山崎豊子作品おすすめ本6冊
2013年 09月 30日
もしまだ本を読んでいない方がいたら、ぜひ読んでみることをおすすめします。
特にドラマ半沢直樹をおもしろかったと感じた人は合うはず。
ただ山崎豊子作品の難点は、
・かなり分量が多く、前半がややだるい
・古い時代のものを扱っているケースが大半
ということはあるものの、
・中盤からおもしろくなってくる
・古い時代の話でも現代に通じる人間ドラマがある
という点でおもしろいと思います。
全作品を読んだわけではありませんが、
私の読んだ中でおすすめ順。
1:白い巨塔
絶対におもしろいです。おすすめです。ぜひ読んでください。
こんな最高の書を今まで読んでこなかった自分自身が恥ずかしくなるぐらいおもしろい本です。
舞台は医療現場ではあるけれど、病院、医療業界の腐敗を描いたものというより、
こうした業界の中で苦悩と葛藤を抱えながら、人としてどう生きていくかという、
人間ドラマが描かれた小説なのでおもしろいと思います。
・白い巨塔
2:不毛地帯
大変すばらしい!大変おもしろい!山崎豊子は外さない!
ほんと、すばらしいです。
文庫本で600ページ×4冊でしたが、寝る間も惜しんで一挙に読みました。
前半は、第2次世界大戦でシベリア抑留になった日本人の話。
後半は、11年シベリアに抑留していた元軍人が、商社に勤め、活躍し、苦悩する話。
これだけ読むと、すごく重苦しいテーマの感じがするけど、
そんなに重苦しさを気にせず読めると思います。
・不毛地帯
3:沈まぬ太陽
起こるべくして起こった大惨事、日航ジャンボ機墜落事故をテーマにした話。
日本企業がいかに腐っているか。
今、読んでも根本的な日本社会の体質は変わっていないように思えてくる。
・沈まぬ太陽
4:二つの祖国
文庫本で三巻あり、テーマも重いだけに、
なかなか買ってから本を読み始めることができなかった。
しかし、読み始めてしばらくたつと「おもしろくて」とまらなくなった。
「おもしろい」というのは非常にいろいろなことを考えさせられるという意味。
ほんと、山崎豊子はすごいと思うし、この本も実に素晴らしいと思う。
戦争の悲惨さ、戦勝国の一方的正義、そして許しがたい原爆。
今、戦争にまい進しかねないあやうい風潮があるだけに、
戦争の悲惨さを考える上でぜひ読んでおきたい本。
・二つの祖国
5:華麗なる一族
「白い巨塔」より専門的な話は少なく、
政・官・財の恐ろしいまでの癒着と計略とおぞましさを垣間見れる、
非常に読みやすくておもしろい本。
ただそれだけに「善悪」がはっきりしているので、
「白い巨塔」のような奥深さはないのはやや物足りない点。
でもおもしろくておすすめできる小説です。
・華麗なる一族
6:仮装集団
「労働者のための音楽団体」をめぐる話なので、
時代的には今から読むと遠い過去の話ではあるが、
ここに書かれていることは日本社会の組織論として、
今でも通ずるものがあり、非常におもしろい。
日本社会の組織の中で翻弄され、また活躍する一介の人間ドラマとしては傑作です。
・仮装集団
今、読んでいる本がつまらないなら、すぐに読むのをやめて、
ここに取り上げたようなおもしろい山崎豊子作品を読むことをおすすめします。
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