今までたいした関心もなかったリニア建設だったが、
これは何が何でも反対しないとまずい代物ではないかと思えてきた。

その理由はズバリ、どうやっても必要性が見い出せず、
明らかにJR東海の収益悪化をもたらし、それが最終的には国民の負担になる不良事業だからだ。

はっきりいってリニア建設計画は狂っている。
例えるならJR東海が9兆円の借金をして、
万馬券の馬に全額賭けますといっているような話だ。
あまりにバカげていて建設する意味がわからない。

ただこのリニア計画がミソなのは、
税金ではなくJR東海が全額負担して事業を行うことだ。
国民の血税を使うわけじゃない。JR東海がやるんだからいいだろうと。

でも果たしてそうだろうか?
リニア計画がどっかのベンチャー企業がやるならともかく、
国民にとってなくてはならない生活の足を、
ほぼ独占的に保有している極めて公共性の高い鉄道会社がやるわけだ。
9兆円もかけてリニア作ったのに、
まったく採算が合わずに赤字になってしまえば、
その負担は通常のJR東海の運賃に上乗せされる形になる。
失敗が目に見えている大バクチをしたせいで、
そのツケは結局は国民に降りかかってくるのだ。

リニアが失敗してその会社が倒産するなら、国民には何の被害もない。
融資したアホな銀行が不良債権を抱え込むだけだ。
しかしそうではない。そのツケは国民の生活の足に上乗せされるのだ。

JALの破綻や東京電力の“破綻”と同じことだ。
ずさんな経営で、かけるべきところにお金をかけず、いい加減なところに金をかけ、
経営が悪化したら、そのツケは国民が背負わされる。
赤字経営になろうが破綻しようが、JALや東電は潰せない。
なぜなら代替手段がほとんどないからだ。
JR東海もそれと同じ。自社負担だからいいではないかでは済まされなくなる。

9兆円もかけてJR東海がリニアで建設費を回収できるとは思えない大きな理由は2つ。

1:そんなに速くない。
リニアは東京ー大阪間を67分で結ぶという。
東海道新幹線は138分。
2時間が1時間になると考えれば早いかもしれないが、
東海道新幹線のように在来線の乗り換えが便利な、地上にホームがあるわけではない。
地下奥深くにホームがある。
在来線からの乗り換えで、東京、大阪ともに、
地下ホームの移動までに10分ずつかかったとしたら、
乗っている時間が1時間でもそれにプラス20分もかかることになる。

まして所要時間が短かったとしても、
現在の東海道新幹線並みの本数の多さがあるのかどうか。
例えば30分に1本しかないなら、所要時間が短くても待ち時間がかかってしまい、
トータルで見たら本数の多い東海道新幹線とたいして変わりないなんて話になりかねない。

リニアは時速500キロだが、2010年に中国の新幹線がテスト走行で時速486kmを記録した。
もちろん実際に486kmで走るわけにはいかないにしても、
リニアが開通するまでに約30年間もあるわけで、
その間に東海道新幹線の技術が進歩し、リニア並みの67分とまでいかないまでも、
現状から相当短縮されている可能性もある。

リニアが地上駅で大阪まで30分で行きます!
というなら、それはすごいことかもしれないが、
東海道新幹線の時間も短縮されることが予想される中、
とても「夢の超特急」というイメージからはかけ離れた代物になる可能性が高い。
※ちなみに上海でリニアに乗ったことはあるが、
乗ってしまうと新幹線とあまり変わりはないという印象で、
リニアに乗って何か特別な感動を抱いたことはなかった。

だいたい速さを訴えるのなら、中間駅など一切いらないはずだが、
ああだこうだいわれて結局作るハメになった。
名古屋と大阪を最短時間で結ぶための交通手段なのであって、
過疎地域の通過地点に駅など必要ないのに、
自治体との関係で妥協せざるを得なくなり、
中間駅を作るために余計なコストがかかるだけでなく、
中間駅に停車するダイヤも組み込めば、
ノンストップで行く本数が少なくなってしまう。
本末転倒な話だ。

2:需要がない。採算が合わない。
そして何よりも9兆円もかけて作っても、
到底需要があるとは思えないことだ。

第一に、最も競合するのは東海道新幹線。
自社の収益源から客を奪うだけでは、
当然、莫大な借金をしてコストをかけた金は回収できない。

そもそも大阪開業する2045年には、
現在の人口から約2600万人減ると予想されている。
(約1億2800万人→約1億200万人)
さらにその後は1億人を割り、2060年には約8700万人になると予想されている。
今ならまだしも、30年後、人口が今より激減した時代に、
やっと完成するような代物に9兆円もかけて代金回収できるのか。
例えば、富士山が見える絶景路線で、
外国人観光客がいっぱいになるとかいうならともかく、
ほとんどが地下で、車窓の楽しみはまったくない。暗黒車窓列車だ。

また30年後の社会を考えると、
通信技術の発達で今よりさらに出張需要が減っている可能性が高い。
わざわざビジネスマンが大阪や東京を往復しなくても、
30年後はネットや情報機器の発達により、
たいがいのことが移動せずに済んでしまう可能性もある。

需要激減が予想されるのに、なぜ9兆円も大借金して、
驚くほど速くはないリニアを作らなければならないのか、
まったく理解ができない。

一応、名目上は、東海道新幹線が老朽化しているから、
改修するためにバイパス路線としてリニアを作るという。
しかし改修が必要なら大阪開業が30年後では手遅れだろうし、
わざわざ途中駅で下車の需要もない、コストのかかるリニアを作る意味がわからない。
9兆円も借金できるなら、今から早急に改修工事すればいいじゃないか。
30年後にリニアができてからでは遅すぎる。

しかもリニア新幹線を動かすには、在来新幹線より3倍の電力が必要だという。
新技術で在来新幹線より電力が1/3で済むというメリットがあり、
311以降の日本のエネルギー事情を考えても必要なものです、
というならともかく、完全に時代に逆行している。
311が起きた今、わざわざ3倍もの電力を浪費する交通手段を、
なぜバカ高いコストをかけて作らなければならないのか。

また東海大地震が起きた時のための代替手段という目的もあるらしいが、
現状の東海道新幹線の地下にリニアを作って、
地震や津波被害があっても、東海地方の被災地に行くこともでき、
東京と大阪を結ぶ路線を確保するというならともかく、
山間部の迂回ルートを作っても被災地救援には行けない。
東海道新幹線が被災しても大阪に行けるかもしれないが、
別にリニアである必要はなく、飛行機だっていいわけだ。
ましてや電力を3倍も食うリニアが、
東海大地震が起きて、東海地方の発電所が被災した時に動かせるのかは疑問だ。
そもそも活断層を走るリニアだって被災しかねない。

・・・・・
ちなみにこの狂った計画に反対しているのは、
環境保全至上主義団体や、かわいそうな地元住民だけではない。
JR東海の労働組合では、ホームページに『NO!リニア』というコーナーを作り、
2009年10月から毎週のように、リニア反対の意見を発信し、
2013年8月23日までに67個の意見がPDFでネットにアップしている。

働く人にとってはとんでもない計画だろう。
会社が大借金して万馬券を買うと言っているのだから、
経営が悪化すれば自分たちの給与や立場があやうくなる。
危機感を覚えるのは当然だろう。

環境がどうのとか村がなくなるとかいう以前に、
極めて国民の生活に密着した公共性の高い事業を行っている企業が、
必然性のない事業に兆円単位で投資をしようとしている。
それが失敗すれば、最終的には国民の負担になる。
借金大国、増税大国ニッポンに、大手ゼネコンのためなのか知らないが、
また1つ負の遺産を未来世代に嫌がらせのように押しつけようという話だ。

これに加えて電磁波が危ないとか、
トンネル工事で出る膨大な残土をどうするかもよく決めていないとか、
トラブルがあった時に地下深部から乗客はどうやって脱出するのかとか、
活断層を横断して大丈夫なのかとか、ありとあらゆる問題がある。

問題があっても必要性があればやればいいが、必要性があるとは到底思えない。
どんなものでもリスクはある。
リスクがあるからやるなといっているのではなく、
リニア計画に付随する様々なリスクを負ってまで建設するリターンがあるとは言い難い。
そのリスクを一民間企業だけが全責任を負い、
失敗しても国民に迷惑をかけないのならいいが、
JALや東電と同じくどれだけずさんな経営をしたとしても、
他に重要なインフラを担っているから、潰すことはできず、
最終的にはリニアの失敗は、国民に価格が転嫁されるか、
税金で救済されるかのいずれかになる。

リニア計画はあまりにも狂気の沙汰だ。
にもかかわらず何が何でも建設せねばとゴリ押ししているJR東海は、
採算が合わないにもかかわらず、リニア計画を猛進させるのは、
政治的な圧力があるからなのか建設業との裏取引でもあるのだろうか?

結局、リニアも原発やダムと同じく、
必要があるかではなく、国民のためになるかではなく、
失敗した時のコストや事故というリスクをすべて国民に押し付けて、
計画したら絶対に見直しやストップはせず、
政治的な理由から推し進めてしまえというまがい物としか思えない。

一体、日本の狂気な行動は何が原動力になっているのだろうか。
そりゃいくら増税し続けても、借金が増える一方に決まっている。
誰か何のためにこのリニアをゴリ押ししているのだろうか。

いい加減な需要予測で特定の人間だけが儲かる目的のために、
採算性のない事業に突っ込み、最終的にすべてのツケは国民が負わされるという、
詐欺投資話みたいな事業をゴリ押しする日本の慣習はもういい加減やめるべき。
やるならハンをついた人間に失敗した時のツケをすべて負わせる仕組みに改めるべきだと思う。

・JR東海労働組合『NO!リニア』
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by kasakoblog | 2013-08-26 01:35 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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