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35mの高台を10mに削って津波に襲われた福島原発事故~自然破壊が人災を招く

朝日新聞が吉田調書を捏造したおかげともいうべきか、
本来公開されるはずのない吉田調書が政府ホームページで公開されることになった。
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/hearing_koukai/hearing_list.html

朝日新聞の捏造は謝って済むレベルの問題ではないと思うが、
それはさておき捏造のおかけで「一次資料」に国民の誰もが見れるようになった。
しかも東京電力福島第一原発の吉田元所長の聴取結果書(吉田調書)だけでなく、
菅直人元首相ほか18人の関係者の調書も公開されることとなった。

とかく注目されるのは吉田元所長の調書ばかりだが、
菅氏の調書を冒頭から非常に興味深いことが書かれている。

福島原発事故については、事故の起きた3月11日以前に、
その大半の言わば原因があったというのが私の経験した中での認識であります。

余り事細かには申し上げませんが、象徴的に言えば、
例えば福島原発第一サイトは、もともとは海から35mの崖、高台だったわけですが、
それを海から10mのところまで土を切って、そして置いていると。
(中略)
しかし歴史的に見れば、あの地域は50年や100年に一度は大きな津波が来ているところでありまして、
そういうことについての考慮が当時全くなされていなかったのかと考えると、
そういった点が象徴的にも言えると思っております。

http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/hearing_koukai/702_koukai.pdf

どうだろう?
吉田調書うんぬんとか原発事故対応がどうだという以前の問題として、
そもそも事故は起こるべくして起きたという指摘。
それを菅氏の責任逃れと批判する人もいるが、
危険な原発を自然破壊してまで、元の地形をぶっ壊してまで作ってしまった、
それこそが事故の最大の原因ではないのか。

8月に広島で豪雨による土砂災害があり甚大な被害を及ぼしたが、
被害の多かった場所はもともと「蛇落地悪谷」という地名で、
水害が多かった場所だったという。
もともと災害が多い場所に宅地造成したために、
甚大な被害が出てしまったのではないか。

福島原発事故も同じ。
高台を25mも削ってしまうなんてことをやってしまったがために、
津波に襲われて、とんでもない事故を起こしてしまった。

勘のいい方はすぐに気づいたと思うのだが、
東日本大震災が起きた時、なぜ福島原発で事故が起きたにもかかわらず、
宮城原発(女川原発)は大丈夫だったのか。
津波という意味では福島より宮城の方がはるかにすごかったイメージがある。
でもよりによって福島で事故が起き、宮城の原発は大丈夫だったのはなぜか。

宮城原発(女川原発)は13mの津波に襲われたものの、
海抜15mの場所にあったからだ。
35mもの高台だったのに25mも削ってしまった福島原発はやられ、
15mだった宮城原発(女川原発)は助かった。
なんとも皮肉な話だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2011050502000148.html

今後、二度と原発事故を起こさないためにどうしたらいいのか。
万が一、また原発事故が起きた場合、どう対処すればいいのか。
吉田調書ほか18人の調書はそれなりに貴重な資料だろう。
でも根本的に事故対応うんぬんの問題じゃない。
事故が起こるべくして起きるようになっている、その問題を解決しない限り、
吉田調書を崇め奉って、「吉田所長は事故に果敢に立ち向かった英雄だった!」
と犯罪企業の死人を誉めまくっているだけでは何の意味もない。

そもそも事故が起きる前から津波対策は課題として上がっていた。
2006年に共産党の吉井英勝議員が、当時の安倍首相に対し、
地震や津波による原発の危険を指摘したにもかかわらず、
日本の原発にそんな危険はないと一蹴し、安全対策を怠った。
そんな原発事故のA級戦犯ともいうべき政治家が、今、再び首相になり、
原発事故があたかもその時に対応した首相のせいにしようとしている。

安倍首相だけでなく、2006年の時点で、
保安院と原子力安全基盤機構が設置した勉強会に、電力会社が参加し、
東電が福島第1原発5号機で15・9メートルの津波を受けると報告していたほか、
女川原発2号機が15・8メートルの津波を受け、
「常用・非常用海水ポンプは総て機能喪失」
「電源の機能喪失となり、安全系の電動機、電動弁の機能喪失となる」
とする報告書を出していたという。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-04/2012080402_04_1.html

吉田調書うんぬんではなく、原発事故の原因はそれ以前の問題だ。
ずさんな管理、安全対策軽視、そもそも危険な原発。
にもかかわらず絶対に事故は起きたいと言い張り、
事故が起きたら完全なお手上げ状態。
そんな状態が続いているにもかかわらず、原発再稼働なんてあり得ない話だ。

吉田調書が公開され、朝日新聞が捏造だとわかったとしても、
原発事故を防ぐことにはほとんど役に立たない。
もういい加減、犯罪企業の事故対応者を英雄扱いし、
政治家やマスコミを叩いて喜んでいないで、
なぜ原発事故が起きたのか。しっかり考えるべきだと思う。

広島の土砂災害しかり。福島原発事故しかり。
そして大自然破壊のリニア新幹線しかり。
自然を破壊すれば甚大な災害が起きるだろう。

※原発についてあまりにも他人事と考えている人が増えてきているため、
今後、私は原発名称を県名で表記することにします。
ぜひみなさんも原発名所を県名で表記しましょう。

泊原発→北海道原発
東通原発→青森原発
女川原発→宮城原発
柏崎刈羽原発→新潟原発
東海原発→茨城原発
浜岡原発→静岡原発
志賀原発→石川原発
敦賀、美浜、大飯、高浜→福井原発
島根原発→島根原発
伊方原発→愛媛原発
玄海原発→佐賀原発
川内原発→鹿児島原発

・どうせ読むなら「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」
菅直人著を読むべき。
この本の内容に全面的に賛同するわけではないし、
菅直人氏を擁護する気も応援する気もまったくないが、
事故の加害者を英雄視する本よりはるかにマシ。

・吉田所長英雄視のバカさ加減をたとえ話でわかりやすく説明
http://kasakoblog.exblog.jp/22350041/

<お知らせ>
・30年以上も前に原発の危険性に気づき、原発計画を阻止した町があった!
9/15に映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」明石で無料上映!監督トークあり
http://kasakoblog.exblog.jp/22281188/

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by kasakoblog | 2014-09-12 01:24 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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