かつての原発予定地そばの海で小出裕章先生が泳いでる!
2013年 08月 28日
原発の危険性を訴え続けている、
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生が、
毎年夏になると泳ぎにくる海とは、なんとかつての原発予定地!
今年も泳ぎに来るというので、その姿を写そうと、
今日は和歌山県日高町まで取材に来た。
「小出先生は泳ぐのが好きで、かなり沖まで泳いでいくんですよ。
そう、ちょうど日高原発予定地だった場所ぐらいまで」と教えてくれたのは、
和歌山日高原発予定地からわずか800mの場所に住む、漁師で民宿経営の濱一己さん。
濱さんは日高原発計画が持ち上がった際、
反対運動の中心的人物となり、原発を町から追い出した立役者的存在だ。
今年、映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」の撮影のため、
1月、3月、6月に濱さんに取材したのだが、毎年8月になると濱さんの民宿に、
小出先生をはじめ、京都大学原子炉実験所の先生方が、
夏休みと勉強会を兼ねてやってくるという。
これはぜひ撮影したい。
だってここに原発があったら絶対に泳げない場所。
原発を阻止したからこそ、この海で毎年泳げるのだ。
しかも原発反対の小出先生が泳ぐなんて。
小出先生には3月に京都大学原子炉実験所で取材した。
ちなみに実験所は京都にあるのではなく、関西空港のすぐそばにある。
小出先生は和歌山日高原発の反対運動にも加わった。
「私の職場から最も近い原発予定地だった」というように、
実験所から日高原発予定地まで約40㎞ほどの距離だ。
今日は濱さんの民宿では、京都大学原子炉実験所助教の今中哲二先生の話があった。
今中先生がこんな話をしていたのが印象的だった。
「私はチェルノブイリ事故が起きて以来、調査を続け、
日本でもいつか必ず同様の事故が起きる危険があると訴え続けてきた。
それが2011年に福島で本当に起きてしまった。
危険を訴えてきたのに、日本で事故が起きてしまって非常に無念だ。
でも福島原発事故が起きて、チェルノブイリは所詮他人事だったのではないかと感じた」
日本でも原発事故が起きると警告していた専門家ですら、
外国での事故は日本とは関係ないし、
日本でまさかここまで深刻な事故が起きるとはという想いもあったのではないか。
そのまさかが今起きていて、2年たっても汚染水すらまともに管理できないずさんさだ。
そしてこんな状況にもかかわらず、イカサマ電力会社の体質が温存されたまま、
次々と原発が再稼働されようとしている。
福島原発事故が起きるはるか昔に、
自然の豊かさこそ何よりの宝と感じた住民がいたおかげで、
和歌山に原発は一基もできずに済んだ。
原発反対の象徴的存在ともいえる小出先生が、
反対を勝ち得たこの場所で、毎年、泳ぎを楽しんでいる。
きっと多くの日本人は未だに、
福島の事故はチェルノブイリの事故と同じぐらい、
「どこか遠くで起こったかわいそうな出来事」ぐらいにしか思っておらず、
「福島はかわいそうだけど、うちらには関係ない」と他人事だと思っているのではないか。
しかし放射能には県境も国境も関係ない。
海も空気も大地も、人間の線引きなど関係なく、
どこまでもどこまでも汚染を続けていく。
原発なしで猛暑になると電力不足になると脅されたが、
それもデタラメだったことがわかった今、改めて原発再稼働を考え直したい。
原発の危険なんて福島の事故が起きたから明らかになった話ではない。
もう30年以上も前に事故が起きることを予想し、
何が何でも反対していた人たちがいっぱいいたことを忘れてはならない。
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・自立できない人間や町が原発に賛成する~小出裕章氏インタビュー(2013年3月24日)
http://kasakoblog.exblog.jp/19993956/
・30年以上も前に原発の危険を感じ、原発計画を中止させた場所が34もあった
http://kasakoblog.exblog.jp/20988901/
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