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フリーランスになって挫折した時の話

フリーになったのにこんなんじゃ食えない。
ギャラは安いし、仕事はつまらない。というか仕事はほとんどない。
これならバイトした方がましかも…・・・。

今から10年以上の前のこと。
私が27歳の時の話。
私は「トラベルライターになる!」「フリーのライターになる!」という当時の夢に邁進し、
サラ金会社から転職した編集プロダクションを2年で辞め、フリーランスになった。
サラ金から編プロに転職できたのは、私が面接で、「3年でフリーになる」と宣言したからだ。
有言実行どころか1年も早くフリーになり、
私は夢が1年も早く前倒しで叶ったと有頂天になっていた。
しかもフリーになっていきなり海外取材の仕事もあり、まさに夢は実現したかに思えた。

しかし現実は甘くなかった。
その後、ぱったり仕事がない。
営業に行くも、得られる仕事は、店取材して交通費込みで1件3000円とか。
3000円って交通費で1000円はなくなるんですけど・・・。

そこまで安い仕事でなくても、自分がやりたいと思う内容の仕事ではなかった。
でも仕事がないから食うためにイヤな仕事を引き受けざるを得ない。
そんなことをしているうちに、私はふと疑問に思ったのだ。

「何のためにフリーになったんだろう?」
「これなら会社辞めずに、前の編プロにいた時の同じじゃないか」

そこでフリーになったものの3ヵ月で見切りをつけ、
トラベルライター仕事ができる編プロに何社も電話をかけまくり、
正社員として雇ってくれるところを探した。
結果、1社採用となり、そこで念願のトラベルライターメインの仕事ができるようになった。

27歳の時のフリーランスでの失敗経験は、
その後も私の心の中でずっと尾を引いていた。
だからむしろ会社を辞めずに、個人の仕事をするパラレルキャリアのスタイルを貫いた。

でも社長とケンカしてしまい、2012年に突然フリーにならざるを得なくなった。
でも27歳の時のような失敗はなかった。
何が違うのだろう?

最大の要因はネットで個人ブランド力を磨いてきたから。
27歳の時にフリーランスになった時は、
ホームページはあったし、毎日記事も更新していたが、
だからといってそこに特筆すべき実績はなかった。

でも37歳でフリーになった時には、それまで10年以上、
会社に勤めながら、ブログを毎日更新し、きちんとしたホームページに作り替え、
そのおかげでネット経由で個人の仕事も入るようになり、
そうした実績をホームページに掲載するから、
またその実績を見て、仕事の依頼が舞い込んでくるという循環ができていた。

さらに10年以上も前のネット環境とは違い、
SNSが登場し、個人ブランド力を高めやすくなったし、
SNSがきっかけで、ゆるやかなつながりを持つことができ、
そこから仕事が入ってくるという新たな流入経路もできた。

私はフリーランスに憧れて一度失敗し、
その後、会社と個人の二足のわらじを何年もしてきた経験があり、
その後にフリーランスになって、食べていけるようになった経験がある。

だから私は多くの人にこうアドバイスする。
好きなことを仕事にした方が絶対にいい。
でもだからといって会社をすぐに辞めてはいけない。
そもそもフリーランスに多大な幻想を抱くのは間違い。
会社に勤めながらネットで個人ブランド力を高めることで、
少しずつ、個人としての力を身に付け、
万が一、会社に放り出されても個人で食べていけるような準備をした方がよいと。

多分いきなりフリーランスや独立起業し、
そこそこ成功してしまった人には、こうした内容は話せないと思う。
だから簡単に「イヤなら辞めればいいじゃん!」と言い放ち、
「でも・・・」と答えると「そんなんだからダメだよ!」と切り捨てて終わってしまう。

私は「でも・・・」と思っている人に、
フリーランスやノマド幻想を与えて会社を即辞めるようなことは推奨せず、
少しずつ着実に個人ブランド力を身に付ける方法を教えていきたい。

だから結果が出るのは3年後とか5年後とか10年後になるかもしれない。
でもそれでいいじゃないか。
イヤな会社や仕事を我慢するか、いきなり独立するかといった二者択一を迫っても、
どちらを選んでも成功するのは難しい。
そうではない方法を私は実践してきた。
だから現実味のある方法論として、「好きを仕事」にする仕方を伝えていきたい。

きっと多くの人は、イヤな会社は辞めれず、
でも独立にはふんぎれないとモヤモヤしているのではないか。
そんな人のモヤモヤした気持ちが晴れ、
一人でも多くの人が好きなことを仕事にできるようになればいいと思っています。

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by kasakoblog | 2014-01-16 23:48 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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