観光宿がチェックアウト10時は早すぎると思う件
2013年 10月 12日
翌日チェックアウト10時って早すぎないか?と感じることが多い。
3連休で小旅行に出掛ける方も多いのではないか。
私は1歳の子連れで連休前の金曜日1泊、熱海に泊まった。
結構いい宿泊料金するけど、人気の宿で、満室になっていることも多い、
星野リゾートのリゾナーレ熱海というホテルに泊まったんだけど、
チェックアウトが12時っていうのがすごくありがたかった。
でも観光地の宿は10時チェックアウトがほとんど。
ビジネスホテルならそれでいいのかもしれないけど、
のんびり温泉宿に泊まりにきたとか、いい旅館でゆっくり過ごしたいとか、
普段の疲れを癒し、観光地なり温泉地なりで、
くつろぎたいと思っているお客さんが多いだろうに、
翌日朝10時チェックアウトっていったら、
朝もそんなにゆっくり寝てられないし、旅館でゆっくりすることもできない。
むしろ旅行に行ったけど、長い移動時間とあわただしいスケジュールで、
かえって疲れたなんて感じたら本末転倒だ。
だから旅行なんて疲れるだけだしいいか、なんて思う人も多いのかもしれない。
いや宿側の事情を考えればね、早めの時間にチェックアウトを設定し、
早く泊り客を“追い出したい”という気持ちはわかる。
夜は夕食の準備、片付けで遅くまで働かなければならないし、
朝はまた朝食の準備と片付け。
その後、部屋を清掃し、次に来るお客さんに備えなければならないと考えたら、
できるだけ2日目の客の滞在時間を短くさせて追い出した方が効率的だ。
でもそれのどこが「おもてなし」なのだろうか。
そのどこが「くつろぎの宿」なのだろうか。
自分たちの事情でスケジュールを優先させて、
客のことを考えない観光宿の10時チェックアウトの常識って、
はっきりいっておかしいと思う。
最近では客のことを考えた宿が増えてきたのか、
10時チェックアウトではなく、もう少し遅くまでいれる宿も増えてきた。
でもやっぱり10時が多い。
今、地方の観光地や温泉地に行くと、結構潰れている宿泊施設が目立つ。
最近は中国人客バブルで潤っている観光地で、
中国人対応できる宿であれば一命を取りとめているところもあるが、
おおむね競争が激しくて厳しい状況なんじゃないか。
価格のたたきあいをしても限界があるし、
安くしたことでかえって悪印象を与えれば、
今までのように、その客が二度と来ないだけでは済まされず、
宿泊サイトの口コミなどで低評価がつけられ、余計苦しい状況に追い込まれたりもする。
そんな時、1つの差別化要因として、
チェックアウトを長くするというのを検討してもいいんじゃないか。
都心の人が日々仕事で疲れて、仕事が忙しくてあんまり遠出はできないけど、
1泊2日で温泉宿でのんびりしたいと思っている客に、
まるで平日と変わらず出勤させるように10時に追い出すなんてことさせず、
翌日もゆっくり寝てもらって、遅い朝食をとり、
朝、温泉にでも入ってもらい、天気がよければ、
付近の散策なんかして帰ってもらうなんて居心地の良さを、
チェックアウトを遅くすることで提供したらどうか。
もちろん遅くすることでコストがかかるのであれば、
価格に上乗せすればいいだろうし、
従業員のやりくりが難しいのであれば、
予約時にチェックアウト時間を聞いておくとか、工夫の余地はあるだろう。
宿側の事情で客のニーズを無視して、10時にチェックアウトにすることが、
業界の常識だから当たり前であって、遅くするなんてあり得ない、
仕方がないと考えていること自体、客商売として根本的に間違っているように思う。
そんなんで、心からのおもてなしができるのか?
ぜひ観光地や温泉地のある宿泊施設は、
チェックアウト時間の見直しをしてほしい。
実際に泊まった客にアンケートをとってみてもいいし。
それにしても観光業も両極端な二極化が進んでいるように思う。
不景気だとかそこの観光地がさびれていようとも、
そんなの関係なく、客の望むサービスをできる限り実現しているところは、
多少、値段が高くても客がいっぱい入って盛況なのに、
そのすぐ近くの宿は経済環境や立地条件も同じなのに、
宿泊施設側の事情ばかりを押しつけているから、
客があまり入らず、厳しい経営状況に陥っていたりする。
業界の常識は世間の非常識。
自分が客だったらどうしてほしいかって、
真剣に考えてサービスの仕方を変えれば、
厳しい経済状況であっても業績を改善するチャンスは十分にあると思う。
特に日本のように業界の常識があまりにも世間の常識とかけ離れている国では、
それだけビジネスチャンスは多いはず。
いやー、でもほんと12時チェックアウトって今回体験したら、
家族旅行とかカップルの旅行とかならとってもいいと思います。
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