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ベンツを乗り回したおぼっちゃんの転落と這い上がりの人生~藤野淳さんインタビュー

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お金持ちの家に生まれて幸せなのだろうか?
藤野淳さん(43歳)は、群馬県にある商家に生まれ、
4代目として商売をつぐはずだった。
大学卒業して、少し修業した後、24歳で実家の商家の手伝いに。
社長の息子だから入社した途端、専務だ。

月給は100万円。
ベンツ、BMWほか国産車含む4台を乗り回し、交際費は使いたい放題。
取引先や「友人」などをつれて奢りの豪華海外旅行などもしていた。

そんな藤野さんにまさかの転落が訪れる。
30歳頃のこと。
突然、個人口座が差し押さえられて凍結。
身に覚えのない差し押さえに困惑していたが、
なんと会社の資金繰りがつかず、会社が不渡りを出してしまったのだ。
藤野さんはその連帯保証人になっていた。

何のことかもわからぬまま、顧問弁護士のところに相談。
「とにかくみんなバラバラに逃げろ!夜逃げだ!」

それはわずか2日間の出来事だった。
社長の息子として金に困らない豪遊生活から一転。
個人口座から預金を引き出すこともできず、
手持ちの現金のまま、弁護士の言われるまま、夜逃げをしたのだった。

好調だったはずの商家。
もともと曾祖父が海のない群馬県に魚を売ろうと販路を確保し、魚を販売。
そこから発展し、スーパーを4店舗持つまでになった。
藤野さんが入ってからは小売業から卸売業の転換をはかり、成功。
藤野さんが築地市場で修業中に出会った縁をいかし、
大クライアントからばんばん仕事をとってきた結果、扱う金額は5倍以上にもなったという。

しかしそこに落とし穴があった。
小売なら日銭が入るが、卸売で大企業の場合、
支払いサイトが何カ月も先になることがあり、
急拡大した会社の資金繰りが追いつかなくなっていた。
藤野さんはばんばん仕事をとってきていたが、
資金繰りをしていたお父さんである社長が、
追いつかない資金繰りのためにサラ金に手を出してしまい、
それでも資金繰りが回らず、不渡りとなってしまったのだ。

月給100万円。高級車4台を乗り回す社長の息子は、
2人の子供と妻を連れて、高崎に逃げたのだった。

「今まで『友達』だった人はほどんど誰も助けてくれなかった。
電話にさえ出てくれなかった。
金があったから寄ってきていた。
仕事をくれるかもしれないから寄ってきていた。
それだけだったということに気づかされた」と藤野さんは言う。

とにかく家族を食べさせなければならない。
仕事は何でもよかった。
たまたま求人のあった出版関係の会社の広告営業として働くこととなった。

月収は30万円以下に。
もちろん高級車を乗り回すこともできない。
専務や取締役といった肩書きはなく、一平社員として入社した。

今まで従業員に指示を出し、経営陣として仕事をしていたことから一転。
慣れない会社員生活も、家族のためになって必死に働いた。

そこで3年働いた後、縁あって1泊10万円の高級旅館に勤めることとなった。
前職の経験を活かして、旅館に宣伝や広報にかかわるはずだったが、
ここでもまた完全に一からの出直し。
30歳半ばながら新入社員として、旅館の風呂掃除からトイレ掃除から、
下働きする毎日が続いた。

しばらくすると下働きだけでなく、やっと広告・宣伝にも関わらせてもらえるように。
前職での経験から広告提案はお手のものだった。
インターネットを使ってプロモーションする企画を提案。
藤野さんの効果は絶大で、それを社長に見初められ、
プロモーションマネージャーとして抜擢されることとなった。
特にフェイスブックを使ったプロモーションに長け、
旅館に多くの宿泊客を呼び寄せることに成功した。

次第に藤野さんのフェイスブックを活用したプロモーション方法が話題となり、
旅館には藤野さんに「ネットを使ったプロモーション方法を教えてほしい」
と人が何人もたずねてくるようになった。
旅館の仕事を終えた後、夜や土日を使って、
主に個人事業主や一人社長会社の個人相談を受けた。

口コミで相談客が次々と来るようになり、
お客さんからのアドバイスもあり、報酬をもらって仕事をするようになった。
次第にその報酬額は大きくなり、旅館で勤めている月収を超えるまでにいたった。

そんな時、旅館の上司から呼び出しをくらった。
あまりにも個人活動が活発になっているため、
個人活動を辞めるか、旅館を辞めるか、二者択一を迫られたのだ。

「なら旅館を辞めます」

商家の4代目としていずれは社長になるはずだった商売人の血が流れている。
雇われ生活は正直、慣れない。
家族のためにと思い、必死でがんばってきたが、
もうそろそろ自分の好きなことをして自分の商売をしてもよいのではないか。
それに何より自分の好きなことを活かして、お客様に喜んでもらうことができる。
こうして藤野さんは2012年に独立。
商売繁盛セラピーとして、活動している。

お金に何不自由なく暮らしていた田舎のぼんぼんが、
突然の不渡りで夜逃げまでして、一度は自己破産までした。
そんな彼が必死になって下働きをし、
そこで得た経験をフルに活用した結果、
個人としてその能力を高く評価され、お客さんがついていった。

・・・・・
人生うまくいかないと嘆く人が多い。
自分は恵まれた環境にないとか、才能がないとか、
自分に言い訳しまくり、自分の人生を生きていない、
死人のような人間がわんさかいる。

藤野さんは誰もが羨む環境から一転してどん底に突き落とされ、
でもそこから這い上がってきた。
それは目の前の仕事に全力を尽くし、
その経験をもとに個人の力へと変えていったからだ。

仕事がイヤだとか会社がイヤだとかぬかしてないで、
目の前の仕事に全力に取り組み、
そこから何かしらのノウハウなり力を身に付け、
いつ会社から投げ出されても、個人で働く力を身に付けるべきだと思う。

自分の人生は他の誰でもない。
あなた自身の人生だ。
生き方を選んでいるのはあなた自身。
誰のせいでもない。
あなたが今の人生を選び取っているのだ。
泣き言抜かしてないで必死になって自分の楽しい人生を歩むために、
自分と向き合い、努力してみた方がいい。

・藤野さんのブログ
http://ameblo.jp/junfujino/

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by kasakoblog | 2014-05-30 22:28 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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