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福島原発という名前のせいで大迷惑。双葉原発と名づければよかったのに~中通りの浜通りに対する恨み節

「福島原発って福島市にあるわけじゃないんですよ!
福島市は福島原発から60キロも離れてる。
原発があるのは福島市じゃなく双葉郡。
原発の名前で県名がついているのは島根と福島だけで、
あとは全部、町がついている。
なんで福島原発なんて名前に・・・。
福島市の住民はいい迷惑ですよ。
本来なら双葉原発とか、双葉・大熊原発とか、
富岡・楢葉原発にしてくれればよかったのに」

先日、福島市の方がこんな話をしていたのが印象深かった。
確かに言われてみればそうだ。
県名に名がついているのは福島原発と島根原発しかない。

例えば、東京電力圏内にあるもう1つの原発は新潟県にあるが、
新潟原発という名称ではなく、柏崎刈羽原発という名前。
もしここで事故が起きても、「新潟」という地名は連呼される心配はなく、
「柏崎刈羽」という地名だけが連呼される。
はっきりいってニュースを聞いた人で「柏崎刈羽」と言われても、
すぐにどこの場所にあるかわかる人は少ないのではないか。
大飯原発しかり、川内原発しかり、伊方原発しかり。
名前だけ聞いてもそれがどこの県にあるか、
即答できる人はそんなに多くはないはずだ。

福島=フクシマという名称は、福島原発という名前ゆえに、
何かある度に「福島」「福島」と連呼され、
世界中に原発事故を起こした汚染地域としてのイメージが定着した。
もし福島原発という名前ではなく双葉郡にあることから、
双葉原発という名称だったら、双葉と連呼されても、
福島県全体に対する悪イメージは軽減されたかもしれない。

もちろんそれがいいというわけではない。
なぜなら福島県全体が「福島原発」という名前のせいで、
風評被害があるのではなく、実際に60キロ離れた福島市でも汚染はひどく、
双葉原発という名前だったら実害をごまかす印象操作として、
悪用されていたかもしれないからだ。

そういう意味では原発のある浜通りではなく、
離れているけど汚染のひどい中通りではなく、
会津の人は福島県にあるばっかりにいい迷惑だと思う。
会津は福島県から離脱して、
新潟県にでも編入してもらった方がいいかもしれない。

ただ残念なことに他県からみると、
福島の「浜通り」と「中通り」という区分けを、
理解している人はそう多くはない。
福島県民にとって「浜通り」か「中通り」は大きな違いだし、
「原発のある浜通りのせいで、遠く離れた中通りまで被害が及んだ」
という感情を持っている人もおり、地域性も気候も違うのだが、
他県の人の多くは「浜通り」と「中通り」の区分けは知らない。
また「浜通り」と「中通り」がすこぶる仲が悪いということも知らない。

だから福島市=中通りの人が「双葉原発」という名前だったらという、
浜通りに対する恨み節の感情を理解するのは他県の人にはわかりにくいだろうし、
他県から見れば、原発の名前がどうであれ、
浜通りにある原発で事故が起きようが、
「福島県にある原発で起きた事故」と認識されるのは仕方がない。

ただ原発の名前という意味では、福島原発事故が起きたことを教訓に、
今後、原発再稼働するのであれば、原発の名称をすべて県名に変えればいい。

泊原発→北海道原発
東通原発→青森原発
女川原発→宮城原発
柏崎刈羽原発→新潟原発
東海原発→茨城原発
浜岡原発→静岡原発
志賀原発→石川原発
敦賀、美浜、大飯、高浜→福井原発
島根原発→島根原発
伊方原発→愛媛原発
玄海原発→佐賀原発
川内原発→鹿児島原発

北海道原発
青森原発
宮城原発
新潟原発
茨城原発
静岡原発
石川原発
福井原発
島根原発
愛媛原発
佐賀原発
鹿児島原発

名前が変わっただけでニュースを聞く度に、
どこに原発があるかがすぐにわかる。
「川内原発再稼働か?」なんていうより、
「鹿児島原発再稼働か?」というニュースの方がわかりやすい。

未だに風評被害と連呼している向きもあるが、
福島原発事故で起きてわかったことは、
原発マネーに恩恵があった原発そばの地域だけが被害にあうわけではないこと。
未だに福島原発事故の教訓を学ばず、
原発再稼働するなら30キロ圏内の避難計画をなんて言っているけど、
30キロじゃダメなんです。
80キロとか100キロとか200キロ圏内の避難計画を作らないと。

いや200キロでもほんとは足りない。
福島原発事故が起きた時、原発から200キロ以上離れた首都圏でも、
事故の状況によっては避難させなければならないと、
当時の首相である菅氏は考えたと書かれている。
そのぐらい原発は広範囲に被害が及ぶ。

そうしたことを認識させる上でも、
原発の名称はどこにあるかもわからない町名をつけるより、
県名に全部変えたらいい。
そしたら原発の問題は他人事ではなくなる。

「川内原発再稼働かどうか」というより、
「鹿児島原発再稼働かどうか」といわれれば、
鹿児島県全域のイメージに関わってくる問題になるので、
原発立地地域の人だけでなく、原発のある県民の多くが、
真剣に再稼働問題を考えるのではないか。
福島原発と同じようにもし事故が起きて県名が連呼されることになれば、
「風評被害」含めた実害によって、県のイメージは地に落ちるからだ。

老朽化した原発を廃炉にしてあげるから原発再稼働してね、
なんていうおかしな戦略に出た自民・公明安倍政権だが、
これを機に原発の名称を全部県名に変えたらいいと思う。

そしたら原発再稼働問題を多くの人が真剣に考えるだろう。

・原発計画が5カ所もありながら、住民の反対運動によって阻止した和歌山と、
同じく計画があって阻止した徳島の住民を取り上げたドキュメンタリー映画、
「シロウオ~原発立地を断念させた町」
http://www.kasako.com/eiga1.html

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by kasakoblog | 2014-09-09 07:01 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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