憧れの旅写真家!段違いの素晴らしい写真力。三井昌志さんインタビュー
2014年 08月 03日
それを実現している人がいる。
写真家・三井昌志さん(39歳)だ。
この方、ずっとお会いしたかった方。
というのも旅写真を撮る人は多いが、
この人の写真は段違いにすごい、素晴らしいと思っていたからだ。
私も旅写真を撮るが、この人の写真はとにかくすごい。
(写真:三井昌志さん撮影)
そして何より、自分が憧れている夢を、
もう10年以上も前に実現していたからだ。
もう随分昔からチェックしていた人だったが、
三井さんが偶然私のブログを最近読んでくれていることがきっかけで、
インタビューすることになった。
(取材日:2014年8月1日)
三井さんは大学卒業後、2年間、機械メーカーで働いた後、
「このまま他人の敷いたレールの上に乗っていていいのだろうか?
一度、レールを降りてみて、自分の足で歩いてみたい」と退職した。
退職後、なんとはじめての海外旅行が、10ヵ月におよび長旅になった。
(2000年12月~2001年10月)
ちょうどその時、発売されたばかりの、
デジタル一眼レフを持参し、写真を撮った。
カメラなど習ったこともない。
写真家になるつもりで旅に出たわけでもない。
ただはじめて旅に出て、人の笑顔を撮ることに魅せられた。
撮った写真を多くの人に見てほしいと考え、
2001年12月にホームページ「たびそら」を立ち上げた。
その素晴らしい写真が評判になった。
でも本人いわく「まさか写真の方が評価されるとは思わなかった。
一生懸命、旅行記を書いていたのに(笑)」という。
2003年に声がかかり、写真展開催後、
写真集「アジアの瞳 pure smiles」が発売された。
私もこの当時、この写真集を購入した。
素敵な写真がいっぱい。
私もいつかこんな写真を撮り、
こんな写真集を出版したいと感じたのを覚えている。
写真集が人気となり、その収入をもとに、再び長旅に。
写真家になるつもりで会社を辞めたわけでもないし、
旅に出たわけでもないが、
旅に出て写真を撮り、それが仕事になるならと、
この頃より写真家と名乗り、冬になると旅に出て、
帰ってきたら写真集出版などの仕事をして、
また旅に出るという生活を繰り返すようになった。
でも思う。
この生活で食べていけるのだろうか?と。
「そりゃ、毎年毎年、収入がどうなるかはわからないので、
不安と言えば不安かもしれませんし、
ネットがこれだけ普及し、何でも無料で見れるようになってしまったので、
マネタイズの面も難しい。
でももう10年以上、この生活をしていますので、
今はそんなに不安はなく、マイペースで仕事をしています」
(写真:三井昌志さん撮影)
写真集出版ほか、新聞や雑誌などメディアでの連載などの仕事ほか、
講演、写真教室、最近では広告撮影やCM撮影も手掛け、仕事の幅を広げている。
「こちらからは積極的に営業をしていませんが、
ホームページを中心にネットで情報発信していると、
自分のことを気に入ってくれた人が、
自分にふさわしい仕事をふってくれるんです」
なんと驚くべきことに結婚もしており、4歳になる子供もいる。
でもこれだけ素晴らしい写真を撮っていれば、仕事がくるのもうなずける。
ただジレンマもあると思う。
三井さんの写真はある意味では「仕事向き」の写真ではないし、
いわゆる写真家業界が気に入るような賞向きの写真でもないからだ。
名もない村の名もない少女の笑顔の写真より、
世界遺産の写真の方が仕事=お金になりやすい。
人の笑顔を撮ったポートレート写真より、
一般人には何がいいのかわからなくても、
どこかアーティスティックで意味深な写真の方が、
業界関係者からは受けて賞にはなりやすい。
(写真:三井昌志さん撮影)
「私は写真をちゃんと習ったこともないし、
写真家のメインストリームを歩いてきたわけではありません。
ただ人々の素敵な笑顔を撮影し、それを見た人が喜んでくれればそれでいい。
そう思って、写真を撮っています」と話す。
ネット全盛になり、いまやスマホでもいい写真が撮れるようになり、
旅写真などネットであふれかえっている。
でも三井さんの写真は何度も言うようだけど、
まったく次元が違うのだ。
笑顔の写真はもちろん、景色とともに人が写り込んでいる写真に、
ものすごく生活感があり、でもそれでいて写真として、とっても美しいのだ。
(写真:三井昌志さん撮影)
多くの人から「なぜこんな素敵な写真が撮れるのか」
「どうして笑顔の写真が撮れるのか」と何度となく質問を受けているだろう。
私が思うに、4~5か月の長期旅行であることと、
何よりも外国人のあまり行かないローカルな場所に行っているからだと思う。
そうした旅のスタイルが確立したことにバイクの存在が大きい。
近年はバイクでアジアを旅することが多いという。
2011年~2012年にかけては102日間かけて、インドをバイクで1周したという。
公共交通機関で行くとどうしても移動が限定的になってしまうが、
バイクという自由な移動手段を使うことで、
ローカルな町や村を自分のペースで、
1つ1つたどっていくことができるからこそ、
他の人の旅写真とはまったく違う写真が撮れるのだと思う。
そして何より三井さんの魅力は、
三井さんのような長旅をしたくてもできない人に、
ホームページに掲載されている写真や旅行記で、
行った気になれることだと思う。
一億総カメラマンの時代に、人とはまったく違う、
魅力ある写真を撮れることの強みを活かし、
これからも毎年冬になると長旅に出て、
それをもとにネットを中心に発表し、
それがきっかけで日本で仕事を得て旅に出る。
そんな夢みたいな素敵な人生を歩んでいる人がいる。
ネットという素晴らしいツールを活用し、
いいコンテンツを配信していれば、それが夢につながる一歩になると思う。
今ちょうど三井さんの写真展を開催しているので、
ぜひ写真を見に行ってみることをおすすめします。
また三井さんの旅の話をぜひいろんな方に聞いてほしいので、
9月か10月の土日のどこかで、三井さんをメインに、私も加わった、
旅&写真トーク講演を開催する予定です。
詳細決まり次第、お知らせします。
<写真展>
・銀座キヤノンギャラリー:~8月6日
・梅田キヤノンギャラリー:8月28日~9月3日 ※8月31日(日)休館
・名古屋キヤノンギャラリー:9月25日~10月8日 ※日曜日は休館
・仙台キヤノンギャラリー:10月23日~11月4日 ※土、日、祭日は休館
詳しくは
http://blife.exblog.jp/22175489/
・三井さんホームページ
http://www.tabisora.com/
・新刊写真集「写真を撮るって、誰かに小さく恋することだと思う。」
<9/20(土)旅写真家・三井昌志さん&かさこコラボ講演&懇親会開催!>
・場所:NATULUCK茅場町2階大会議室
(東京都中央区日本橋兜町7-15 ISEビル2階)
・交通:茅場町駅10番・11番出口から1分
・時間:16:30開場、
17:00~18:00三井さん講演、18:10~19:00三井&かさこ対談
19:00~20:30懇親会
・料金:3000円(懇親会参加者は+1000円)
・申込:kasakotaka@hotmail.com
<お知らせ>
・8/7、サンクチュアリ出版にて
「好きを仕事にするセルフブランディング術&ブログ術」講義開催。
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=824
・セルフマガジン「かさこマガジン4」無料配布!3500部増刷しました!
かさこマガジン希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
kasakotaka@hotmail.comまでメールください。
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