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会社にいても会社やめても居場所がない60代がヤバイ!~定年後の生きがいに独立起業を

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60歳を過ぎて、会社に残るのも地獄、会社を辞めるのも地獄……。

若者軽視、高齢者優遇の風潮が続く中、
今や希望すれば会社に65歳までしがみつくことができるようになった。
しかし65歳まで居残り続けることは、
本人にとっても会社にとっても他の社員にとっても、
迷惑な結果になりかねないこともある。

かつて大手証券会社に勤め、現在は投資リテラシーの啓蒙活動に力を入れている、
大江英樹さんは、こんな経験をした。
60歳になり定年で辞めようと思ったが、
新しい部長への引き継ぎのため雇用延長せざるを得なくなってしまった。
しかしそこで困ったことが起きた。

大江さんは長年この部署の部長をしており、誰よりも業務に詳しい。
しかし定年延長のため権限がない。
部下とすれば何かあったら大江さんに相談した方が早いものの、
新しい部長の手前、そのようなことはしにくい。
大江さんとしても権限がないのでアドバイスはできても、
新しい部長に判断を仰ぐ必要がある。

新しい部長も部下の手前、大江さんに頼りっきりになるわけにもいかず、
かといって大江さんに下働きのような仕事をお願いはしづらい。
大江さんも職場で何をしたらいいかもわからず、
かといってずっと新聞を読んだりするわけにもいかず、非常に宙ぶらりんな状況。
雇用延長した中途半端な立場の人がいることで、
本人も周囲も微妙な感じになってしまった。
大江さんは1年の雇用延長をお願いされていたが、
引き続きを早々に終えて半年で辞めさせてもらうことにしたという。

大江さんは自身の体験を踏まえて、
定年延長についてこんな風に分析している。
「現役時代の給料より何分の1に減ってしまうことは、
実はさほどの問題ではありませんでした。
何より権限がなくなってしまうことの方が、
実は、長年、会社員生活をしてきた人間にとってはつらい。
日本の会社員の多くは報酬の多い少ないより、
社内での地位や権限があることが、働くモチベーションになっているため、
定年延長で地位や権限がなくなってしまうと、
会社にいても今までのように居場所がなく、結果いづらくなってしまう」

とはいえ会社に居場所がないからといって、会社を辞めても居場所がない。
若い世代とは違い、終身雇用制度が守られ、
転職経験もなく、長年同じ会社に勤めた今の50~60代に、
会社や仕事以外に生きがいが見出しずらいからだ。

「定年延長しても権限がなく会社に居場所がない。
でも会社を辞めても、特にやりたいこともなく、
家にも地域にも社会にも居場所がない。
会社に残るのも地獄、辞めるのも地獄。
だから社会に居場所のない60代をはじめとする、
高齢者の犯罪が増えているのではないか」

「高齢者の活躍できる社会の居場所を作らないと、
今後ますます高齢者犯罪が増えてしまうのではないか。
会社に残るなら給料は減らしても、責任や権限を与えた方がいい。
もしくは会社を辞めても自分で社会に居場所が作れるよう、
定年退職したら、独立起業を考えた方がよいのではないか」
と大江さんは提案する。

「すべての人が独立起業に向いているとは思いませんが、
これまで長年やってきたキャリアを活かして、事業を始めたらいい。
別に事業の拡大を目指す必要もないし、高収益を目指す必要もなく、
社会に必要な活動を、赤字にならない程度でやっていくのがよいのではないか」

また長年、証券会社に勤めていた大江さんは退職後の資産運用についても危惧する。
「何も仕事をしないまま、将来不安や年金不安を煽られ、
金融機関の言われるままに、今までやったこともない投資に、
退職金を注ぎ込んでしまい、損してしまう人が結構多い。
それであれば、独立開業資金に使った方がいいのではないか。
投資よりお金が生み出せる可能性もあるし」

大江さんの言う通りだと思う。
会社が高齢者雇用まで負担すると、若者にしわ寄せがきて、
それはそれで迷惑になるし、社会の活力が奪われる。
定年後も仕事をしたいなら、独立起業すればいいのだ。

今の60代は今の若い世代と違い、逃げ切り世代が多く、
リスキーな投資などしなくても、よほど金遣いが荒くない限り、
住宅ローンが終わっていれば、退職金と年金で老後の生活はどうにかなるはず。
独立企業が難しいなら、経済的な余裕を活かして、
地域活動でもボランティア活動でも趣味でも何かに興じればいい。

ただ悲しいかな、この世代は会社や仕事以外に興味を持っているものが少なく、
なんちゃって田舎暮らしとか農作業やっても続かなかったりして、
結局は仕事しかなく、いつまでたっても会社にしがみつく人が少なくない。
そんなに仕事がしたいのであれば定年退職後の独立起業って、
とってもいい選択肢ではないか。

居場所がないから犯罪をする高齢者をにならないためにも、
これまで60年間生きてきた経験を活かして、
若手の育成とか社会に貢献する活動をしてほしいと願う。

・満員御礼となりました。
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・大江さんのもう1つのインタビュー記事
「なぜ国民は金融機関に騙されるのか?~元大手証券マンが語る投資リテラシー」
http://kasakoblog.exblog.jp/21939646/

・大江さんの会社ホームページ
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by kasakoblog | 2014-05-09 00:27 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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