人を信じる・信じない~海外旅行の鉄則は相手から話しかけてきた人間は絶対に信用しない
2013年 09月 15日



という話を以前、ブログで書いた。
いくらなんでも、それはあまりにも人を信用しなさすぎではないか、という意見もあったが、
モロッコに来て、しみじみ自分で書いたこの言葉の意味をかみしめている。
やっぱりこの鉄則は間違いない。
写真を撮ってないのに「俺を撮っただろ、金をくれ」とか、道をたずねたら金をくれとか、
絨毯やスパイスを無理やりにでも買わせようとする人たちなど、
イヤな思いをするのは必ずと言っていいほど、相手から話しかけてきたパターン。
特に「コンニチワ!」「トモダチ!」「見るだけ!」など、日本語使いはまず間違いなく金目当てだ。
当たり前の話だけど、海外から見れば日本人観光客なんて、
簡単に騙して金儲けできるカモネギにしか見られれていない。
でも自分から話しかけた場合、悪い人はまずいない。
ほとんどがとってもいい人で、この上もなく親切にしてくれる。
マラケシュで予約したホテルの場所がわかりずらく困っていた時のこと。
何度となく迷路のような道を歩いていると
「広場はそっちじゃない!こっちが広場だ。案内してやる」と声をかけてきた人がいた。
バカ野郎、ホテルを探してるんであって、広場に行きたいんじゃない。
広場の場所はわかってるんだよと思って無視していると、
「ファックユー!」といきなり罵声を浴びせてきた。
なんだこいつ?!「てめえ、死ね、ボケ、カス!」と日本語で応酬したりした。
観光地で相手から話しかけてくる人間にほんとろくな人間はいない。
でもそのすぐそばで、観光客向けではない店の人に、
ホテルの場所を聞いたら、とても親切に教えてくれた。
もちろん、場所を教えたからといって「金をくれ」とは言わない。
自分から話しかけた現地の人には何度となく親切にしてもらったが、
彼らはむしろ教えた後に、「旅人のお役に立てることができればこの上のない幸せです」
といったジェスチャーをして、笑顔で見送ってくれる。
モロッコの観光地フェズで声を掛けられ、道案内をしてもらい、
当初の値段交渉とは違う5倍の値段をふっかけてきた輩との猛ゲンカがあって以来、
「相手から話しかけてきた人間は絶対に信用しない」という思いを強くし、
それ以降のモロッコ旅行では、相手から話しかけてくる人間は徹底して無視するようにしている。
フェズでの一件がある前にはどこかで脇が甘いところがあった。
「もしかしたらこの人は単なる親切で話しかけてくれてるだけじゃないか」と。
でも有名観光地でカメラぶら下げ、旅行客丸出し、
日本人とすぐわかってしまう私にそんなことがあるわけがない。
人を信じたい気持ちがあっても、相手からどう見られているのか、冷静に考えるべきだ。
相手には金づるにしか見えていないことをしっかり認識しない方が悪いということを、
久々の旅行で思い出した。
私なんかはまだ男性だから金銭トラブルだけで済むからいいが、これが女性旅行客だったら大変だ。
外国人旅行客は性欲を満たせる絶好の対象と見ている人も多い。
そういうトラブルもあとをたたないが、
海外で相手から話しかけてきた人は絶対に信用しないという原則を貫けば、
まず間違いなくこうしたトラブルなく、楽しい旅行ができるだろう。
人を信じる、信じない。
旅行に限った話ではなく、日常の生活の中で人に裏切られたり、人に傷けられたりもする。
でも「信じるのに裏切られたなんてひどい」というのは、自分に人を見極めるだけの力がなかった証拠。
脇が甘かっただけの話。
最終的に信じるのは自分一人。
だって人は所詮、赤の他人なんだから。
誰だって自分のために行動している。
そこを勘違いして「信じたのに裏切られた」というのは違う。
サラ金で働いていた時にまず教えられたのは性悪説だった。
人を信じるな。金が絡むと人は平気でうそをつくし、どんなあくどいこともする。
金を貸すということは返ってこない可能性もあるわけで、
返ってこなかったら自分が大損してしまう。
だからまず人を疑い、言葉を疑い、言っていることが正しいか、
自分の目で耳で足で確認する。
海外旅行も基本は性悪説の方がトラブルに巻き込まれにくい。
海外旅行がおもしろいのは人生を凝縮して見せてくれるからだと思う。
だから旅はやめられない。
こいつを信じるか、信じないか。
すべては自分の眼力次第。
フェスでのトラブルがある前、メクネスでは、小さな町だったこともあり、
またトラブル前だったので、率先して現地の人に声をかけて写真を撮っていた。





相手から話しかける人間にろくな輩はいないモロッコだったが、
自分から話しかけた人の多くはとっても親切なモロッコ人ばかりだった。
でもフェズでの一件があってから、マラケシュでは人に声をかけずらくなった。
声をかけて金をとられるんじゃないかとか、
何か売り付けられるんじゃないかとか警戒心が増したせいだ。
で、猫は人を騙さないと思って、街中にいる猫を撮ることが多くなった(笑)。

だから誰が信用できそうか、ものすごく吟味する。
とはいえモロッコはこれまで旅行した中でもとても楽しい場所だった。
ぜひ機会があったら行ってみるといいと思います。
月曜日の夜、日本に帰国します。
・北京でまんまと騙されてしまった話~海外旅行の鉄則は相手から話しかけてくる人は基本無視
http://kasakoblog.exblog.jp/18663524/
・英語が通じないモロッコ人とGoogle翻訳で話す時代
http://kasakoblog.exblog.jp/21068481/
・世界最大のラビリンス・フェズのなめし革染色職人作業場の写真撮影バトル
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