ダメ会社員が「ふんどし」で起業し「笑っていいとも」にも出演した信じられない話
2014年 03月 29日

八方ふさがりでどうしようもない人生だったとしても、
「ふんどし」がきっかけで、人生が好転するのだから。
にわかに信じがたいが現実に起こった、中川ケイジさんの話を紹介しよう。
(取材日:2014年3月28日)
兄が経営する会社に鳴り物入りで入社するも、
まったく営業成績を上げられず、社員の冷ややかな視線にさらされ、
「成果を上げねば!」と焦るあまりに余計に成果を上げられず、
どんどん精神的に追い込まれた中川さんは、体調が悪化し、睡眠障害になり、
通勤電車に乗ることもできずに、うつ病と診断された。
自宅療養を認められるも、体調がよくなったところで、会社復帰できるとは到底思えない。
34歳という年齢上、とても転職できるとは思えない。
いや転職できる、できないの問題ではない。
自分は組織で働くことに向いていない。
それほど自分が好きなことではないことに夢中になれない。
ではどうしよう?
そこで中川さんが思い立ったのが、会社を辞めて、ふんどしで起業することだった。
「ふんどしで起業?」
ほとんどの人は「失敗するからやめておけ」と忠告した。
そりゃ、そうだ。
今の日本人で、ふんどしを締めている人など皆無ではないか。
圧倒的多数の人がパンツ。
それを34歳で妻もいる男性が、独立起業して、
ふんどしを作って売ろうというのだから、クレイジーにもほどがある。
でも中川さんは真剣だった。
会社員時代、取引先の人からたまたま勧められたふんどし。
「ふんどしなんてダサい」と思っていたが、
勧められるまま、締めてみると、風通しがよく実に快適だった。
しかし問題があった。
おしゃれなふんどしが皆無なのだ。
そこで中川さんはひらめいた。
「これはとてつもないビジネスチャンス」だと。
なぜならほとんどの人がふんどしを締めていない。
ということはこれからいくらでも、普及させる余地があると考えたのだ。
「ステテコだってダサいと言われていたのに最近は流行っている。
ならばオシャレなふんどしを作れば売れるのではないか」
こうして2011年10月末に会社を退職し、ふんどしで独立起業。
オシャレなふんどし「SHAREFUN(しゃれふん)」ブランドを立ち上げた。

しかしすぐに売れるわけがない。
そこで中川さんはふんどしブームを巻き起こすべく、
「一般社団法人日本ふんどし協会」を立ち上げ、
賛同してくれるふんどしメーカーを集めるほか、
ふんどしがメディアに取り上げられるよう、
「ベストフンドシスト賞」と称して、ふんどし愛用の芸能人を表彰するなど、
様々な工夫を次々と実行していった。
「ふんどしブーム」の仕掛け人として、2013年4月には「笑っていいとも」にも取り上げられた。
さらには、ふんどしによって人生が変わった半生を振り返る書籍企画を、
出版社に売り込むのではなく、ネットで企画書を公開して出版社を募集する、
逆転の発想と話題性ある仕掛けを施し、なんと8社からオファー。
2014年1月に「人生はふんどし1枚で変えられる」という本を出版した。
まったく仕事ができなかったダメ社員。
思い悩んでうつ病になり、自宅療養せざるを得なかった彼が、
「ふんどし」がきっかけで、一発逆転、幸せな人生を送っている。
人生、捨てたもんじゃない。
何がきっかけで人生、好転するか、ほんとわからない。
でもどうやって、ダメダメ会社員から脱却することができたのか。
「うつ病の状態で、やりたいことを上げようと思っても思い浮かびませんでした。
でもやりたくないことならいっぱいある(笑)。
そこでやりたくないことを思いつくまま書き出していったんです。
通勤電車に乗りたくない。組織で仕事したくない。スーツを着て仕事したくない。
単なるわがままな不平不満ですよね(笑)。
でもやりたくないことをリストアップしていったら、
自分が何が原因でうつ病になったかがわかったんです。
原因がわかれば対策がとれる。
選択肢がどんどん狭まっていって、会社勤務ではなく、独立して、起業すればいい。
起業するのなら、快適だったふんどしを普及することをしようと、やりたいことが見つかったんです」
たった1枚のふんどしで、これほど人生がよくなるとは!
中川さんにとって人生を好転させたのは「ふんどし」だったが、
みなさんもそれぞれにとっての自分なりの「ふんどし」が見つかれば、
今、どんなにつらく苦しい人生だったとしても、ハッピーな人生に変われるのではないだろうか。
・・・・・・
私のブログを前々から読んでくれていた中川さんから、
「本を出したので読んでほしい」とメールがきたのが2週間前のこと。
すぐさまアマゾンで購入し、本を読んだら、むちゃくちゃおもしろい人生を送っているので、
ぜひインタビューしたいと連絡し、取材させていただいた。
取材前にサンプル用のふんどしを送ってきてくれた。
「ふんどしって確かにおもしろいけど、でも締めるとなるとどうなんだろう?」
と思ったのだが、確かにデザインはおしゃれだし、
身に付けてみたのだが、そんなに違和感はない。
トランクスを履いた感じと似ていて、通気性がいい。
また「パンツと共存しよう」というのがいい。
さすがに通気性がいいとはいえ、「日中もふんどしだとちょっとな」と思っていたのだが、
「ふんどしは寝る時だけつけて、日中はパンツを履くというスタイルでもいい」
という中川さんの提案に「なるほど」と思った。
そういう使い方なら、ふんどしはいいかもしれない。
日中はブリーフで、寝る時はトランクスという人なら、
トランクスの代わりにふんどしにしても違和感はないと思います。
中川さんが取材の最後にこんなことを言っていたのが印象的だった。
「仕事ができる人ほど、ふんどしを試してくださるんですよね。
多くの人は一般に広く普及するまで手を出さない。
でも普及する前のブーム前の段階で、
失敗するかもしれないけれど、新しいものにチャレンジできる人って、
どんなことに対しても行動力があり、実際に自分で試してみて判断するから、
仕事ができる人が多いんだと思うんです」
今、ふんどしなんて言われても、ほとんどの人が、
「はあ?バカじゃないの?」と思うかもしれない。
でもヒートテックのタイツだって急速に普及し、今じゃ当たり前となった。
2020年、東京オリンピック開催の際には、
1人1枚ふんどしを持っている時代が訪れているかもしれない。
外国人へのプレゼントとかにもよいし!
・中川ケイジさんの半生がわかる。書籍「人生はふんどし1枚で変えられる」
・おしゃれなふんどし「SHAREFUN(しゃれふん)」
http://sharefun.jp/
・日本ふんどし協会
http://www.japan-fundoshi.com/
<お知らせ>
・4/9(火)サンクチュアリ出版にて講演
「サラ金社員からトラベルライターに転身。本を19冊出版しノマドになれた私の方法」
講演:19:00オープン、19:30開始、21:00終了予定※参加費3000円
交流会:21:00~23:00頃※参加費1000円
定員:30名 場所:サンクチュアリ出版1Fイベントホール(渋谷区千駄ヶ谷2-38-1)
申込&イベント詳細
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=761
・4/20(日)東京の老舗旅館でかさこオフ会開催!
http://kasakoblog.exblog.jp/21774309/
・5/13より、かさこ塾二期生募集開始!
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=739
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