台風だろうが通常出社を強要する日本社会の玉砕バンザイ意識
2013年 10月 16日
相変わらず、社員の安全は無視、仕事の能率も無視、
まるでバカの一つ覚えのごとく、日本企業は通常通りの出社を社員に強要するのだろうか?
リスクマネジメントがしっかりできていて、
社員のことを大切にし、仕事の効率を考えている、
有能な経営者や上司がいる会社なら、
1:台風の最中に社員を通常出社させない
もしくは、
2:台風の前日に社員を付近のホテルに泊まらせるなどして、
台風当日の仕事対応にあたる
のどちらかを選択するだろうが、
さて、あなたの会社はどちらでもなく、
台風だろうが出社時間も帰社時間も変わらぬ、
無能な経営者や上司しかいない会社だろうか?
いつも不思議に思う。
台風が来ているというのに、なぜ通常出社を強要するのだろうか?
台風が来ているというのに、なぜ通常出社をしようとするのだろうか?
台風が来れば当然、交通機関は乱れるわけで、
いつも通りの時間に出たら、間に合うわけはない。
台風だからと10分、20分早く出るのも何の気休めにもならない。
台風が来る時間帯によっては1時間、2時間前に出ても、
会社に定刻通り到着できるかどうかも危うい。
ところが自然災害リスクを軽視した多くの会社は、
臨機応変な対応をせず、台風だろうが大地震だろうが原発爆発しようが、
何のお知らせもなく、通常通りの出社を強要する。
それに何の疑問も抱かないサラリーマンは、
会社の言われた通り、台風だろうが、定時に到着するよう出発する。
ここで大事なことは定時に着くことではない。
鉄道会社から遅延証明をもらえれば、それでいい。
「台風なのに会社に来ました!」ということが重要であって、
時間に間に合う、間に合わないはほとんど関係ないし、
台風の最中、社会が混乱している状況の中で、
どれだけの仕事の成果を上げたかなど関係なく、
台風で外出もできず、アポイントも流れ、取引先とも連絡がつきにくく、
社内で台風情報をニュースサイトでちらちら見ていたとしても、会社に来ることが重要なのだ。
なんて無能な会社!
なんて無駄な社会!
台風の時は交通機関が乱れて、多くの人が外出を控えたり、
通常通り出社できなかったりする。
そんな最中に会社に来ることが重要なのだろうか?
それも台風で大幅に遅れた電車に無理やり乗り、
大雨に濡れて出社することが。
仕事することが仕事なのではなく、
出社することが仕事だと思っているからではないか。
台風が来るんだから、台風が来る半日なり1日なり、家で仕事はできないのか?
スマホもパソコンもあれば大概のことはできるのではないか?
いや、どうしても会社に行かなければならないというなら、
台風の最中に通勤するんじゃなく、
台風が来るうんと前、例えば前日とかに、
会社に泊まり込むなり、会社そばのホテルに泊まるなりして、
台風の影響で出社できずに仕事ができないといったことを回避するはずだ。
それをしないということは、
それほど仕事を重要だと思っていない証拠ではないか。
台風だろうが何が何でも仕事をしなければ困ってしまう職種なら、
台風当日に遅れることがわかっているのに、のこのこ出社したりなんかしない。
本当に重要な仕事なら遅延証明なんて免罪符は何の役にも立たない。
「どうして台風が来ることがわかっているのに、前日から待機していなかったんだ!」
という話になるのが当たり前だろう。
遅延証明で許されるということは、はっきりいえば、
別にわざわざ台風の最中、定時出社する必要はないということだ。
また無理に台風時に出社する人が減れば、事故なども少なくなる。
警察や消防、病院、鉄道会社に迷惑をかけないためにも、
家でできるなら家で仕事をすればよし、
時間や日にちをずらせるならずらせばよし、
どうしても仕事しなければならないのなら、前日から泊まればいい。
無理に出社し人災を増やすのはできる限りやめたい。
日本社会は意味のないことでも犬死がわかっていることでも、
玉砕することに意義があると思っている節がある。
戦争に勝つことが目的ではなく、
国のために勇気を持って玉砕することが英雄だとか、
冷静な状況判断をして、まず非常ボタンを押して踏切事故に対応するのではなく、
いきなり踏切に飛び込んで死んだ人がえらいみたいな。
それと同じで、その日に仕事でどんな成果を上げたのかではなく、
台風だろうが会社に来ましたという出社することだけが最大の目的となり、
効率よく自宅で仕事をして、台風が去ってから会社に来るとか、
そういうのは評価されない。
バカじゃないかと思う。
でもさすがにこの愚かさ加減に気づいたのか、
2012年4月、台風並みの暴風が来ることが予想されていた時には、
早めに社員を帰す企業もあった。
ところがだ。
12時ぐらいに早めに帰らせた会社の社員は、
暴風の影響を受けず、すんなり帰れたのに、
中途半端に15時か16時ぐらいに帰らせた会社の社員は、
見事に暴風が吹き始める時間帯と重なってしまい、
早く帰社したのに、自然災害リスク直撃で、
電車が何時間も動かず、むしろ大変なめにあったという、
笑うに笑えない話があった。
ならば暴風がやむ21時か22時まで会社に待機させた方が、
賢い判断だったということがあった。
こうした教訓は生きるのだろうか?
自然災害をなめすぎではないか。
というか台風が来てるなら、出社時間変えればいい。
なぜそんなことすらできないのか。
もちろん今の段階では予報に過ぎず、台風がそれるかもしれないが、
直撃したら大変なことになり、社員は通常通り出社できないことは目に見えている。
遅れた電車に台風の最中、長時間通勤させて、
仕事の能率が上がるとは到底思えない。
ぜひ有能な会社の経営者や上司は、
1:台風の最中に社員を通常出社させない
もしくは、
2:台風の前日に社員を付近のホテルに泊まらせるなどして、
台風当日の仕事対応にあたる、のどちらかを選択してほしい。
なんか日本中が玉砕バンザイ意識だよね、未だに。
このアホな玉砕意識に歯止めをかけるには、
鉄道会社が台風の前日に「明日の午前中は運行しません!」
とか宣言するしか方法はないと思う。
それと台風の時に雨が降るか降らないかだけを気にしているのはバカだから。
雨が問題なんじゃない。
風が強いことが問題。
晴れているから大丈夫とか、雨が弱いから大丈夫とか、
そういうことではないんだから。
社会人なら強風リスクについてきちんと知っておきたい。
・晴れでも風速に注意しよう!
http://kasakoblog.exblog.jp/10120187/
・店で働いている人は風速予報をチェックして欲しい件
http://kasakoblog.exblog.jp/19934644/
・台風並みの暴風なのに出社?昨年の過ちを繰り返すな(2012/4/2)
http://kasakoblog.exblog.jp/17669250/
・台風なのに社員を出社させた企業はバカだ~帰宅難民は人災(2011/9/22)
http://kasakoblog.exblog.jp/15532906/
・台風で出社するバカ(2009/10/8)
http://kasakoblog.exblog.jp/11318327/
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